湯原小学校訪問(2)
里見香女流名人への質問コーナーです。児童たちからいくつか質問が寄せられました。
─ 練習は一日どれぐらいしているのですか?
里見 午前中に2、3時間やりまして、午後に3、4時間ぐらいしています。皆さんが勉強している間、私は将棋の勉強をしている感じですね。
─ 女流棋士になりたいと思ったのはいつ頃ですか?
里見 皆さんと同じ小学校5、6年生ぐらいに、「プロ棋士になりたい」というよりは「将棋をずっとしていたい」という気持ちがすごい強くて、私は兄がいまして、兄と一緒に将棋を続けていたのがきっかけです。
─ (里見咲紀女流1級と)姉妹で将棋を指すことはありますか?
里見 いまお互い大阪のほうに出ていて、あまり会う機会がないのですが、島根県の実家に帰ったときに時間があったら指す感じですね。父親も将棋をやっていたので、小さい頃は、兄と妹と家族で将棋大会をすることが多かったです。
─ 将棋を始める前はどういうことが好きでしたか?
里見 外で遊ぶことが大好きで、皆さんぐらいの歳のときは、チャイムが鳴るとすぐに外に出てドッジボールをしたり、そういう体を動かして遊ぶことが好きでした。
─ プロ棋士も目指しておられますが、勉強方法を変えたり、工夫しているところはありますか?
里見 ひとりで勉強する時間を増やすようにしています。将棋は1対1でやる印象しかないと思うのですが、ひとりで盤に向かって勉強したりすることが多いです。
─ 負けて将棋が嫌になることはありますか?
里見 日常的によくあることですけど、そういうときは外で気分転換したり、美味しいものを食べたり、将棋とは関係のないことをしてリラックスしています。
─ 好きな食べ物は?
里見 逆に嫌いな食べ物があまりなくて、食べることが大好きなのですが、いちばんはやっぱり真っ白いご飯が好きですね。
質問コーナーのあとは将棋体験教室。伊藤明女流初段と里見香女流名人のコンビで進められました。
(続いて歩なし将棋を体験。すぐに駒を取れて王手がかかるなど、スピード感がいい)
体験教室が終わると、児童代表からのお礼の挨拶がありました。
「女流棋士の皆さん、今日は将棋のやり方を教えていただきありがとうございました。僕は今日将棋を習うまでは、将棋の世界に入ったことがなく不安でしたが、女流棋士の皆さんたちが優しく教えていただいたお陰で僕も少し興味を持ちました。なのでこれからも将棋をやる機会があったら、僕も今日習ったことを生かして頑張りたいと思います。今日は本当にありがとうございました」
(最後に全員で記念撮影)
(書き起こし:夏芽記者、写真:飛龍)