おはようございます。本日9時より、ユニバーサル杯第38期女流名人位戦第3局が行われます。
先手は里見香奈女流名人、後手は清水市代女流六段です。
立会人は井上慶太九段、聞き手は村田智穂女流二段、記録係は飯野愛研修会員(飯野健二七段門下)です。
【Twitter解説】
おはようございます。本局ネット解説担当の西川です。よろしくお願いします。勝てば防衛又は奪取に王手がかかる大事な一番なのでお互いに最も得意な戦型を選ぶと思います。清水女流六段の2手目に注目で、△3四歩なら先手三間飛車対居飛車、△8四歩なら先手中飛車対居飛車が予想されます。予想の本命は先手三間飛車対居飛車です。
(Twitter解説の西川和宏四段。サッカーが得意。昨年5月撮影)
(翔)
「女流名人位戦湯原対局実行委員会」のメンバー、山崎耕造さんは、「前夜祭にスペシャルゲストが来るよ。一応五段かな」と話していました。
関係者に「プロ棋士じゃない。あなたも、あなたも、あなたも知っとる人や」と言う山崎さん。
誰かわからないまま前夜祭に行くと、1枚の写真が飾られていました。
昨年6月に亡くなった、日本将棋連盟関西本部事務局長の中島信吾さん(訃報記事)。中島さんは昨年から始まった湯原対局の実現に向けて奔走したひとり。
昨年の湯原対局では当地に赴き、運営にあたっていました。(こちらの記事に中島さんが写っています)
写真は、関西ローカル番組の収録が関西将棋会館を訪れたときのもので、レポーターのタレントに棋力を問われた中島さんが「一応、五段なんです」と答えたときのもの。同じ写真が、現在でも関西将棋会館の事務室に飾られています。
「一応五段」のスペシャルゲストは中島さんでした。
(翔)
(村田智穂女流二段の夫である池田将之・指導棋士四段が壇上に呼ばれる。ふたりは昨年9月に入籍した。3月に挙式が予定されている)
井上:実はね、智穂ちゃんは昨年結婚したんですよ。智穂ちゃんにはまだまだ独身でいて欲しかったんですが……。そのお相手が実は会場におるんです!
(関係のない男性が手をあげている)
井上:おっちゃん出てきて……(近づいてくると)ちゃう、ちゃう、帰れ!(会場の子供たちから「あー、びっくりした」の声)池田さん、壇上に上がってきてください、どうぞ。
(池田将之・指導棋士四段が壇上へ)
谷川:村田さんにはイベントの運営など色々とお願いすることが多くて、プライベートな時間が無いのではと気にかけていたんですが、そういうことで今回は……。
井上:やることはやってたと!
谷川:今回のことは嬉しかったです。さらに相手が(若松政和七段門下の弟弟子である)池田君ということで余計嬉しかったです。
井上:ではひとことずつ誓いの言葉を。
池田:最近の遅くまで飲むことが多くて怒られ気味なので、これからは家に早く帰ります。
村田:あまり怒らないように、和やかな家庭にしたいと思います。
客席「最初が肝心やで!」
村田・井上:それはどういうことですか?
客席「お父ちゃんがビシッと言わな」
井上:「怒るな」と言うんですね。池田さんどうですか?
池田:うーん、それは……。
井上:彼はタイプ的に無理ですわ(笑)。ほんと、お似合いの二人なので、末永くお幸せにしてください。
(翔)
(池田博昭実行委員長より記念品が贈呈された。記念品は湯原温泉の入浴剤など。湯原温泉は1981年に作られた露天風呂番付で「西の横綱」にランクされている)
(井上九段、谷川九段、村田女流二段が明日の展望を語る)
谷川浩司九段
五番勝負では普段自分が指していない戦法を指すことで芸域を広げる効果もあると思います。ただ、改めて三番勝負になりまして重要な一番を迎えます。一番の得意戦法である中飛車になるのではないかと思います。
井上慶太九段
立会人としては決着局ではないので、おおらかな気持ちで行けると思います。両者は内容的には非常に接戦なのですが、清水さんはいつも終盤で時間が無いんですね。それで好局を逃しているところがあります。戦い方を変えた方が良いんじゃないかなと感じる所もありますが、清水さんには清水さんのペースがありますのでその辺は変えられないかなと思います。どちらにせよ、好局になるのは間違いないと思います。
村田智穂女流二段
昨年もこちらの場所に来させて頂き、これで4回目になります。いまでは真庭は大好きな場所になりました。明日は大盤解説会で井上九段の聞き手をさせて頂きます。皆様に楽しいと思って頂けるような大盤解説会になるように努めますので、皆様に足を運んで頂けましたら幸いです。
プログラムはこのあと、「中締め」「閉会」とだけ書かれていました。ところが……。
(翔)