2014年3月26日 (水)

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12時30分、図の局面で昼食休憩に入った。昼食は渡辺王将が天ぷらうどん、羽生三冠がわさび丼。わさび丼は、ご飯にかつお節とすりおろしたわさびをのせ、醤油をかけて食べる丼。この日用意された薬味にはかつお節のほか、海苔とねぎがあった。わさびは根元ではなく茎のほうからすりおろすのがポイントとのこと。対局は13時30分に再開される。

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羽生三冠は第4局のような急戦ではなく、じっくり囲う持久戦を選択。互いに穴熊に組み、相穴熊になった。相穴熊は玉形が同じため、ほかの部分のわずかな違いが形勢に大きく影響する。豪快なイメージを持たれやすい穴熊だが、実際は繊細な形だ。もっとも、それはプロの将棋全体に言えることかもしれない。相穴熊は組み上がるまでに手数を要し、駒がぶつかるまでに時間がかかる。この一局は長い戦いになりそうだ。
控室では田丸九段が「この二人で相穴熊はあるのかなあ」。そもそもこの二人の対局でどちらかが飛車を振ることが珍しい。相穴熊になるのは本局が初めてだ。

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今井荘のロビーには王将戦で使われる盤駒が展示されているが、現在はタイトル戦の最中のため当然使用中。ちょっと珍しい光景かもしれない。同じ場所に飾られている写真は第58期七番勝負第6局のもの。羽生王将に深浦康市王位(肩書きはいずれも当時)が挑んだシリーズだ。このときも本局と同じくフルセットの熱戦になっていた。

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現地では10時から大盤解説会が始まっている。来場者の数は少ないものの、飯島七段の話に熱心に耳を傾ける方の姿が。飯島七段は本局と同じ戦型になった七番勝負第4局の将棋を解説していた。

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対局場の今井荘は昭和9年創業の温泉旅館。昭和23年には昭和天皇が2週間滞在した。その際の記念に植えられた松、今上天皇と将棋を指す様子を写した写真が今も残っている。盤面が判別できないのが残念。
タイトル戦もたびたび開催されており、王将戦七番勝負では羽生三冠が七冠を達成した年の第1局(▲羽生善治竜王・名人-△谷川浩司王将戦、肩書きは当時)が有名。最近では第61期七番勝負第5局、▲佐藤康光九段-△久保利明王将戦(肩書きは当時)が行われた。

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羽生三冠の先手で始まった第7局。後手番の渡辺王将が選んだ戦型は、第4局と同じゴキゲン中飛車だった。居飛車党として知られる渡辺王将が飛車を振るのは珍しいが、最近はタイトル戦など急所の対局での後手番では振り飛車を用いている。とはいえタイトルの行方がかかる第7局での採用には驚かざるをえない。第4局の結果は羽生三冠勝ちだが、本局はどうなるか。