控室は先手持ち
15時56分。図の局面を迎えていた。広瀬が席を外すと、渡辺はお盆に置かれていたショートケーキに手を伸ばした。出されたおやつはすぐに食べることが多い渡辺明王将だけに、形勢が苦しいと見ているのかもしれません。控室の中田宏八段も「先手持ち」と話しています。
ケーブルカーで大涌谷へ
2日目午後のおやつ
局面が動く
厳しい勝負に花を添える存在
両対局者のお世話を担当しているホテル花月園の多和田さん(左)と玉澤さん(右)にお話を伺いました。
(広瀬八段を担当する多和田さんと渡辺明王将を担当する玉澤さん)
――ホテル花月園では多くのタイトル戦が行われています。タイトル戦のお手伝いは過去にもありますか。
玉澤さん「私は今回が初めてになります」
多和田さん「私は7年目になりますので以前にも経験があります。前回(第63期王将戦第3局・渡辺明王将-羽生善治三冠・当時)は渡辺さんの担当をさせていただきました」
――普段は将棋とはあまり縁がないと思いますが、両対局者と接してどんな印象ですか。
玉澤さん「渡辺さんの担当をさせていだだいております。初めてということもあって、すごく緊張しています。対局室の空気も張り詰めていますし」
多和田さん「今回は広瀬さんの担当をさせていただいております。今朝も朝食をお持ちしたのですが、とてもラフな感じでした」
――どんなことを心掛けて接していますか。
玉澤さん「なるべくご迷惑をお掛けしないように気をつけています。対局室の雰囲気がとてもズキズキしていますね。自分の立ち居振る舞いが勝負に影響してしまわないか心配です」
多和田さん「静まりかえっている場所なので、なるべく音を立てないように注意しています。緊張して、とても広瀬さんの表情を見る余裕はありません。配膳回りだけを見ています」
玉澤さん「私はおやつ(2日目午前)を出したときに渡辺さんと目が合って。すぐに視線を外しました。兄が将棋が好なので自慢できます(笑)」



















