図の局面で菅井八段が投了しました。終局時刻は17時52分。消費時間は▲藤井7時間13分、△菅井7時間35分。
勝った藤井王将は4勝0敗で防衛を決めて、3連覇を果たしました。またタイトル戦を20回連続で制したことになり、大山十五世名人(永世王将)が保持している19期連続(1963~66年。名人4期、王位3期、十段3期、王将3期、棋聖6期)の記録を抜いて、歴代単独1位に躍り出ました。
【藤井聡太、タイトル連続獲得期数の記録を更新】
https://www.shogi.or.jp/news/2024/02/post_2399.html

図は持ち駒の金を7五に打った局面。控室では「カラい」との声が上がりました。駒割りは▲金香△銀で先手の駒得。加えて玉の堅さ、手厚さでもまさっています。藤井王将が隙のない指し回しを続けて、盤石の態勢を築きつつあります。
図は持ち駒の歩を3四に垂らした局面。意図は2一桂を3三に跳ねさせないことです。対して△3四同金には▲3五銀△同金▲同馬の狙いですが、控室の検討陣から「ここで決めにいくのか」と驚きの声が上がりました。図では代えて▲3五銀と引き、歩以外の駒をなるべく渡さないようにして、ジワジワ優位を広げていくのが自然と思われていました。













対局再開後の一手は▲1六飛(第1図)でした。リーチの長い大駒を、狭い場所に打つのは気がつきにくい筋です。部分的には中村修九段が示していた手ですが、後手は▲1六飛に備えて△1四歩(48手目)と突いていた背景があります。
局面が進んで第2図。藤井王将は先んじて敵陣に飛車を打ち込み、具体的な戦果を求めにいきました。次は▲3二歩成△同金▲2一飛成が狙いです。