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第64期王座戦挑戦者決定戦

2016年7月25日 (月)

嵐の前の静けさ

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時刻は17時を回りました。3筋で歩がぶつかったまま、△5一角▲9六歩△7四歩▲5七角と静かな進行が続いています。後手からは△3六歩が決戦の火蓋を切る手、先手は▲4五歩が決戦策でしたが▲5七角と上がったことで突きにくくなっています。どこで本格的な戦いに入るのか、盤上は嵐の前の静けさの雰囲気です。
▲5七角までの消費時間は▲糸谷2時間39分、△佐藤3時間15分。

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Img_3861本局の使用駒は竹風作・菱湖書。

(八雲)

2~4筋の攻防

51時刻は16時を回りました。盤面は2~4筋の押し引きが続いています。
直前の手は△3五歩の合わせで、検討陣は▲4五歩△3六歩▲4六銀△3七歩成▲同銀に△3五銀の展開を本線として調べ、ほぼ互角という結論でした。
実戦は△3五歩に▲2六飛と浮いて、後手の攻めを受け止めにいっています。△3六歩なら▲同銀と応じる意味で、以下△3五銀▲同銀△同飛と銀交換になってどうか。難解な局面が続きます。

(八雲)

15時過ぎの局面

48図は15時過ぎの局面。△2二歩までの消費時間は▲糸谷1時間34分、△佐藤2時間18分。
後手からは△4五銀とぶつけてさばくのが狙い筋のひとつになっています。それを防いで▲4六歩なら△3五歩と合わせて銀を前進させる狙いもあります。ここは先手の指し方が難しい局面のようです。
ただ、検討陣は△2二歩のところ△2五歩と積極的に受ける手を本線と見ていました。△2二歩には▲4六銀と出て、△3六飛に▲3八金と飛車を狙ってみたいとのことです。

Img_388615時過ぎの控室。菅井竜也七段(右)は午前中に自身の対局を終えて検討に参戦。中村真梨花女流三段(中央右)はニコニコ生放送の休憩中に情報収集で控室に。佐藤康光九段(中央左)は公務の合間に来訪。左手前は、本局の観戦記を担当する小暮克洋さん。

(八雲)

大山十五世名人記念・将棋大会

Img_3853鳩森神社の将棋堂。将棋大会のお知らせが掲示されている。

Img_38497月30日(土)夕方から開始だ。

Img_3839今朝から会場の準備が始まっていた。

Img_3856夏空に竹がすくすく伸びている。

なお、本日25日(月)は、17時からサンケイ将棋フェスティバル2016が開催されます。詳しくはリンク先をご覧ください。

(八雲)

対抗形のような展開

44図は13時30分頃の局面。
佐藤名人は玉を美濃囲いに入場させて、飛車は3筋に。三間飛車の石田流のような展開に進んでいます。一方の先手は5筋に位を張って押さえ込みを目指す態勢に。先手の厚みに対して、後手がどうさばくかが今後の焦点になりそうです。

Img_3777佐藤名人はどのようなさばきを見せるのか。

(八雲)

対局再開

Img_3872糸谷八段は再開時刻を少し過ぎて、44分に入室。

Img_3874しばし盤上を見つめてから席を外した。

Img_3881さらに2分ほどして佐藤名人が入室。

Img_3884午後の戦いが始まった。

(八雲)

昼食休憩

3912時0分、図の局面で佐藤名人が24分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲糸谷41分、△佐藤59分。昼食の注文は佐藤名人が「月見うどん・餅入り」(ほそ島や)、糸谷八段は注文ありません。対局は12時40分に再開されます。

Img_3857昼食休憩中の対局室。

Img_3859昼食休憩時の盤面。

(八雲)

東京は曇り空

東京の天気は下り坂で、夜半には雨になる見込みです。

Img_3837将棋会館向かいの鳩森神社。

Img_3847鳩森神社の富士塚。

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(八雲)

準決勝と同じ展開

26図は10時半過ぎの局面。
△7四飛と寄って7六の歩取りを狙う展開。これは7月11日に行われた挑戦者決定トーナメントの準決勝▲糸谷哲郎八段-△稲葉陽八段戦と同じです。糸谷八段は後手を持って指したこともあり、そちらでも勝っています。

Img_3785糸谷八段は準決勝で勝利を挙げた形で戦う。

(八雲)

対局開始

Img_3812定刻の10時に対局が開始された。

Img_3813糸谷八段は初手▲7六歩をすぐに着手。

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Img_3820佐藤名人は1分少々使って△3四歩と応じた。

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23図は10時20分過ぎの局面。横歩取りから後手が8四飛・5二玉型に構えています。

(八雲)

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