第48期五番勝負第1局 Feed

2022年1月16日 (日)

箱根神社(1)

対局前日の15日午後に箱根町に到着した両対局者は箱根神社を訪れました。Dsc_6499_2(箱根神社は1200年以上の歴史を有する)

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Dsc_6418_2 (誓願符を持って記念撮影)

Dsc_6463_2 (九頭龍神社新宮。箱根神社の境内にある。芦ノ湖の守護神である九頭龍大神を祀る)

Dsc_6489_2 (誓願符を九頭龍神社新宮前にある「成就水盤」に流して納める)

(銀杏)

岡田美術館

岡田美術館は明治時代に建てられた外国人向けホテル「開化亭」跡地に建てられました。 2013年10月に開業。本局の対局場である「開化亭」は、そのホテルにちなんで名付けられています。 昭和初期の日本家屋を改装した飲食施設です。第42期から毎年、「開化亭」で五番勝負第1局が指されています。

岡田美術館では昨年10月2日から2月27日にかけて、展覧会「The SAMURAI -サムライと美の世界-」が開催されています。特に1月2日から2月27日はテレビアニメ「平家物語」とコラボイベントが行われています。
【The SAMURAI -サムライと美の世界-】
https://www.okada-museum.com/exhibition/archives/2021_29.html
【TVアニメ「平家物語」×「The SAMURAI ― サムライと美の世界 ―」コラボレーション決定!】
https://www.okada-museum.com/event/223.html
Dsc_6631(岡田美術館の大壁画「風・刻」。足湯につかりながら鑑賞できる)

Dsc_7060(岡田美術館の入り口。屋内の展示面積は箱根最大級であり約5000㎡)

Dsc_7057 (展覧会開催中)

Dsc_7389 (対局が行われている開化亭)

(銀杏)

オンライン大盤解説

本局は16日13時30分から、日本将棋連盟のYouTubeチャンネルでオンライン大盤解説を行います。
解説は木村一基九段、聞き手は貞升南女流二段、山根ことみ女流二段です。(銀杏)
【第48期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第1局オンライン解説】
https://www.youtube.com/watch?v=YH7KVbavAxI

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10時30分ごろまでの進行

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指し手がテンポよく進んでいます。伊藤女流三段が初手から▲2六歩△3四歩▲2五歩と進めて、里見女流名人得意のゴキゲン中飛車を牽制する出だしで対局は始まりました。
以下、里見女流名人が5筋の歩を突いた瞬間に伊藤女流三段が角交換から▲5三角と打ち込みます(上図)。9筋の突き合いのない将棋なら、二人は第45期五番勝負第3局で経験しています。そのときは△4四角▲同角成△同歩▲4八銀△2二飛▲7八玉…と進んでいます(先手勝ち)。先手が手損になりますが、後手が角交換振り飛車にすれば3三銀・4四歩型は駒組みがしにくいと判断した高等戦術です。

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本局の里見女流名人は△5五角▲7七桂△7四歩から桂頭を狙う動きに出ました。9筋の突き合いのない形では、この進行も前例があって伊藤女流三段も経験しています。以下、指し手が進んで、22手目△9五歩は出だしの駆け引きを生かした手です(下図)。△7五歩▲同歩△7二飛から△7五飛と飛車をさばいたあとに△9五香と走る筋があります。
里見女流名人は下図までの消費時間が12分。類型で伊藤女流三段が経験した形に里見女流名人も工夫を施しているわけです。
(銀杏)

Dsc_7208 (工夫した攻めを見せる里見女流名人)

午前のおやつ

10時30分になり、午前のおやつが出されました。
伊藤女流三段がアイスカフェラテ。里見女流名人は注文がありませんでした。

Dsc_7303 (伊藤女流三段のおやつ)

(銀杏)

本局の観戦記はスポーツ報知に掲載

本局の観戦記は主催紙のスポーツ報知に掲載されます。観戦記担当は松本哲平さんです。
スポーツ報知には、数日前に五番勝負の特集記事が掲載されました。ネットに両対局者のインタビューがアップされています。すでに対局は始まっていますが、両者の思いを読み進めたうえで観戦されると、より深く楽しめることでしょう。

【里見香奈女流名人、20代最後のタイトル戦「大切に、悔いなく戦いたい」 : スポーツ報知】
https://hochi.news/articles/20220111-OHT1T51188.html

【伊藤沙恵女流三段、9度目挑戦で初の戴冠へ「自分をもっと高めて、必ず成し遂げたい」 : スポーツ報知】
https://hochi.news/articles/20220111-OHT1T51192.html

Dsc_7061001(1月16日のスポーツ報知の一面)

Dsc_7064 (今日のスポーツ報知には、本局の前日の記事のほかに観戦記が掲載されている。観戦記は小島渉さんによる▲香川愛生女流四段-△加藤圭女流二段戦の最終譜)

(銀杏)

10時ごろの控え室

控え室では木村一基九段、貞升南女流二段、山根ことみ女流二段が検討しています。

Dsc_7261 (記者がカメラを向けると、木村一基九段は「真面目にやっているように見せなくちゃ」とおどけて、もともと伸びていた背筋をさらに伸ばす)

Dsc_7258 (貞升南女流二段と山根ことみ女流二段は後手側を持っている)

(銀杏)

対局前の様子(2)

Dsc_7145 (駒を並べる里見女流名人)

Dsc_7138 (伊藤女流三段)

Dsc_7180 (小林忠・岡田美術館館長が振り駒を行う)

Dsc_7184 (振り駒はと金が3枚)

Dsc_7213_2 (先後が決まってから開始まで緊張感高まる時間)

(銀杏)

対局前の様子(1)

Dsc_7104 (準備が整えられていく)

Dsc_7111 (9時13分ごろに里見女流名人が入室)

Dsc_7119 (伊藤女流三段は9時15分ごろ入室)

Dsc_7134 (里見女流名人が王将を据える)

(銀杏)

対局開始

Dsc_7214 (午前9時30分になり対局開始)

Dsc_7222 (伊藤女流三段の初手は▲2六歩)

Dsc_7230 (里見女流名人の2手目は△3四歩)

(銀杏)

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