2022年1月22日 (土)
1日目昼食休憩
角を打ち合う
渡辺王将の▲5六角に対して、藤井竜王も△5四角と打ちました。先手の狙い筋のひとつに▲3四角と歩を取ってから▲2三歩成△同歩▲同角成の2筋突破がありましたが、▲3四角に△3六角と出ておけば、▲2三歩成△同歩▲同角成に△2七歩(変化図)で飛車先を止められます。
ほかに、角で7六の歩を支えて、次に△8六歩▲同歩△同銀として8筋を突破しやすくなります。
2手前の△4四銀を上がれば▲5六角は予想できる一手なだけに、藤井竜王は△4四銀と上がって指せると見ているのかもしれません。谷川九段は「両者の考えがぶつかり合っている局面」と評しました。両者の角の働きが、今後の行方を左右しそうです。
(別室では稲葉八段が色紙に揮毫を行っている)
(控室の谷川九段。まだ盤を使った本格的な検討は行われていない)






12時30分、上図で渡辺王将が59分考えて昼食休憩に入りました。▲渡辺1時間44分、△藤井1時間13分。昼食は渡辺王将が雲海鍋御膳(肉とご飯多め、みそ汁と水菓子抜き)、藤井竜王はカツ煮定食。対局再開は13時30分です。








戦型は角換わりの相早繰り銀となりました。上図は後手が△7五歩と仕掛けた局面です。ここから▲同歩△同銀▲2四歩△同歩▲2五歩△7六歩(下図)と進みました。
△7六歩までの前例は6局で、直近では昨年の8月に行われた第71期ALSOK杯二次予選▲稲葉-△藤井聡戦(後手勝ち)です。それまで△7六歩に▲6八銀と引いた前例しかなかったのに対し、稲葉八段は▲8八銀と変化していました。渡辺王将は▲6八銀と引いて前例の多いほうに進んでいます。


