封じ手時刻が近づく 羽生名人の▲4五歩に、郷田王将は△4六角と打ちました。この手に対し▲3七角や▲4八飛の応手が考えられますが、控室の阿久津八段は「お互いの意思が噛み合えば▲3八飛△1九角成▲3七桂△2九馬▲6八飛△1九馬▲3八飛……で、千日手になってもおかしくない」とコメントしています。羽生名人の考慮時間が30分を超え、時刻は17時30分を回りました。
封じ手の準備 控室では立会人の森下九段と、副立会人の阿久津八段が封じ手用の封筒に揮毫を始めました。 (まずは立会人の森下九段から) (「(名前の文字数が)3文字と5文字だからバランスが難しいですね」と阿久津八段) (封じ手用紙を入れる封筒。封じ手時刻は18時です)
大胆な香上がり 時刻は15時30分を回り、41手目▲1八香まで進みました。 ◆控室の森下卓九段のコメント◆ 「香上がりは驚きましたね。私には指せない一着ですが、最近の若い人たちなら平気で指すと思います。意味としては、何かのときに△4六角と打たれる筋から逃れている、ということでしょうか。△1九角の筋よりそちらを警戒したのかなと思います。この▲1八香を後手の立場で見た場合、私はとがめにいくという発想より、△2二玉のような手では何か狙われそうだなと警戒します」
大盤解説会 (雪はさらに積もり、歩くと足元が埋まるようになってきた) (再び安来節演芸館に到着) (開場から早くも大勢のファンが訪れている) (解説は副立会人の阿久津主税八段) (聞き手は飯野愛女流1級が務めている)
9端の位 時刻は14時を回り、37手目▲6七金右まで進みました。 羽生名人は9筋の位を取り、じっくり対応していく方針のようです。現局面の前例は2局あり、どちらも△2二玉▲2五歩△3三銀▲8八玉と進み、そこで△6二金と△3一玉に分かれています(結果はいずれも先手勝ち)。
対局再開 (対局再開前の様子。地元の子どもたちが立会席のうしろで見学している) (13時28分、先に羽生名人が入室) (郷田王将は、その1分後に入室した) (対局再開して数分後、立会人の森下九段が優しく子たちに退室をうながす)
休憩時の対局室 (昼食休憩時の対局室) (34手目△7三桂の局面) (盆の上のミネラルウォーターは新しいものに替えられている) (王将戦はタブレット端末を使用してリアルタイムで更新をおこなっている) (昼食休憩までの棋譜)