2024年2月25日 (日)

動画配信情報

本局は日本将棋連盟の公式YouTubeチャンネルで動画配信を行います。

9時半から対局室の模様を、また13時過ぎからは現地大盤解説会のライブ配信を行います。

大盤解説会の出演は黒田尭之五段と石本さくら女流二段です。

【配信URL】
https://www.youtube.com/watch?v=ZB0DwFNlasw

(翔)

本日9時半に第4局開始

おはようございます。本日9時半から、西山朋佳女流名人に福間香奈女流四冠が挑戦する岡田美術館杯第50期女流名人戦五番勝負第4局が広島県廿日市市「宮島弥山大本山 大聖院」で指されます。

持ち時間は各3時間。昼食休憩は12時から13時。福間女流四冠の先手です。立会人は糸谷哲郎八段、記録係は山口稀良莉女流1級が務めます。また現地大盤解説会(受付終了)は黒田尭之五段が解説、石本さくら女流二段が聞き手で出演します。

【本日の予定】
09:30 対局開始
10:00 午前のおやつ
10:30 大聖院ツアー(受付終了)
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開
13:30 大盤解説会開始
14:30 午後のおやつ
?:?終局

【主催:報知新聞社】
https://hochi.news/shogi-igo/

【特別協賛:株式会社ユニバーサルエンターテインメント】
https://www.universal-777.com/corporate/culture/shogi/

【第4局棋譜再生ページ】 http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/50/joryumeijin202402040101.html

(翔)

2024年2月24日 (土)

前夜祭(6)

2138

(抽選会が行われた。対局者が揮毫したしゃもじや色紙が当たる。「半分以上の方に何かが当たります」と司会者)

2144

(「よくかき混ぜないとクレームが来るんです」と言いながら念入りに抽選箱の中身を混ぜる糸谷哲郎八段)

2155

(中締めのあいさつは中村靖富満・宮島観光協会会長。抽選会の賞品は棋士とのツーショット撮影など、即興でどんどん増やされていたが「まだ何も当たっていない方が8名いらっしゃるようです。最後に、当選された方と、清水女流七段と、私の3ショットを」と言ってくじを引く)

2156

(当選番号が読み上げられ、座席で大きく「×」を作る男性。それを見た糸谷八段が「父です!」と叫ぶ。押し問答があったが、壇上に上げられる糸谷親子。写真左端が糸谷八段のお父さん)

2160

(改めて抽選をして当選した方と一緒に写真に収まった)

※糸谷八段のお父さんには、当ブログへの掲載許可をいただいております。

【中村靖富満・宮島観光協会会長あいさつの続き】
「前夜祭に多くの方にお越しいただき、ありがとうございました。糸谷八段のお父さまが宮島のご出身で、私は饅頭屋でございますが、お父さまのご実家のほうでもみじ饅頭を入れる箱を作っていただいております。お父さまのお爺さんと私のお爺さんの代からのお付き合いで、非常に深い縁を感じております。実はお昼頃、お父さまに『今日締めの挨拶をせないけんのじゃ』とお伝えしたら、お父さまが前夜祭の前に私の会社に寄ってくださり『こういうことをしゃべれ』とメモをいただきましたので、それに添って話しております。いよいよ明日は、女流名人戦五番勝負第4局、素晴らしい対局になることを期待しております」

本日の更新は以上です。明日は9時半から対局が始まります。どうぞお楽しみに。

(撮影=翔、書き起こし=夏芽)

前夜祭(5)

2118

(棋士による見どころ紹介)

2126

(立会人・糸谷哲郎八段。父親が宮島出身)

石本「糸谷八段は、宮島がほぼ地元ということで」
糸谷「父が宮島の生まれ育ちで、宮島には何度も来させていただいています。ですから来ている回数は棋士の中で一番多いと思います」
石本「ゆかりの地で開催されることについては」
糸谷「本当にうれしいですね。この宮島にたくさんの将棋好きの方が来てくださり、盛り上げることができれば故郷の人間として、それにまさる喜びはないなと思いつつ、少しどこかで『自分も対局者になりたいな』という思いで来ております」
石本「今回、おそらく県外からもたくさんの方が来ておられるかと思いますので、ぜひ、宮島のほうも堪能していただきたいですね」
糸谷「そうですね。今回の大聖院には鹿がたくさんいますし、特に初めて来た方は色々なところを巡って、美味しいものを食べて、ぜひ宮島を堪能してください」

2133

(大盤解説・黒田尭之五段。今回が初めての大盤解説出演だそうだ)

石本「黒田五段は宮島に来られるのは」
黒田「初めてだと思っていたのですが、どうも子どもの頃に一度来たことがあると両親から聞きました。記憶がないのが残念ですけど」
石本「今日は愛媛から」
黒田「はい、松山からフェリーで楽しく来ました」(注:黒田五段は愛媛県松山市在住。松山観光港から広島港経由で宮島入りできる)

2121

(大盤解説聞き手・石本さくら女流二段)

石本「今回、西山女流名人戦の1勝2敗で迎える第4局ですが、ここまでのシリーズをどのように見ていますか」
糸谷「福間女流四冠が第1局、第2局と連取したのですが、最近の西山-福間戦は、福間女流四冠が変化をつけると言いますか、自分の土俵に持ち込んでいるイメージが強いです。序盤で福間女流四冠が乱戦に誘導し、それに西山女流名人が対応している。第1局と第2局は福間女流四冠がペースをつかみ、そのまま勝ちきったのですが、第3局では西山女流名人が粘って勝利したと。ですので明日は、また福間女流四冠の工夫が見られるのではないかと思います」
石本「確かに第2局、第3局は福間女流四冠が相振り飛車模様から独特の駒組みでした」
糸谷「ほかの棋士では見られないような、非常に面白いタイトル戦になったなと思います」

石本「黒田五段はどのように見ていますか」
黒田「今、糸谷八段がおっしゃった通り、福間女流四冠が独自の路線で、特に今期は何が飛び出してくるか分からない序盤が多くて、見ていて楽しいなと思います」
石本「具体的にはどういった将棋になると思われますか」
黒田「福間女流四冠が初手に▲5六歩と突かれることが多いので、そこから相振り飛車になるのか少し変わった対抗形になるのかが、最初のポイントですね」
石本「糸谷八段は」
糸谷「どこで工夫をつけるかが一番興味の湧くところで、そこから先の未知の局面を考えるのが楽しいゲームですから。研究を教えるわけではないので、どこで未知の局面が出てくるかは分からないのですが、そこは大盤解説で黒田さんがビシッと解説してくれるでしょう」
石本「ということですが、いかがでしょう」
黒田「ちょっとハードルを上げられましたが、頑張ります」
石本「西山女流名人が福間女流四冠の駒組みを警戒して自分から変化するのか、それとも福間女流四冠が新たな工夫を見せるのか。目が離せない面白い戦いになるのかなと、私も思っております」

(撮影=翔、書き起こし=夏芽)

前夜祭(4)

2081

(吉田正裕・大本山大聖院77世座主から、記念品のしゃもじが贈呈された)

2096

(記念撮影)

2101

(壇上であいさつした方々と記念撮影。このあと両対局者は退席した)

2111

(乾杯の発声 松本誠・宮島商工会会長)

「宮島のお客様が多い時期によく宮島まで皆様たどり着いたと考えております。ようこそ、世界文化遺産の宮島にお越しいただきました。ありがとうございます。(コロナ禍で減った観光客は)昨年から徐々に回復してまいりまして、なんとかいまの状況までもってくることができました。これから宮島で将棋などいろいろな会を開きまして、もっと盛り上げてまいりたいと思います」

(翔)

前夜祭(3)

2066

(西山朋佳女流名人あいさつ)

「皆様こんばんは。本日はお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。今回は歴史的名所であり、素晴らしい景勝地である宮島で対局させていただくことをうれしく思っています。また厳かな明媚の対局場をご用意くださった大聖院さまに心より感謝申し上げます。番勝負のほうはあとのない状況ではありますが、いまの自分の目一杯がんばっていけたらなと思っています。第1局よりお世話になっております皆様、ご観戦いただく皆様に心より御礼申し上げます。明日も1日よろしくお願いいたします」

2073

(福間香奈女流四冠あいさつ)

「皆様こんばんは。本日はお忙しい中、前夜祭にお越しくださりまして誠にありがとうございます。本日お昼頃に宮島に到着しました。私は小学校の修学旅行でこちらに来ましたので20年ぶりくらいになります。そのときのことはところどころしか覚えていないのですが、大変きれいなところだったという印象がありました。今日は天気がよく、美しい景色を見ながら検分をさせていただきました。素晴らしい対局環境を整えていただきましてありがとうございます。明日は自分の力を精一杯出し切って頑張りたいと思います。お世話になります関係者の皆様、よろしくお願いいたします」

(翔)

前夜祭(2)

2045

(主催者あいさつ 報知新聞社・依田裕彦代表取締役社長)

「50期という大変大きな節目を迎えた今回の五番勝負は、8つある女流タイトルを四冠ずつ分け合う西山朋佳女流名人と福間香奈女流四冠による、まさに頂上対決と呼ぶにふさわしい対局になりました。西山女流名人が星をタイに戻し、勝負の決着を最終局へと持ち込むのか。あるいは福間女流四冠が勝負を決めて、女流名人に返り咲きを果たすのか。明日の対局は、お互いの気持ちがぶつかり合う大熱戦になると、たくさんの将棋ファンの皆さま共々、期待をしています」

2056

(主催者あいさつ 清水市代・公益社団法人日本将棋連盟常務理事)

「第4局開催の立役者の吉田(正裕・大本山大聖院座主)さまとのご縁は6年ほど前、京都の世界遺産・仁和寺になります(注:吉田座主は当時、真言宗御室派の総本山、仁和寺の執行長を務めていた)。そのとき吉田さまはお忙しかったのですが、ちょうど見頃の御室桜をご案内いただき、そのときに即断即決で将棋界のビッグタイトル(竜王戦)をご誘致いただきました。そこからのご縁なのですが『いつか女流棋戦を』という話をさせていただき今回の実現になりました。五番勝負の第4局、本当に大きな一番になります。盤上だけではなく、盤外の心理戦もお楽しみいただければと思います」

2060

(共催者あいさつ 椋田昌夫・宮島弥山空海生誕1250年記念事業実行委員長)

「宮島は一時期コロナ感染症で非常に大きなダメージを受けました。昨年のG7で息を吹き返し、そしてまた、このイベントで花を添えて。実行委員会としても ここ世界遺産の宮島の歴史や大自然を感じながら対局していただければと思います。多くの皆さま方にご協力いただきましたことに感謝し、今後の将棋界のご発展と、宮島、広島の隆盛を祈念しております」

(撮影=翔、書き起こし=夏芽)

前夜祭(1)

18時から「宮島ホテルまこと」で前夜祭が行われました。

2033

(前夜祭会場。揮毫した大しゃもじが飾られている)

2042

(両対局者が入場し、前夜祭が始まった)

(翔)

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