西山朋佳女流名人に福間香奈女流四冠が挑戦する岡田美術館杯第50期女流名人戦五番勝負、第4局は2024年2月25日(日)、広島県廿日市市「宮島弥山大本山 大聖院」で指されます。
対局開始は9時30分。持ち時間は各3時間。昼食休憩は12時から13時。福間女流四冠の先手です。立会人は糸谷哲郎八段(広島県出身)、記録係は山口稀良莉女流1級が務めます。また現地大盤解説会(受付終了)は黒田尭之五段が解説、石本さくら女流二段が聞き手で出演します。
本局の中継は棋譜・コメント入力を夏芽、ブログを翔が担当します。よろしくお願いいたします。
【主催:報知新聞社】
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【特別協賛:株式会社ユニバーサルエンターテインメント】
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【第4局棋譜再生ページ】 http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/50/joryumeijin202402040101.html
(広島駅からバスでの移動中に見えたサッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」。今月1日に開業し、昨日初めての公式戦が行われた)
(翔)
(西山女流名人がシリーズ1勝目を挙げた)
――▲4五歩(29手目)から▲3七桂の構想について。
西山 あまりない形ですが、▲4五歩に△3三銀の形になると思っていたので、それでつり合いが取れていると思いました。
――8筋から反撃されたあたりの対処はいかがでしたか。
西山 もう少し(ほかの)対処があったかと思ったのですが……。先手が苦しい可能性もあるのかなと思いながら指していました。
――▲6三と(73手目)のあたりはどうでしたか。
西山 感覚で指してしまった部分があって、形勢が思わしくないのかなとは思っていました。
――△7三飛(76手目)について。
西山 ▲2五桂(75手目)までは進むと思っていました。そこでもう少し寄りがあるイメージだったので、そのあたりが誤算だったかなと思います。
――どのあたりでよくなったと感じましたか。
西山 ▲7四歩(103手目)のあたりで攻めが続いてきていると思っていました。
――対局を振り返って。
西山 互いの飛車先で戦いになって形勢判断が難しかったんですけど、▲5三銀(61手目)あたりから勝負になっているかなと思いました。
――これで1勝を返しました。
西山 また1局指せるということで、しっかり準備して挑みたいと思います。
福間 考えながら指してました。
――8筋から攻めていったあたりは。
福間 よくできそうかなと思って踏み込んだのですが、本譜はあまりよくなかったかもしれません。
――△7三飛(76手目)あたりの感覚はどうでしたか。
福間 何かあるのかなと思って指してました。
――どのあたりで厳しいと感じましたか。
福間 2五の桂を取られる形になったので、もうちょっと何かなかったかなと思うのですが。いや、ちょっと苦しいのかもしれないです。
――本局を振り返って。
福間 難しい将棋だったと思います。途中から指し手の一貫性がなかった気がします。そのあたりがどうだったかと思います。
―― 一貫性がなかったとは。
福間 具体的にわからないまま指していたので。
――第4局に向けて。
福間 変わらず頑張っていきたいと思います。
(牛蒡)
127手まで、西山女流名人が福間女流四冠を下しました。終局時刻は17時19分。消費時間は、▲西山2時間42分、△福間2時間59分。西山女流名人の今期五番勝負初白星で、対戦成績は西山女流名人1勝、福間女流四冠2勝に。第4局は2月25日(日)に広島県廿日市市「宮島弥山大本山 大聖院」で行われます。
(八雲)
福間女流四冠は一分将棋になるまで考えて△2五桂(図)を指しました。先手玉に迫っていますが、詰めろにはなっていないようです。西山女流名人は残り27分。読みきれそうな局面を迎えました。
(牛蒡)