2020年2月21日 (金)

20200221d_3控室で検討する深浦九段は図の局面を前に「先手が勝ちに向かっている」と話しています。後手は歩切れが痛く、▲2六飛と2筋に回られたとき、△2三歩と受けることができません。また先手は桂を渡しても響かないため、▲5四桂のクサビも入るようです。ちなみに▲6六歩と受けに回ると△3四銀打と角を追われて大変のようです。

Dsc_1145 (控室で検討に励む深浦九段)

20200221c_215時56分。図の局面を迎えていた。広瀬が席を外すと、渡辺はお盆に置かれていたショートケーキに手を伸ばした。出されたおやつはすぐに食べることが多い渡辺明王将だけに、形勢が苦しいと見ているのかもしれません。控室の中田宏八段も「先手持ち」と話しています。

Dsc_0703 (桃源台からケーブルカーに乗ってみた)

Dsc_0706 (標高は741メートル)

Dsc_0610 (ケーブルカーに乗ってすぐ、芦ノ湖が一望できる)

Dsc_0651 (右手には白煙が立ち上っている)

Dsc_0686 (着いたのは大涌谷。その昔は地獄谷と呼ばれていた。硫黄臭がほんのり漂っている)

Dsc_0655 (標高は1044メートル。桃源台から約300メートルほど上がってきた)

Dsc_0666 (大涌谷名物の黒たまご館にやってきた)

Dsc_0670 (2階のくろたまSHOPで熱々の黒たまごが食べられる)

20200221b_2昼食休憩を挟む1時間21分の考慮で△3六歩(図)が指されました。直前の▲3七桂を否定しにいく手で、勝敗を分けると言っても過言ではないかもしれません。以下▲5五歩△4三銀▲4五桂と進んでいます。大盤解説会から取材本部に戻ってきた深浦九段は「駒が下がるのでよくないと解説した順です」と苦笑いを浮かべながら説明をしていました。今後の進行により注目を集めそうです。

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両対局者のお世話を担当しているホテル花月園の多和田さん(左)と玉澤さん(右)にお話を伺いました。

Dsc_0971 (広瀬八段を担当する多和田さんと渡辺明王将を担当する玉澤さん)

――ホテル花月園では多くのタイトル戦が行われています。タイトル戦のお手伝いは過去にもありますか。
玉澤さん「私は今回が初めてになります」
多和田さん「私は7年目になりますので以前にも経験があります。前回(第63期王将戦第3局・渡辺明王将羽生善治三冠・当時)は渡辺さんの担当をさせていただきました」

――普段は将棋とはあまり縁がないと思いますが、両対局者と接してどんな印象ですか。
玉澤さん「渡辺さんの担当をさせていだだいております。初めてということもあって、すごく緊張しています。対局室の空気も張り詰めていますし」
多和田さん「今回は広瀬さんの担当をさせていただいております。今朝も朝食をお持ちしたのですが、とてもラフな感じでした」

Dsc_0524 (広瀬八段にお茶を出す多和田さん)

――どんなことを心掛けて接していますか。
玉澤さん「なるべくご迷惑をお掛けしないように気をつけています。対局室の雰囲気がとてもズキズキしていますね。自分の立ち居振る舞いが勝負に影響してしまわないか心配です」
多和田さん「静まりかえっている場所なので、なるべく音を立てないように注意しています。緊張して、とても広瀬さんの表情を見る余裕はありません。配膳回りだけを見ています」
玉澤さん「私はおやつ(2日目午前)を出したときに渡辺さんと目が合って。すぐに視線を外しました。兄が将棋が好なので自慢できます(笑)」

Dsc_0522 (渡辺明王将にお茶を運ぶ玉澤さん)