第65期王将戦七番勝負第1局 Feed

2016年1月 9日 (土)

【対局者挨拶】

Img_5875郷田真隆王将。
「みなさま、こんばんは。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。さきほどから熱いメッセージをいただいております。棋士として光栄に思っています。1年ぶりにこちらに戻ってまいりました。懐かしいような、また、昨日のことであったような気持ちでいます。これから七番勝負が始まります。この七番勝負を通じて、掛川市の将棋による街づくりの一翼を担うことができることをうれしく思います。また、みなさまにご協力いただいて、対局に集中できる環境を整えていただいていますので、月並みではありますが、明日からの対局では全力で、持てる力を出しきりたいと思っています」

Img_5900挑戦者・羽生善治名人。
「みなさま、こんばんは。明けましておめでとうございます。前夜祭を盛大に開催していただきまして、ありがとうございます。掛川対局はすっかりお馴染みになりました。私も2年ぶりにこの場所に来て、地元のみなさまの熱気と情熱を感じました。また、王将戦のみならず、掛川こども王将戦も開催という、小さい子どもたちの育成のための大会を開催していただき、大変うれしく思っています。私も小学生のときは子ども大会に参加することを楽しみにしていました。当時は気づかなかったのですが、そういった場所・機会があるのはとてもありがたいことだと、しみじみと思っています。明日から対局が始まるわけですが、また初心にかえって、あらたな気持ちで戦えればいいなと思います。将棋は江戸時代には華道や茶道と同じように、家元制で伝統を守ってきた世界ですので、そういう意味でも(歴史のある)掛川とは縁が深いのではないかと思います。明日と明後日はお休みということもありますので、たくさんのみなさまに会場に来ていただき、王将戦が素晴らしいものであることを証明できるよう、自分自身も一生懸命に頑張っていきたいと思います」

【鏡開き】

Img_5919はい、せーのーでっ。

Img_5922うわー!

Img_5924いやあ、ぬれた、ぬれた(笑)。

【乾杯】

Img_5929乾杯の音頭は、長谷川 秀男・ゼロの会 会長。

【来賓紹介】

Img_5833岡本 光正・囲碁将棋チャンネル代表取締役社長。

Img_5840柳澤 伯夫・城西国際大学学長 元厚生労働大臣。

Img_5846石川 嘉延・前静岡県知事。

【対局者・関係者紹介】

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【花束贈呈】

Img_5867掛川PRレディ・土屋宏美さん(左)、小原佳鈴さん(右)。

【主催者挨拶】

Img_5782朝比奈 豊・毎日新聞社代表取締役社長。
「みなさま、あらためまして、明けましておめでとうございます。毎日新聞の朝比奈でございます。新年の土曜日に、こんなにたくさんの方々に前夜祭にお集まりいただきまして、本当にうれしく思っております。
私は会社の用事がありまして、富士山静岡空港からこちらに来たのですが、素晴らしい天気で駿河湾と富士山がいっぺんに見られました。日本国外はバタバタした情勢ではありますが「日本のお正月は掛川からまた始まるのだな」という思いを強くいたしました。
王将と名人に話を聞きましたら、さきほど掛川城を背に、武士の格好で記念撮影をしたそうです。この写真がスポニチさんの紙面に載ると「やっと将棋界の一年が始まるな」という気がします。掛川の王将戦は7年連続ということで、ここまでくると恒例になってきたように思います。
掛川で王将戦をするようになったきっかけは2009年の名人戦でして、当時の羽生名人に郷田さんが挑戦したのですが、その第2局を熊本城でやるということで話題になりました。それを聞いた掛川の人たちが「木造で再建したお城が掛川にもある。こちちでもやるぞ」と盛り上がり、私どもの担当者たちも「それはいい」と乗り気になりまして、翌年から掛川で王将戦が始まったというわけです。
郷田さんは昨年、4勝3敗で見事に奪取されました。第1期叡王戦でも準優勝されています。私が忘れられないのは前期の就位式のことです。ご病気で倒れられたご友人のプロレスラーの方のために、募金をされていた姿が印象に残っています。その郷田さんは「羽生さんにはたくさん借りがある。勝ってその借りを返したい」とおっしゃっています。非常に意欲的なコメントだと思います。
一方、羽生さんですが、本当に強いですよね。名人戦を2連覇された後、棋聖戦、王位戦、王座戦と防衛して現在四冠王です。王将獲得は通算12期で永世王将の資格も持っておられます。羽生さんは昨年、若い人たちの挑戦を受けてきたこともあって「同世代の郷田さんと戦うのはかえって新鮮」とおっしゃっています。我々も楽しみにしています。
今回は名人が王将に挑戦するという得難いシリーズです。将棋連盟は今年もいろいろなことに挑戦されていくと聞いておりますが、毎日新聞、スポーツニッポンも力を合わせて、将棋界を盛り上げていきたいと思っています。
最後になりますが、掛川対局がこれまで続いてきたのは、松井市長をはじめとした掛川のみなさまのご尽力のおかげです。本当にありがとうございます。みなさまにとって素晴らしい年になりますことを、また、お二人にとって素晴らしい戦いになることを期待いたしまして、私のあいさつと代えさせていただきます」

Img_5796河野 俊史・スポーツニッポン新聞社代表取締役社長。
「明けましておめでとうございます。お寒いなかを王将戦第1局の前夜祭に駆けつけていただきまして、本当にありがとうござます。王将戦の掛川対局は7年連続7回目、第1局に限れば5年連続5回目となります。これもひとえに掛川市や掛川信用金庫さま、さらには地元有志の方たち、いわゆる「ゼロの会」のみなさまのおかげです。まさに官民一体となって実現したことだと思います。あらためて感謝申し上げます。
今回は名人が王将に挑戦するという、将棋界のゴールドカードになりました。歴史的にさかのぼりますと、王将と名人にはいろいろな因縁があります。王将戦が始まったのは昭和25年(1950年)です。A級棋士を5人選抜して、総当たりのリーグ戦を行い、その優勝者が当時の木村義雄名人と戦うことになっていました。名人と戦うことから王将戦が始まったといえます。
王将対名人の王将戦を数えてみましたら、これまでに8回ありました。1999年には当時の羽生王将と佐藤(康光)名人が戦っています。今回は16年ぶりになります。これまでの8回の勝敗は、王将が20勝、名人が23勝です。わずかに名人が勝ち越しています。今回も白熱した戦いを期待しています。
郷田王将にはスポニチも大変お世話になっております。昨年は有馬記念の予想をお願いしまして、予想された3連単のボックス買いが12万円の穴馬券になりました。買った人は大儲けされたと思います。今期防衛されましたら5月のダービーも占っていただきたいと思っています。
羽生名人とは昨年の名人戦第3局、松江対局でご一緒させていただきました。対局前に松江城も見学させていただいたのですが、その数日後に松江城が国宝に指定されるというニュースが流れました。羽生さんは本当に引きが強いなと思ったものです。
本日はお二人に兜をかぶせたり、刀を持っていただいたりしましたけれども、読者のみなさまが楽しみにしていることですのでご容赦ください。スポニチも毎日新聞とともに全力で王将戦を盛り上げていきますので、ご支援のほどよろしくお願いします。明日からの対局では熱戦を期待しています。ありがとうございました」

Img_5805谷川 浩司・日本将棋連盟会長。
「みなさま、明けましておめでとうございます。今年の王将戦は、防衛を目指す郷田王将に、五冠を目指す羽生名人と、非常に楽しみなシリーズになりました。お二人はタイトル戦で何度も顔を合わせておりますけれども、その始まりは平成5年(1993年)の王位戦でした。当時はまだ20代同士ということで、序盤から長考合戦になりました。将棋の真理を見極めるという、お二人の志を感じるシリーズでした。それから20年の年月が流れまして、郷田さんは44歳、羽生さんは45歳になりました。お二人を年寄り扱いするわけではないのですが、合計89歳のタイトル戦は、大山名人のころはさておき、最近では珍しいことです。私の記憶に間違いがなければ、平成5年の中原米長の名人戦以来のはずです。そのときは合計年齢が93歳か94歳だったので、それに次ぐ年齢の高さとなります。それはつまり、郷田さん、羽生さん、森内さん、佐藤さんといった世代の棋士たちが、20年以上も将棋界の中心であり続けたことの証明だと思います。今回の王将戦が、20代のころのような長考合戦になるのか、40代の円熟した戦いになるのか、それはわかりませんけれども、将棋ファンのみなさまには楽しんでいただきたいと思います。また、いまの将棋界は20代の若手棋士がだらしないので、若手棋士たちもこの七番勝負をしっかりと見て、タイトルを獲るにはこれだけ将棋に打ち込まなければいけないのだと、そう感じてほしいと思います。今回も素晴らしいシリーズになることを期待しています。ありがとうございました」

【共催者挨拶】

Img_5815_2松井 三郎・掛川市長。

Img_5829伊藤 勝英・掛川信用金庫理事長。

(書き起こし=牛蒡)

18時半から前夜祭が行われました。

【両対局者入場】

Img_5743郷田王将。

Img_5749羽生名人。

【第3回掛川こども王将戦・表彰式】

Img_5758王将戦七番勝負開幕に先立って行われた、こども王将戦の表彰式が行われた。

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Img_5775各組の優勝者は、左から千歳 琉心さん、古田 海さん、有留 直暉さん。

※こども王将戦の様子は明日、紹介いたします。

検分のあと、恒例の仮装記念撮影が行われました。

Img_5704「掛川茶PRレディ」と「茶のみやきんじろう」と一緒に。

Img_5716背後には掛川城の天守がそびえ立つ。

Img_5734郷田王将は徳川家康、羽生名人は山内一豊の衣装。

このあと18時半から前夜祭が行われます。

15時から対局室の検分が行われました。
検分では、対局に支障がないかどうか、盤や駒、そのほか備品や光の具合などを確認します。掛川城二の丸茶室では、例年王将戦が開催されており、特に問題はありませんでした。

Img_5608対局者を待つ間にお茶を一服。掛川はお茶の街だ。

Img_5615両者、時間通りに入室し検分が始まった。

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東京組の関係者一行は、お昼前の「こだま」で掛川へ出発しました。

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Img_5525郷田王将。

Img_5521立会人の中村修九段と、副立会人の中座真七段。

Img_5529_2記録係を務める門倉啓太四段。

羽生名人は新横浜から乗車しました。

2016年1月 8日 (金)

郷田真隆王将に羽生善治名人が挑戦する、第65期王将戦七番勝負。開幕局となる第1局は静岡県掛川市「掛川城 二の丸茶室」で行われます。
郷田王将は初防衛を、羽生名人は7期振り13期目の復位とタイトル5冠を目指します。
対局は1月10日・11日(日・月)にかけて行われます。開始時刻は両日とも9時。1日目18時を過ぎると次の一手が封じられ、2日目に指し継がれます。立会人は中村修九段、副立会人は中座真七段、記録係は門倉啓太四段が務めます。

【棋譜中継】
第65期王将戦七番勝負の棋譜中継は毎日新聞社特設サイトで行われています。下記のページからご覧ください。また、携帯アプリ「日本将棋連盟モバイル」でも中継しております。

・毎日新聞社特設サイト http://mainichi.jp/oshosen/
※棋譜をご覧になるには「毎日ID」によるログインが必要です。毎日IDをお持ちでない方は毎日新聞愛読者会員またはデジタル毎日会員に登録してください。
毎日ID登録ページ http://mainichi.jp/info/koudoku/

・日本将棋連盟モバイル http://www.shogi.or.jp/mobile/

【関連リンク】
■主催
スポーツニッポン新聞社 http://www.sponichi.co.jp/
毎日新聞社 http://mainichi.jp/
日本将棋連盟 http://www.shogi.or.jp/index.html 

■協賛
株式会社 囲碁将棋チャンネル http://www.igoshogi.net/ 

■開催地・協力
掛川市 http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/

【将棋プレミアム 生中継】
第65期王将戦七番勝負の模様は全局、囲碁・将棋チャンネルの将棋プレミアムにて独占生中継が行われます。息詰まる対局室の迫力とプロ棋士による詳細解説をお楽しみください(解説は2日目のみ)。

・将棋プレミアム(要会員登録・有料)
http://www.igoshogi.net/shogipremium/live/ 

【Twitter解説】
本局は日本将棋連盟モバイルのTwitterアカウントでプロ棋士による解説が行われます。1日目の解説は高橋道雄九段、2日目は広瀬章人八段が担当いたします。

・日本将棋連盟モバイル(@shogi_mobile)
https://twitter.com/shogi_mobile


【現地大盤解説会】
第1局は対局場の掛川城に隣接する大日本報徳者大講堂にて、現地大盤解説会が開催されます。国の重要文化財にも指定されている歴史ある建造物で、現地ならではの臨場感あふれる解説をお楽しみください。

■日時
1日目:1月10日(日)13時から18時まで
2日目:1月11日(月・祝)10時~終局まで

■会場
大日本報徳社大講堂
http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/kankou/spot/rekishibunka/houtokusha.html
※会場には専用駐車場はありません。
 公共交通機関または大手門駐車場など有料駐車場をご利用ください。

■参加料
1日目:1,000円
2日目:1,500円
※高校生以下無料

中継は棋譜・コメントを牛蒡、ブログを八雲が担当いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。