16時50分、△8八歩(図)の局面で羽生三冠が時間を使っている。ここから後手玉に迫るには▲7二歩が最速の手段だが、△7七金▲同金(▲同桂は△8九金で詰み)△同歩成▲7一歩成△同銀(参考図)と進んだ局面で後手玉に詰めろが続かない。
すぐ目に映るのは▲8三金の詰めろ(▲9二金~▲8三金)だが、△8二金と受けられて後続が難しい。以下▲9二金△同金▲8三金とかぶせてどうかが調べられたが、これは△同金(参考2図)で先手玉に詰めろがかかる。
先手玉は△8九歩成▲同玉△7九金以下の詰めろ。ここで▲9二香の王手が際どい筋で、△同玉▲8三銀成△同玉▲8四歩と王手で追いかける順がある。以下△同玉なら▲6五歩!が先手角のラインを開けての王手だ。しかし参考2図から△7四玉で後手玉は逃れているようだ。この▲8三金からの順で詰めろがかけられないとなると、後手玉が遠い。
すぐ目に映るのは▲8三金の詰めろ(▲9二金~▲8三金)だが、△8二金と受けられて後続が難しい。以下▲9二金△同金▲8三金とかぶせてどうかが調べられたが、これは△同金(参考2図)で先手玉に詰めろがかかる。
先手玉は△8九歩成▲同玉△7九金以下の詰めろ。ここで▲9二香の王手が際どい筋で、△同玉▲8三銀成△同玉▲8四歩と王手で追いかける順がある。以下△同玉なら▲6五歩!が先手角のラインを開けての王手だ。しかし参考2図から△7四玉で後手玉は逃れているようだ。この▲8三金からの順で詰めろがかけられないとなると、後手玉が遠い。