2014年3月26日 (水)

相穴熊

20140326b

羽生三冠は第4局のような急戦ではなく、じっくり囲う持久戦を選択。互いに穴熊に組み、相穴熊になった。相穴熊は玉形が同じため、ほかの部分のわずかな違いが形勢に大きく影響する。豪快なイメージを持たれやすい穴熊だが、実際は繊細な形だ。もっとも、それはプロの将棋全体に言えることかもしれない。相穴熊は組み上がるまでに手数を要し、駒がぶつかるまでに時間がかかる。この一局は長い戦いになりそうだ。
控室では田丸九段が「この二人で相穴熊はあるのかなあ」。そもそもこの二人の対局でどちらかが飛車を振ることが珍しい。相穴熊になるのは本局が初めてだ。

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