終局直後
(福間女流名人はあとがなくなった)
終局直後に主催者からインタビューが行われました。
――序盤から考慮時間を重ねてきた。どのように感じていたのか
西山 ▲9七香(35手目)と軽い方針にしたので、それに合わせて左辺で少し軽い指し方もあるのかなあというところと、右辺をその間に厚くしていけるかというところで分岐していくのかなと思います。
――103手目から▲5二桂成△同銀▲4四歩で逆転かと感じた。どうだったか
西山 そのあとも難しかったので、変化の多い終盤だったかなと思います。
――勝利を意識したところは
西山 ▲4六銀(115手目)と玉頭を厚くしたところで、受けると次に飛車成りであったりが先手になりそうで、こちらの手が続くかなと思いました。
――次局に向けて
西山 これまでの2局はたくさん悪い手も指しているので、反省して第3局に挑めたらなと思います。
続いて福間女流名人にもインタビューが行われました。
――序中盤は
福間 一手一手考えながらという将棋だったかと思います。
――106手目△3六桂でAIの形勢が動いた
福間 もうちょっと手厚く指すべきだったかなと思います。
――次局に向けて
福間 気持ちを切り替えて頑張りたいと思います。
(飛龍)




開戦以降、控室ではやや福間女流名人のペースと見られていました。上図から▲5二桂成△同金▲4四歩の順に井上九段は「西山流のメガトンパンチ」の表現を使っています。以下、△3六桂▲同金△同歩▲4三歩成△同銀▲3五桂。
△3五同金は▲5六角の王手竜取りがあり、この桂は取れません。△2四玉▲4三桂成△同金と進み、井上九段は西山女流二冠が勝ちやすくなったと評しています。

図までの残り時間は▲西山30分、△福間10分。残り時間が10分になった福間女流名人は、記録係に秒読みをさせて指すことができるようになりました。
福間女流名人は△8七歩の犠打で3筋に回った飛車を8筋に呼び戻しました。上図から△7七桂成が決断の一手です。桂を犠牲に飛車筋を通し、▲7七同角に△6七飛成と成り込みました。進んで下図。西山女流二冠は金銀4枚を囲いに使い、福間女流名人は駒損を回復しています。










最初に8筋で歩がぶつかったあとは落ち着きましたが、上図の△6五歩以下は局面が動き出しました。福間女流名人は歩得になり、西山女流二冠は飛車を転回して玉頭戦を挑んでいます。下図までの残り時間は▲西山1時間3分、△福間37分となりました。





(飛龍)