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20時前、棋士室では継ぎ盤を複数の棋士が囲んでいました。
(中央は日本将棋連盟常務理事の井上慶太九段、右は本日の対局立会人の藤原直哉七段)
(新聞解説の山崎八段も活発に意見を出していた)ほどなく▲3九香が指されました。(飛龍)
互いに残り時間が1時間を切り、終盤戦に入っています。夕食休憩明けは△6七歩成▲5一飛成△2二玉▲6七銀△3七角成▲3四銀(図)と進み、後手玉に▲2三歩△同金▲3一銀△2一玉▲4二銀成△2二玉▲3一竜までの詰めろがかかりました。
(藤井竜王・名人が先に詰めろをかけた)(飛龍)
(夕食休憩時の盤面)
(夕食休憩時の御上段の間)
(床の間には歴代永世名人の書)
(木村義雄十四世名人と大山康晴十五世名人。いずれも故人)
(中原誠十六世名人と谷川浩司十七世名人)(飛龍)
18時、夕食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲藤井4時間8分、△豊島4時間10分。夕食はともにやまがそばからの注文で、藤井竜王・名人が玉子とじうどん、豊島九段が玉子とじそばでした。対局は18時40分から再開されます。
(藤井竜王・名人の夕食)
(奥のほうに少し見えているうどんが目印!?)
(豊島九段の夕食。区別しやすいようにノリが表に出ている)撮影用に別途注文されたものを撮影しています。(飛龍)
上図は▲4四歩の取り込みに、5三にいた銀で応じたところ。以下、▲4四同角△同銀▲同飛で2枚換えに進みました。△4三歩で下図。後手は△3七角成の楽しみがあり、だからこそ豊島九段は2枚換えを甘受したと思われます。
(豊島九段は2枚換えの変化に飛び込んだ)(飛龍)
関西将棋会館は来年に高槻市への移転が計画され、現関西将棋会館周辺もそこかしこで工事が見られます。
(JR福島駅正面は工事中のフェンスに覆われている)
(フェンスの奥はかつて、飲食店が入っていた。いまは、がらんどうになっている)
(JR福島駅の隣、大阪駅の北側も再開発工事が進む)(飛龍)
関西将棋会館2階の将棋道場では、本局の大盤解説会が16時から始まりました。福崎文吾九段、服部慎一郎六段のダブル解説になります。再掲ですが、申し込みは事前制で、すでに締め切られている点はご注意ください。
(大勢のお客さんにご来場いただいている)
(軽妙なトークで笑いを誘う福崎九段)
(相方は服部六段)
(お客さんに終局時刻の予想を尋ねられ、一言「なかなか終わらんよ」)(飛龍)
報道陣が多い関係で控室は設けられず、棋士室で検討が進められています。歩がぶつかり始め、継ぎ盤の検討も活発になってきました。
(左に大盤解説会解説の福崎文吾九段、中央は新聞解説の山崎隆之八段)
(継ぎ盤の相手は服部慎一郎六段。福崎九段とともに大盤解説会解説を務める)
大盤解説会の申し込みは事前制で、すでに締め切られている点はご注意ください。(飛龍)
(関西将棋会館の最寄り駅はJR大阪環状線の福島駅)
(駅に向かうには最後に横断歩道を渡る)
(関西将棋会館の近くから福島駅方面を望む。手前の高架はJR東海道本線)
(朝には元気に鳴くセミの姿も見られた)(飛龍)
藤井竜王・名人は57分の長考で角銀歩の焦点に▲6四歩と突き出しました。新聞解説を務める山崎隆之八段は、素直に進めるならと△6四同歩▲1五歩△同歩▲4五歩△同歩▲3五歩△同歩▲3四歩△同銀▲4五桂△同桂▲同銀△同銀▲同飛△4四歩▲3五飛(変化図)の順をスラスラと示します。その変化は後手から嫌な手がなければ先手成功のようです。
手順中にはさまざまに分岐があり、豊島九段が長考を返してもおかしくありません。
(藤井竜王・名人は△2三金と上がられる前に動きを見せた)(飛龍)