第39期五番勝負第3局 Feed

2013年2月 3日 (日)

本局のTwitter解説は室岡克彦七段

Twitter解説を担当するのは室岡克彦七段。ハッシュタグ『#joryumeijin』がついているツイートが、本局の解説だ。

Murooka_2【室岡 克彦(むろおか かつひこ)七段】
1959年3月21日生まれ、東京都荒川区出身。(故)佐瀬勇次名誉九段門下。1981年、四段。2002年、七段。棋士番号は153。

「本日女流名人位戦第3局のネット解説を務めます、室岡克彦です。宜しくお願い致します。戦型予想は里見女流名人の先手なので第1局同様に▲7六歩△3四歩▲7五歩と進むと思います。そこで上田挑戦者が△3五歩の相振り飛車と予想します」

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(今日の真庭市は曇り)

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対局は9時開始

戦型予想は対抗形が本命とされている。まずは先手の里見女流名人の作戦に注目だ。対局開始は9時、お見逃しなく。

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(前夜祭で配布された『スポーツ報知』のPR版。1面で里見女流名人、2面で上田女王が紹介されている)

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対局の所見

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淡路 明日のみどころですね。第1局、第2局と本当に面白い熱戦でね。
村田 二人ともなぐりあっているというか(笑)。パワフルな将棋が多いですね。
淡路 五番勝負ですから、第3局は非常に大きな一番になりますね。
村田 戦型はどうなりそうでしょうか。
淡路 明日は里見さんの先手ですね。
村田 第1局、第2局はやや意外な戦型でもありましたので、第3局の予想も難しいですよね。でも里見さんの居飛車がまだありませんから、明日は居飛車が見られるかもしれませんね。
淡路 里見さん、居飛車も指すの?
村田 本来振り飛車党ですが、最近は居飛車も結構指されています。横歩取りも指すぐらいですから。幅を広げていらっしゃいますね。
室谷 上田さんは居飛車も多いですが、対抗形が多いですね。

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(飛び入りで香川愛生女流初段=左、長谷川女流二段=右も登壇)

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(さらに……?)

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菅井 皆さんこんばんは。
淡路 岡山県が生んだ天才です。
菅井 いやあ、まだそこまでは……(笑)。
淡路 いま、朝日杯将棋オープン戦でベスト4まで勝ち進んでいるんです。残っているメンバーを言いますとすごいですよ。羽生善治三冠、渡辺明竜王、そして谷川浩司会長(九段)、そして菅井君。
菅井 ちょっとすごすぎて、恐れ多いですが、いい勝負ができればと思っています。
淡路 でまあ、本題に戻りましょうか。
村田 では菅井さん、明日の戦型予想をお願いします。
菅井 里見さんが先手ですよね。通常なら振り飛車をするんですが、居飛車もありそうですよ。里見さん居飛車、上田さんの振り飛車という図式もあると思いますね。
村田 ありがとうございました。明日はこのメンバーでお送りして参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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■中締め
女流名人位戦湯原対局実行委員会
湯原町旅館協同組合 代表理事 古林伸美様

(書き起こし=八雲、写真=文)

対局者あいさつ

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■里見香奈女流名人
「皆さんこんばんは。今日はお忙しい中、こんなにたくさんの方々にお集まりいただき、本当にありがとうございます。今回の女流名人位戦は、上田さんと数年ぶりで久しぶりの対戦でしたので、お互いにどんなところが変わっているのか、どんな将棋になるのか、すごく楽しみにしていました。今回は1勝1敗で迎える第3局ということで、私の将棋はまだまだ未熟ではありますが、皆さんに何か伝えられるように、明日は精一杯全力で頑張りたいと思います」

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■上田初美女王
「皆さまこんばんは。先ほど里見さんもおっしゃったように、里見さんとは女流名人位戦の開幕局が約2年ぶりの対戦となりまして、私も大変楽しみにしておりました。その楽しみな対局が女流名人位戦という大舞台で実現できたことを、大変幸せに感じております。また、私は無類の温泉好きでして、湯原温泉での対局ということも非常に楽しみにしておりました。実際に来てみると、とてものどかな景色、街並みを見て“とても好きだな”と感じました。明日の第3局は、大一番を素晴らしい環境で指せる幸せをかみしめながら、全力を尽くして皆さまに喜んでいただけるような将棋を指したいと思っております」

あいさつを終えた両対局者には花束が贈られた。続いて記念品の贈呈。お返しとして、二人からは色紙が贈られた。

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(書き起こし=八雲、写真=文)

歓談、余興

地元の料理が歓談に花を添え、湯原温泉ご当地アイドル「ほっとラヴ」によるミニライブが会場を盛り上げた。

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前夜祭、開幕

18時30分、3階大広間で前夜祭が始まった。

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■開会宣言
女流名人位戦湯原対局実行委員会
社団法人湯原観光協会 副会長 久本利幸様

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■主催者挨拶
報知新聞社 常務取締役大阪本社代表 浜田昭文

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■主催者挨拶
公益社団法人日本将棋連盟 淡路仁茂九段

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■主催者挨拶
女流名人位戦湯原対局実行委員会 委員長 池田博昭様

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■棋士紹介

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■来賓紹介

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■来賓挨拶
真庭市長 井手紘一郎様

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■来賓挨拶
上海許建東将棋倶楽部 理事長 許建東様

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■特別協賛社挨拶
株式会社ユニバーサルエンターテインメント
広報・IR室 部長 堀内信之様

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■乾杯
女流名人位戦湯原対局実行委員会 顧問
真庭市議会議員 柿本健治様

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2013年2月 2日 (土)

揮毫

里見女流名人と上田女王が隣室で揮毫する間、対局室ではおやつの検分が続いていた。「あらゆる変化を検討してな」と淡路九段。検分の結果、モンブランの上に載っている黒いものはまるまる一個の栗ではなく、刻んだ栗をチョコで固めたものと判明した。

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重要項目

検分の最後に確認されたのが明日のおやつ。パティシエの佐藤いずみさんが実物を持って対局室を訪れる。すると隣室で揮毫の準備を進めていた里見女流名人が、手に筆を持ったまま対局室に戻ってきた。二人ともメニューを決め、検分。再び里見女流名人が揮毫に向かうと、上田女王は「記録係も検分を……」と皿を差し出した。室谷女流初段、戸惑う。

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検分

16時40分頃から検分が行われた。使用駒は桂山作水無瀬書の盛上駒。珍しい双玉の作で、淡路九段が王将を探して目を凝らす場面も。続いて盤の位置、照明の具合、空調の音といった順に確認が進んだ。

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前哨戦?

主催紙カメラマンの要望で、両対局者と村田女流二段、室谷女流初段の四人でダブルスが始まる。すると「飛ばない!」と上田女王。どうも普通のラケットに比べ反発力が低く、球が前に飛びにくいようだ。途中、メンバーを入れ替えて対局者同士が共同戦線を張る姿も。この戦い、決着はつけず終了。最後は女流棋士5人で揃って写真を撮り、ミュージアムを後にした。

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