第71期王将戦七番勝負第4局
GREEN SPRINGS
互いに主張がある局面
昼食休憩再開後、1図から△6六角▲7六歩△3九角成▲8六角△4九馬(2図)と進みました。
立会人の中村修九段は依然として形勢は難解との見解を示しているが「渡辺さんが▲2二と(77手目)に長考(1時間49分)したのは誤算があったからではないかと感じました。先手は7筋の嫌みを解消しながら▲8六角と角を活用できた点、後手は角を成り込んだ点がお互いの主張です。目につく順は▲3一角成△5一玉▲7五桂ですが、△2七馬と引かれたときにどうか。△4九馬は△2七馬から飛車を取りにいく手と△3四金と桂を取って△6六桂の攻めを見ています。先手にうまい手があるような気もしますが、忙しい局面かもしれません」と解説しています。
2日目午後、対局再開
2日目昼食休憩中の対局室
2日目の昼食休憩に入る
SORANO HOTEL
【SORANO HOTEL】
スポニチチャンネル
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本日12時45分頃から立会人の中村修九段と副立会人の佐々木慎七段が出演します。
【スポニチチャンネル】
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中盤の難所を迎える
封じ手の△7六歩(1図)は予想通りの一手でした。以下▲2一歩成△5三角▲8八銀△4四銀(2図)まで進んでいます。
▲2一歩成△5三角に控室では▲7六銀△同飛▲2二と、さらには▲7五歩と打つ激しい順が検討されていましたが、渡辺王将は▲8八銀と銀を引きました。
藤井竜王の△4四銀は先手の飛車にプレッシャーを与える手です。対して▲2二と△4三金左に▲2六飛なら△3六歩が副立会人の佐々木慎七段の示した一手で、後手の感触がいいとされています。
△4三金左に▲3六同飛は1歩で1手稼がれてしまうので▲2三飛成としたいところですが、以下△3七歩成▲3二と△5一玉▲2一竜△6二玉(A図)と進むと後手玉の懐が意外に深いようです。 14時からオンライン大盤解説会に出演する谷川浩司九段は「(先手が)自信がなくなってきました。飛車を成っている場合ではないんですね」と語っていました。