時刻は16時を回りました。盤面は2~4筋の押し引きが続いています。
直前の手は△3五歩の合わせで、検討陣は▲4五歩△3六歩▲4六銀△3七歩成▲同銀に△3五銀の展開を本線として調べ、ほぼ互角という結論でした。
実戦は△3五歩に▲2六飛と浮いて、後手の攻めを受け止めにいっています。△3六歩なら▲同銀と応じる意味で、以下△3五銀▲同銀△同飛と銀交換になってどうか。難解な局面が続きます。
(八雲)
図は15時過ぎの局面。△2二歩までの消費時間は▲糸谷1時間34分、△佐藤2時間18分。
後手からは△4五銀とぶつけてさばくのが狙い筋のひとつになっています。それを防いで▲4六歩なら△3五歩と合わせて銀を前進させる狙いもあります。ここは先手の指し方が難しい局面のようです。
ただ、検討陣は△2二歩のところ△2五歩と積極的に受ける手を本線と見ていました。△2二歩には▲4六銀と出て、△3六飛に▲3八金と飛車を狙ってみたいとのことです。
15時過ぎの控室。菅井竜也七段(右)は午前中に自身の対局を終えて検討に参戦。中村真梨花女流三段(中央右)はニコニコ生放送の休憩中に情報収集で控室に。佐藤康光九段(中央左)は公務の合間に来訪。左手前は、本局の観戦記を担当する小暮克洋さん。
(八雲)
夏空に竹がすくすく伸びている。
なお、本日25日(月)は、17時からサンケイ将棋フェスティバル2016が開催されます。詳しくはリンク先をご覧ください。
(八雲)