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第63期王座戦五番勝負第5局

2015年10月26日 (月)

甲斐の国

対局が行われている甲府市は、山梨県の県庁所在地で県の東西の中央に位置しています。戦国時代は武田信玄で有名な甲斐国にあたり、甲府という名称は信玄の父、武田信虎が甲斐の府中(政治などの中心地)という意味で名付けたといわれています。市内には、武田家ゆかりの名所が多数あるほか、名産のぶどうやワインが楽しめます。また、これからの季節は日本でも有数の紅葉の名所として知られる昇仙峡が観光客で賑わいます。

Img_3352歴史が好きだという、中村真梨花女流三段と甲府城跡(舞鶴城公園)を散策しました。

Img_3355歴史のある石垣が残っている。

Img_3356本丸跡にて。天守閣が存在したのかどうかは、現在でも論争が続いているという。

Img_3361高台で見晴らしが素晴らしい。

Img_3360富士山。

Img_3364稲荷櫓。

Img_3366駅前にある巨大な武田信玄の銅像と、小柄な中村女流三段。

(八雲)

2年ほど前の流行形

30図は10時50分頃の局面。
羽生王座は早い段階で▲7七角~▲6八銀と構えました。現局面は2年ほど前に指されていた形のようです。佐藤八段の後手横歩取りは躍進の原動力となった戦法。対して羽生王座も対策を練ってきた雰囲気です。

Img_3313羽生王座は少し前に指されていた形を採用した。

(八雲)

対局開始

Img_3327振り駒は「歩」が4枚で羽生王座の先手に決まった。

Img_3341羽生王座は初手▲7六歩。

Img_3346佐藤八段は1分使って△3四歩と応じた。

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17図は9時30分頃の局面。横歩取りのオーソドックスな手順で、ゆったりと進んでいる。

(八雲)

対局開始前の様子

Img_3288佐藤八段が先に入室。8時48分頃だった。

Img_3291「はあー、かっこいい和服ですねえ」と森下九段。
羽織りの色について、控室では「紫?」、「英語だとワインレッドかな」、「そうか、甲府だけにぶどう色ですか」ということで、「甲府色」と結論を出した。

Img_3300羽生王座は54分頃入室。

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(八雲)

本日のスケジュール

おはようございます。
甲府の朝は雲ひとつなく晴れ渡っています。

本日のスケジュールです。

9時前:振り駒
9時:対局開始
12時から13時:昼食休憩
15時:おやつ、現地大盤解説会開始
18時から19時:夕食休憩

Img_3274常磐ホテルからの眺め。

(八雲)

2015年10月25日 (日)

大盤解説会情報

第5局は、対局場の常磐ホテル、東京大手町の日経本社、関西将棋会館の3カ所で大盤解説会が行われます。

【現地大盤解説会】
日時:10月26日(月)15時開始
会場:常磐ホテル(055-254-3111) 山梨県甲府市湯村2-5-21
入場料:1,000円
出演:藤井猛九段、中村真梨花女流三段

【日経本社大盤解説会】(入場無料)
日時:10月26日(月)18時~終局まで
会場:日経東京本社2階「SPACE NIO」(東京・大手町)
出演:佐藤康光九段、清水市代女流六段
※現地、および日経本社大盤解説会について詳しくはこちらをご覧ください。

【関西将棋会館】
日時:10月26日(月)17時半受付、18時開始
会場:関西将棋会館 2階道場
入場料:一般1,500円(各種割引あり)
出演:北浜健介八段、北村桂香女流初段
※詳しくはこちらのページをご覧ください。

(八雲)

常磐ホテルの夕食

常磐ホテルの夕食を一部ですが紹介いたします。

Img_3259前菜。奥にあるのはベニマスの山椒煮。

Img_3262小鉢。豆乳湯葉福紗寄せ。

Img_3270甲州ワイン豚のしゃぶしゃぶ。

(八雲)

対局室検分

18時少し前に検分が始まりました。
検分は対局に先立ち、盤・駒や対局室の状況を確かめること。長い勝負になるため、明かりの具合や室温など、確認しておくべき重要な事項が多数あります。ただ、常磐ホテルでは過去に数多のタイトル戦が行われており、今回も準備は万全で問題なく終えられています。

Img_323717時55分頃に両者が揃って検分が始まりました。

Img_3238盤と駒は将棋連盟の所蔵品で問題なし。

Img_3241明かりや室温も問題なかった。

Img_3250最後に窓の外のすだれのおろし具合を確認して検分は18時前に終わった。

Img_3231対局者の手元には、ほうじ茶、冷水、ミネラルウォーター、飴などが用意された。

Img_3229検分前、早めに対局室に入った佐藤八段が明日の食事やおやつのメニューを見ている。「種類がたくさんあるから、すぐには決められないですね。明日までゆっくり考えます」とのこと。

本日の更新は以上で終了いたします。
明日の対局をどうぞお楽しみに。

(八雲)

いざ甲府へ

関係者一行は新宿駅に集合し、中央本線の特急あずさで甲府へ向かいました。

Img_317413時ちょうどのあずさ17号で甲府へ。

Img_3177ホームにて。羽生善治王座。

Img_3182大盤解説を務める藤井猛九段。

Img_3185立会人を務める森下卓九段(右)。22日(木)に行われた女流王座戦第1局でも立会人を務めたばかり。「立ち合い王座ですね」と笑っていた。

Img_3188大盤解説の聞き手を務める中村真梨花女流三段。

Img_3189_2新聞解説を務める豊川孝弘七段。カメラ目線のサービスをしてくれた。

Img_3195常磐ホテルラウンジにて。佐藤天彦八段。

このあと、18時から検分が行われます。

(八雲)

五番勝負 最終第5局

羽生善治王座に佐藤天彦八段が挑戦する第63期王座戦五番勝負。羽生王座が先勝し、佐藤八段が2連勝で逆転。そして第4局のカド番を王座がしのいで最終局を迎えました。
対局は10月26日(月)山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われます。立会人は森下卓九段、記録係は川崎直人三段、現地大盤解説は藤井猛九段、中村真梨花女流三段、新聞解説は豊川孝弘七段が務めます。また、本局の観戦記者は上地隆蔵さんです。

【解説会情報】
当日は現地と、東京・大手町の日本経済新聞社本社、関西将棋会館で大盤解説会が開催されます。詳しくは下記リンクをご覧ください。

第63期王座戦イベント情報

関西将棋会館 大盤解説会


【ニコニコ生放送】
本局の模様はニコニコ生放送で中継(対局開始~)、及び解説(13時~)が行われます。
解説は永瀬拓矢六段、聞き手は貞升南女流初段。
将棋 第63期王座戦五番勝負 第5局 羽生善治王座 vs 佐藤天彦八段(要会員登録)

ニコニコ生放送の解説内容を抜粋して、日本将棋連盟モバイルTwitter(@shogi_mobile)で配信いたします。

【関連リンク】
日本経済新聞社(主催)
常磐ホテル(対局場)

Img_3192常磐ホテルロビー。


中継は棋譜・コメントを牛蒡、ブログを八雲が担当いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

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