2024年1月14日 (日)

YouTubeのオンライン解説会

本局は14日9時15分から日本将棋連盟のYouTubeチャンネルでライブ配信されます。また、13時30分からは大盤解説が行われます。解説・聞き手は井出隼平五段と竹部さゆり女流四段が務めます。
終局後は両対局者にYouTube中継に出演いただいて、本局について振り返っていただく予定です。棋譜中継と合わせてお楽しみください。
【岡田美術館杯第50期女流名人戦五番勝負第1局オンライン解説会】
https://www.youtube.com/watch?v=ZDK3U2bM6e0
(銀杏)

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Dsc_7115 (リハーサルの様子)

昼食休憩

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図の35手目▲9六飛の局面で福間女流四冠が16分使って昼食休憩に入りました。▲西山46分、△福間1時間29分。対局再開は13時。対局者の昼食はともに「名物 豆アジ天うどん(温)、フルーツ盛り合わせ」。
(銀杏)

Dsc_7108 (対局者の昼食。開化亭名物の豆アジ天うどん(温)とフルーツ盛り合わせ)。

15回目のタイトル戦

西山女流名人と福間女流四冠のタイトル戦はこの女流名人戦で15回目。これまでの対戦は7-7の五分という頂上決戦です。
過去の成績は以下の通りです(枠内の名前は勝者)。  (銀杏)

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美術館見学

13日、岡田美術館に到着した両対局者は、検分の前に小林忠館長の案内で美術館を見学しました。岡田美術館では6月まで「金屏風の祭典 ―黄金の世界へようこそ―」が開かれています。
https://www.okada-museum.com/exhibition/archives/2023_34.html
(銀杏)

Dsc_6550 (小林館長が川合玉堂「冨嶽」の説明をする)

Dsc_6529001 (富士山の屏風を前に手で富士山を作って記念撮影。福間女流四冠の左薬指に指輪が見える)

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10時50分ごろの控室

控室は立会人の神谷広志八段、大盤解説担当の井出隼平五段と竹部さゆり女流四段、常務理事の清水市代女流七段が継ぎ盤を囲んでいます。
純粋居飛車党の清水女流七段「私、最近三間飛車を指したんですよ」
一同「えっ!」
清水女流七段「(1月5日に行われた)指し初め式で」
といった、茶目っ気ある話も多くて、午前からにぎやかです。(銀杏)

Dsc_7059 (控室の様子)

駆け引きのある出だし

20240114_7図は7手目▲9六歩の局面。初手から▲7六歩△3四歩▲1六歩△1四歩▲7五歩△5四歩▲9六歩と進んだ局面です。
二人の女流棋戦の対戦成績は西山29勝、福間34勝。
西山先手の対局は32局あり、そのうちの24局が▲7八飛でした。初手▲7六歩自体は普通なのですが、▲西山-△福間戦では6局しかなく、2022年10月の第44期女流王将戦三番勝負第1局以来と、比較的珍しい出だしでした。
そして、図の▲9六歩は前例が十数局しかない指し方。福間女流四冠は5分使って△8四歩と居飛車を明示。駆け引きのある出だしでした。
(銀杏)



Dsc_6981 (女流名人初防衛を目指す西山女流名人)

午前のおやつ

10時30分になり、午前のおやつが出されました。西山女流名人がいちご大福とアイスコーヒー。福間女流四冠はアイスミルクティー。
(銀杏)

Dsc_7053 (西山女流名人のおやつ)

Dsc_7008 (福間女流四冠はアイスミルクティー)

節目の年の女流名人戦

今期女流名人戦はちょうど50期目。女流棋士の制度ができて50年目ということでもあります。
1974年10月に「第1回女流プロ名人位戦」(現在の女流名人戦のこと)が創設されて、蛸島彰子三段、関根紀代子二段、多田佳子二段、山下カズ子初段、寺下紀子初段、村山幸子初段が出場。この6人が女流棋士1期生です(女流棋士制度設立当初は、肩書が「女流○段」ではなかった)。2024年1月現在、現役女流棋士は80人。およそ50年で大きく発展していきました。
第1回は奨励会経験者の蛸島三段がシード。ほかの5人がトーナメントで争って、勝ち上がった寺下初段が蛸島三段と三番勝負を戦いました(第8期から五番勝負に移行した)。三番勝負は2連勝で蛸島三段が制して、初代女流名人に輝きました。
(銀杏)

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