2018年1月 6日 (土)

【主催者挨拶】

Img_1297 朝比奈 豊・毎日新聞社代表取締役会長。
「藤井聡太四段の快進撃や羽生善治竜王の国民栄誉賞など、将棋界は明るいニュースが続き、熱気に満ちています。平成30年の将棋界は、掛川城対局で始まります。現在、40代のタイトル保持者は久保さんと羽生さんだけ。若手棋士の壁になっています。豊島さんは2011年の第60期、久保王将に挑戦しました。当時タイトルを逃した豊島さんは今回、期する思いがあるでしょう。将棋ファンのみなさまにとって、非常に楽しみなシリーズだと思います」

Img_1322 河野 俊史・スポーツニッポン新聞社代表取締役社長。
「久保さんは『さばきのアーティスト』で『振り飛車党のエース』といわれます。豊島さんは『天才オールラウンダー』でバラエティに富んだ将棋を指されます。おふたりはA級順位戦でも首位を走っています。今回の対局で、平成30年の将棋界を勢いづけていただければと思います」

Img_1341 佐藤 康光・日本将棋連盟会長。
「久保王将は40代に入ってから充実著しく、王将戦だけでなく各棋戦で活躍されています。豊島八段は今期勝率が7割5分、その活躍はトップ棋士の中でも目立つ存在です。挑戦者になるべき人が挑戦者になったと感じます。明日からの対局では、プロの将棋、そしてタイトル戦の迫力を間近で感じていただければと思います」

【共催者挨拶】

Img_1347 松井 三郎・掛川市長。
「小学6年生と中学3年生の全国学力テストにおいて、掛川市の子どもたちの成績は全国平均を上回っています。特に中学3年生はトップクラスです。「掛川こども王将戦」では参加者が年々増えていますが、将棋熱が高まり、将棋を指す子どもたちの輪が広がってきた結果、学力も上がってきているのではないかと私は思います。今年もここ掛川市から王将戦が始まります。大変うれしく光栄に思っております」

Img_1352 伊藤 勝英・掛川信用金庫理事長。
「掛川信用金庫は明治12年(1879年)、二宮尊徳の弟子の岡田良一郎により、報徳の理念に基づいて設立された、日本最古の信用金庫です。報徳の理念のひとつに「道徳と経済の両立」があります。一般の企業・社会・組織において、道徳とは社会貢献であり、経済とは利益を上げる厳しさといえます。将棋においては、礼に始まり礼に終わる道徳と、勝負に勝つことの厳しさに通じます。王将戦では、いつも多くのことを学ばせていただいております」

【対局者・関係者紹介】

Img_1367 左から記録・斎藤四段、立会人・郷田九段、久保王将、豊島八段、副立会・神谷八段。

【こども王将戦表彰式】
前夜祭の冒頭に、こども王将戦の表彰式が行われました。

Img_1268松井三郎・掛川市長が表彰した。Img_1281松井市長、久保王将と記念撮影。

各クラスの優勝者は以下の通りです。
S級優勝:高橋 晴仁(たかはし はると)さん・掛川市立東中3年
A級優勝:白井 亮太郎(しらい りょうたろう)さん・豊橋市立旭小4年
B級優勝:望月 友就(もちづき ともなり)さん・静岡市立森下小2年

15時頃、対局場の「掛川城 二の丸茶室」で検分が行われました。

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Img_1204 久保王将。

Img_1210 豊島八段。

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例年開催されている会場とあって何も問題はなく、検分は5分ほどで終わった。

Img_1221 検分のあと、両対局者は記念の揮毫を行った。

Img_1222 久保王将は「遊心(ゆうしん)」。

Img_1225 豊島八段は「初心」と揮毫した。

このあとは掛川グランドホテルに移動し、18時30分から前夜祭が開催されます。

14時頃に掛川に到着した両対局者は、掛川城近くの「掛川市生涯学習センター」で開催されている「こども王将戦」の様子を見学しました。

Img_1143 こども王将戦会場の様子。

Img_1175 対局の様子を観戦。

Img_1178 副立会人の神谷八段は、真剣に読みを入れて感想戦を熱血指導していた。

Img_1182

Img_1193掛川市生涯学習センター。

こども王将戦の見学を終えた両対局者は、このあと対局場の掛川城に向かい15時頃から対局場検分を行います。

2018年1月 5日 (金)

久保利明王将に豊島将之八段が挑む第67期王将戦七番勝負は「掛川城 二の丸茶室」(静岡県掛川市)で開幕します。久保王将は防衛すれば2年連続、通算4期目の王将位。豊島八段は4回目のタイトル挑戦(王将戦は2回目)で初タイトルを目指します。
対局は1月7・8日(日・月祝)にかけて行われます。本局の立会人は郷田真隆九段、副立会人は神谷広志八段、記録は齋藤明日斗四段が務めます。

【棋譜中継】
第65期王将戦七番勝負の棋譜中継は毎日新聞社特設サイトで行われています。下記のページからご覧ください。また、携帯アプリ「日本将棋連盟モバイル」でも中継しております。

・毎日新聞社特設サイト http://mainichi.jp/oshosen/

・日本将棋連盟モバイル http://www.shogi.or.jp/mobile/


【関連リンク】
■スポニチ(主催) Sponichi Annex
http://www.sponichi.co.jp/

■毎日新聞(主催)ニュース・情報サイト
http://mainichi.jp/

■囲碁・将棋チャンネル(協賛)
https://www.igoshogi.net/

■掛川城(対局場)
http://kakegawajo.com/


中継は棋譜・コメントを牛蒡、本ブログを八雲が担当いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

2017年3月15日 (水)

感想戦は多くのファンに見守られながら行われました。終了時刻は18時8分。郷田前王将は駒を片付け、先に席を立ちました。
これで第66期王将戦の中継を終了します。第67期の予選はすでに始まっています。第67期王将戦七番勝負もお楽しみに。

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Dsc_7510(王将位を奪取した久保新王将。第60期以来の復位を果たした)

Dsc_7548(失冠となった郷田前王将。連覇は2で途絶えた)

Dsc_7517(終局後、主催者インタビューが行われた)

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――お疲れさまでした。まずは久保新王将、本局について伺います。向かい飛車から持久戦になりましたが、予定でしたか?

久保 そうですね。選択肢のひとつでした。

――封じ手のあたりはいかがでしょう。

久保 こちらが先手なので、仕掛けがあるかどうかの将棋だと思ってんですけど。手が広いところだったので、わからなかったですね。

――封じ手の△2三金は予想されていましたか。

久保 そうですね。△2三金以外だったら端攻めする手もあるので、△2三金もあるかなと思っていました。

――▲6五歩で仕掛けられました。

久保 飛車がさばけるかどうかでしたが、あのあたりはわかっていなかったです。

――その後は順調でしたか。

久保 こちらは端に香を上がっているのが響かないか、心配していました。

――どのあたりでよくなったと思いましたか。

久保 最後、▲3九角と打って自陣に手が来ない形になったところです。

――振り返って、この将棋は満足な内容でしたか。

久保 まずまずでした。

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――郷田前王将、お疲れ様でした。本局の感想をお願いします。

郷田 封じ手の局面は自信がなくて。仕方がないので金を上がりましたけど、手が遅れているので。もっと駒組みに工夫をしなければいけなかったと思います。

――△2三金は仕方なかった?

郷田 △2三金以外も考えたんですけど、端が弱い形なので。

――▲6五歩で仕掛けられました。

郷田 終始、自信がなかったです。そうですね、こうすればよかったというのは、いまは浮かばないです。

――だいぶ辛抱されました。

郷田 ほかの手も難しかったです。▲7五歩で手を作られて、角が使えない形になってしまったので、だめですね。

――最後は投了もやむをえない?

郷田 そうですね。プロ的には大差です。

――ありがとうございます。では、今期七番勝負を終えての感想を伺います。久保新王将は、3連勝から2連敗という流れでした。

久保 接戦の将棋が多かったので、3連勝は上出来かなと思ったんですけど。連敗して流れが悪くなりましたが、一局一局の将棋でやっていたので、流れは考えないようにしていました。

――本局に臨むにあたって、一局の重みはありましたか。

久保 やっぱり3連勝でスタートしたときに、プレッシャーがかかってきました。いままで、タイトル戦で自分が3連勝したことはなかったので。

――今期の勝因を挙げてください。

久保 結果にかかわらず、よい将棋を残したいなという思いだけでやっていました。結果をあまり考えずに。

――王将位に返り咲きました。復位の感想をお願いします。

久保 もうタイトルは獲れないかなと思ったこともあったんですけど。精進してきてよかったと思います。

――郷田前王将、今期は苦しい流れのスタートでした。

郷田 第2局は、終盤で正確に指せば勝ちがありました。それを勝てなかったのは大きかったかなと思うんですけど、全体的に作戦面で主導権を握れなかったです。そこが結果に出てしまった気がします。

――2連勝で反撃されて、逆転の期待もありましたか。

郷田 いや、そういうのはなかったですね。今日は後手番なのでいろいろ準備してきたつもりだったんですけど、対応が後手後手になってしまいましたね。

――2期続いた王将を失冠されました。

郷田 残念ですけど、結果は仕方ないので、また……。また戻ってこれるように、一生懸命やっていきたいと思います。

――最後になりますが、久保新王将に伺います。昨年から続いている将棋ソフトの問題ですが、王将戦七番勝負が終わった区切りということで、コメントをいただきたいのですが。

久保 いろいろ考えていることはあるんですけども、まとめて後日にお話ししたいと思っています。タイトル戦の最中ということもあり、まとめきれていないところもありまして。自分のなかで皆さんにお伝えできていない部分もあると思うので、その点は後日、説明したいと思います。

――ありがとうございました。