2014年3月27日 (木)

さまざまな変化を検討すると、次第に先手の手段が次々とつぶされていく。外は日が落ちて暗くなり、小雨がぱらついている。大盤解説会では飯島七段、勝又六段が解説中。飯島七段は「差が開いたでしょうか」と話し、勝又六段は「先手がどう粘るかですね」と答える。形勢は渡辺王将よしのようだ。勝又六段は先手の立場になってあれこれ手を探しながら、「別に羽生さんをひいきしているわけではなく、悪い側になって手を探すのが棋士の習性なんです。やっぱりいい将棋を見たいですから」と話していた。

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16時50分、△8八歩(図)の局面で羽生三冠が時間を使っている。ここから後手玉に迫るには▲7二歩が最速の手段だが、△7七金▲同金(▲同桂は△8九金で詰み)△同歩成▲7一歩成△同銀(参考図)と進んだ局面で後手玉に詰めろが続かない。

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すぐ目に映るのは▲8三金の詰めろ(▲9二金~▲8三金)だが、△8二金と受けられて後続が難しい。以下▲9二金△同金▲8三金とかぶせてどうかが調べられたが、これは△同金(参考2図)で先手玉に詰めろがかかる。

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先手玉は△8九歩成▲同玉△7九金以下の詰めろ。ここで▲9二香の王手が際どい筋で、△同玉▲8三銀成△同玉▲8四歩と王手で追いかける順がある。以下△同玉なら▲6五歩!が先手角のラインを開けての王手だ。しかし参考2図から△7四玉で後手玉は逃れているようだ。この▲8三金からの順で詰めろがかけられないとなると、後手玉が遠い。

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15時40分、羽生三冠は歩を打たれた図の局面で時間を使っている。当初は「千日手」と言われていたが、検討が進むと「ここから▲8七金△8六金▲7八金△8七金▲同金のときに、△8六歩▲同金△7七金(参考図)という攻めもあるのでは?」という意見が出た。

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先手陣の金が一枚なくなった瞬間に角の利きを生かして攻める。次の△8七歩が厳しく、受け方が難しいのではと言われている。

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渡辺王将が玉頭から攻めかかる。△8五歩(図)は手筋のたたき。▲同金は△8七歩でそれまでなので▲8七金と引くよりないが、そこで△8六金とかぶせると、▲7八金△8七金▲同金△8六金▲7八金△8七金……と千日手の筋がある。少なくとも先手は避けようがない。控室では関係者が千日手になった場合について話し合っている。
七番勝負で前回千日手になった例は、2007年3月に行われた第56期の第6局、▲羽生善治王将-△佐藤康光棋聖戦(肩書きは当時)。対局場は本局と同じ今井荘だった。

河津七滝を構成する七つの滝は下流側から大滝(おおだる)、出合滝(であいだる)、かに滝(かにだる)、初景滝(しょけいだる)、蛇滝(へびだる)、えび滝(えびだる)、釜滝(かまだる)。大滝は現在遊歩道が工事中で、一般見学は不可。温泉旅館「天城荘」の露天風呂から見ることができるそうだ。出合滝から先は遊歩道を登りながら順々に見ることができる。今回は時間の都合もあり、蛇滝までを写真に収めて引き返した。

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(出合滝。2つの流れが合流する地点にあることからこの名がついている)

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(かに滝)

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(初景滝。手前には「踊り子と私」のブロンズ像が。天城峠は川端康成『伊豆の踊子』の舞台になった)

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(へび滝。玄武岩の模様が蛇のうろこに見えることからこの名がついたという)