2024年2月 6日 (火)

18時から開催された前夜祭の模様をお送りいたします。

20240206a7309475(小菅洋人・スポーツニッポン新聞社代表取締役社長)

「先週2月1日に、 我々は創刊75年を迎えることができました。王将戦は73期ありますが、スポニチが王将戦の主催になったのは1978年、第27期からです。当時、脂の乗り切った王将・名人の中原誠さんに 、関西の雄で『火の玉流』と呼ばれた有吉道夫八段が挑戦したシリーズでした。スポーツ新聞らしく、棋士の人柄や食事、対局の勝者写真を記事にし、将棋に詳しくない方でも楽しめるように工夫してきました」

 

20240206a7309483(片上大輔・日本将棋連盟常務理事)

「(会場の熱気に)本当にすごい人気で、驚いている次第です。藤井さんがタイトル戦に出るようになってから、私は初めてこういった場で挨拶をさせていただきますが、改めてすごく将棋界を取り巻く環境が変わったんだなということをひしひしと感じています。将棋というものが、将棋ファンの関心事であることはもちろん、同時に国民の関心事になったんだなというところを感じています」

書き起こし=紋蛇、撮影=玉響

16時15分頃、対局室の検分が行われました。 検分では、使用する盤・駒、対局室の照明や窓からの光の入り具合、室温や騒音などが対局を行うに当たって問題ないかを確認します。

藤井王将からは、照明を少し暗くしてほしいとの要望がありました。また、28度で設定されていた暖房を、20度にするように希望しました。菅井八段もそれに了承しています。

20240206a7309381_2

20240206a7309366 (藤井聡太王将)

20240206a7309433_2 (挑戦者・菅井竜也八段)

20240206a7309411_2

20240206a7309425_2

20240206a7309397_2 (右から立会人の中村修九段、記録係の田中大貴三段)

20240206a7309442_2 (検分は特に問題なく進み、10分弱で終了した)

藤井聡太王将に菅井竜也八段が挑戦する第73期ALSOK杯王将戦七番勝負。ここまでのシリーズ成績は藤井王将の3勝0敗です。
第4局は2月7日(水)、8日(木)の2日間にかけて東京都立川市「オーベルジュ ときと」で行われます。
持ち時間は各8時間。両日とも9時対局開始で、12時30分から13時30分までは昼食休憩。1日目の18時以降に手番の棋士が次の一手を封じ、翌日9時から指し継ぎます。第4局の先手番は藤井王将です。
立会人は中村修九段、副立会人は戸辺誠七段、記録係は田中大貴三段(北島忠雄七段門下)が務めます。スポーツニッポンの観戦記担当は関口武史指導棋士五段です。


【主催:スポーツニッポン新聞社】
https://www.sponichi.co.jp/society/tokusyu/shogi/
【主催:毎日新聞社】
https://mainichi.jp/oshosen2024
【特別協賛:ALSOK】
https://www.alsok.co.jp/
【協賛:囲碁将棋チャンネル】
https://www.igoshogi.net/
【協賛:立飛ホールディングス】
https://www.tachihi.co.jp/
【協賛:inゼリー】
https://www.morinaga.co.jp/in/jelly/
【協賛:富士フイルム】
https://www.fujifilm.com/jp/ja
【対局場:オーベルジュ ときと】
https://www.aubergetokito.com/


本局の中継は棋譜コメントを紋蛇、本ブログを玉響が担当します。
どうぞよろしくお願いいたします。

2024年1月28日 (日)

Img_6507(藤井王将は手厚い指し回しで3連勝)
Img_6502(敗れた菅井八段は、あとがなくなった)
Img_6514

Img_6511

Img_6510(戦いは続く)

第4局は2月7、8日(水、木)に東京都立川市「オーベルジュときと」で行われます。藤井王将の防衛となるのか、菅井八段の逆襲となるのか。王将戦の今後にご注目ください。

インタビュー後、対局者が解説会場に足を運びました。
Img_6497(対局者が移動する際、外は霧がかかっていた)
Img_6495(藤井王将は大勢のファンに向けて感謝を述べ、菅井八段は次局の意気込みを語った)
Img_6521(霧から雪に変わる)

終局直後、両対局者にインタビューが行われました。
20240128img_6488(終局直後)
20240128img_6487(勝った藤井聡太王将)

── 向かい飛車の戦いでした。1日目の進行はどのように見ていましたか。
藤井 序盤はあまり想定していない展開になり、角が向かい合っている形での駒組みになったので、そのあと色々な展開が考えられて一手一手難しいところかなと思っていました。本譜は動いてこられて、こちらが反撃にする展開になりました。封じ手直前で▲8三歩(43手目)と打たれたとき、本譜は△7二飛と寄ったのですが、▲5五歩と▲8二歩成の組み合わせに気づいていなかったので、△6二飛のほうがよかったかなと思っていました。

── △8四角成(48手目)と馬を作った局面は、難しいと思っていた?
藤井 そうですね。部分的な狙い筋ではあったのですが、▲7三歩が打たれている形だと6二の飛車の配置が弱い感じがします。やっぱり▲8二歩成から飛車を狙われてしまうので、それほど成算はある感じではないと思っていました。

── 2日目の昼食休憩の辺りは。
藤井 うまく指せばよくできる可能性のある局面かなと。△7五歩(56手目)では、△8六とと迷っていたのですが、本譜は△7三桂(60手目)に▲8七角と、と金を払われるのをうっかりしていて、だいぶマズい順を選んでしまったなと思っていました。△8六とと引くか、▲6六飛(57手目)に△7三桂と取るかで、違う順をやらなくてはいけなかったです。

── 優勢を意識したのは。
藤井 △5六歩(64手目)と垂らした局面は自信がなかったのですが、△6三同竜(74手目)と自陣に引きつけた形が結構安定しているかなと思ったので、その辺りは指しやすくなったかなと思いました。

── 総括して印象に残ったところは。
藤井 中盤はお互い、難しい局面だったと思います。その中で、こちらにいくつか読みの甘いところがあったので、そこは反省点だったかなと思います。

── 3連勝で王将位の3連覇、タイトル戦の20連覇に王手をかけました。
藤井 七番勝負は全体でひとつの勝負かなと思っているので、次もそのことは意識せずに、これまで通り臨みたいと思います。

20240128img_6489(敗れた菅井竜也八段)

── 向かい飛車を選択された意図を教えてください。
菅井 ずっと同じ戦型が続いていたので、違うことをやってみようかなと思いました。

── 1日目の進行はどのように見ていましたか。
菅井 封じ手の少し前が大事なところなのですが、結局、判断がつかないまま指して、あまりよくない選択だったと思います。具体的には△4四角(30手目)に▲6六角と合わせたあと、普通は先に▲5八金左と上がるのが形で、それがいちばんよかった気がします。

── 1日目の時点で少し指しにくくしたと思っていたのでしょうか。
菅井 そうですね。攻めるしかなくなっているので、しっかり受けられると負けという将棋になっています。

── 2日目で棋勢を好転させようとされたと思うのですが。
菅井 △5六歩(64手目)に▲4六角と打つ手はありましたが、ちょっと負けなので1日目で苦しくしたのがマズかったと思います。

── 次戦に向けて。
菅井 スコア的にはかなり厳しいですけど、最後まで諦めずに頑張りたいと思います。

書き起こし=夏芽
撮影=武蔵

投了図

第73期ALSOK杯王将戦七番勝負第3局は、94手で藤井王将が勝ちました。終局時刻は16時41分。消費時間は▲菅井八段6時間48分、△藤井王将7時間5分。

この結果、七番勝負は藤井王将が3連勝。次戦、第4局は2月7、8日(水、木)に東京都立川市「オーベルジュときと」で行われます。