2022年1月22日 (土)

2022012248_212時30分、上図で渡辺王将が59分考えて昼食休憩に入りました。▲渡辺1時間44分、△藤井1時間13分。昼食は渡辺王将が雲海鍋御膳(肉とご飯多め、みそ汁と水菓子抜き)、藤井竜王はカツ煮定食。対局再開は13時30分です。
Img_6385_2(雲海鍋は「綿菓子のすき焼き」。山水館対岸にある名城芥川山城にかかる朝霧をイメージした鍋料理)
Img_6362(火をつけると綿菓子が肉に絡みついて、絶品のすき焼きになるという)

Img_6387(藤井竜王の注文したカツ煮定食)

Img_6373(だしにこだわった一品)

2022012248渡辺王将の▲5六角に対して、藤井竜王も△5四角と打ちました。先手の狙い筋のひとつに▲3四角と歩を取ってから▲2三歩成△同歩▲同角成の2筋突破がありましたが、▲3四角に△3六角と出ておけば、▲2三歩成△同歩▲同角成に△2七歩(変化図)で飛車先を止められます。2022012254ほかに、角で7六の歩を支えて、次に△8六歩▲同歩△同銀として8筋を突破しやすくなります。
2手前の△4四銀を上がれば▲5六角は予想できる一手なだけに、藤井竜王は△4四銀と上がって指せると見ているのかもしれません。谷川九段は「両者の考えがぶつかり合っている局面」と評しました。両者の角の働きが、今後の行方を左右しそうです。
Img_6309(別室では稲葉八段が色紙に揮毫を行っている)
Img_6355(控室の谷川九段。まだ盤を使った本格的な検討は行われていない)

山水館での王将戦対局は、第68期から今期まで4期連続で行われています(下記対局者の段位・肩書きは当時のもの)。渡辺王将は過去に2勝1敗の成績でした。本局に勝って成績を五分に戻すのか、藤井竜王が連勝で流れをつかむのか、今後の行方を占う大事な一戦となりそうです。

・2019年1月26・27日 第2局 渡辺明棋王○-●久保利明王将
・2020年1月25・26日 第2局 広瀬章人八段○-●渡辺明王将
・2021年1月23・24日 第2局 渡辺明王将○-●永瀬拓矢王座
Img_6229(渡辺王将は、まず今期七番勝負初勝利を挙げたい)
Img_6247(藤井竜王は王将位奪取、そして五冠保持に向けて星を伸ばせるか)

10時30分、午前のおやつの時間になりました。渡辺王将はホットコーヒーとしあわせプリン、藤井竜王はアイスコーヒーといちご大福です。
本局のおやつは飲み物は対局室に運ばれ、食べ物はそれぞれの控室に運ばれます。
Img_6332(渡辺王将の注文。風味豊かな低温殺菌牛乳と、自然な甘みのきび砂糖を用いて、優しい味わいに仕上げたなめらかプリン)
Img_6322(藤井竜王の注文。朝つきたての柔らかい餅で、新鮮ないちごをまるごと包んでいる)
Img_6325(添え菓子は将棋の駒を模したゼリー状のもの)

2022012228戦型は角換わりの相早繰り銀となりました。上図は後手が△7五歩と仕掛けた局面です。ここから▲同歩△同銀▲2四歩△同歩▲2五歩△7六歩(下図)と進みました。2022012234△7六歩までの前例は6局で、直近では昨年の8月に行われた第71期ALSOK杯二次予選▲稲葉-△藤井聡戦(後手勝ち)です。それまで△7六歩に▲6八銀と引いた前例しかなかったのに対し、稲葉八段は▲8八銀と変化していました。渡辺王将は▲6八銀と引いて前例の多いほうに進んでいます。
Img_6316(谷川九段は前例を踏まえ、関係者に解説をする)