第64期王将戦七番勝負第3局 Feed

2015年1月29日 (木)

佐藤秀司七段に1日目の将棋を振り返ってもらいました。

―第3局で初めて相矢倉になりました。
佐藤秀 角換わり7割、矢倉3割の予想でしたが、矢倉になって少しほっとしたところもあります。3局続けて角換わりになると、そのまま角換わりシリーズになったかもしれない。矢倉も見れることができてうれしいです。

―33手目▲4六銀に△4五歩と突く形になりました。
佐藤秀 ▲4六銀に△5三銀▲3七桂は後手が専守防衛で指すことになります。▲4六銀△4五歩は最近増えている指し方ですね。矢倉戦になれば予想される作戦のひとつでした。42手目△4四銀左は郷田九段の新機軸です。対して渡辺王将はいつでも▲4五歩と銀を追えたのですが、そうはしなかった。このあたりは王将の余裕を感じます。4五の位を取らせても指せると。

―郷田九段は封じ手に時間をかけました。
佐藤秀 相当先まで読んでいるはずです。詰む詰まないの変化まで視野に入れているでしょう。明日はすぐに戦いになるような気がします。また、戦いになれば後手もまずまずやれると思います。右桂を8五に跳ねているのが大きいです。

Dsc_0521 (郷田九段は隣室で封じ手を記入している)

Dsc_0529 (封じ手を待つ渡辺王将)

Dsc_0540 (郷田九段が戻ってきた。封じ手の入った封筒は渡辺王将の手へ)

Dsc_0548 (封にサインを入れる渡辺王将)

Dsc_0559 (封じ手の入った封筒2通を立会人に預けて1日目終了)

01_55時刻は17時40分。封じ手時刻まであと20分です。1歩損の後手がどうやってポイントを取り返していくか。郷田九段の構想に注目です。

「(1)△4六歩▲同銀△4四銀上は▲5五銀と出られてしまいます。手順中の△4四銀上で△4四銀引は▲2五飛。△4六歩はちょっとリスクが高すぎるように思います。(2)△5四銀▲4八飛(▲4九飛もある)△5六歩(参考図)は一局に見えますね。後手は1歩損でも押さえ込もうと。本局は42手目△4四銀左が新手でしたが、郷田さんは参考図のような形を考えていたのかなと思います。こうなれば3三銀よりも5四銀が手厚い形です」(松本六段)

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Dsc_0514 (松本六段)

【芭蕉の道入口句碑】
「行(ゆく)春や 鳥啼き魚(うお)の 目は泪」

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【浄法寺桃雪邸跡句碑】
「山も庭も 動き入るるや 夏座敷」

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【芭蕉の道の途中の句碑】
「田や麦や 中にも夏の ほととぎす」

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「芭蕉の館」が今回のゴール。

Dsc_0498 (芭蕉の館前、芭蕉と曾良の像)

Dsc_0499 (曾良の句もあった)

ホテル花月周辺には松尾芭蕉の句碑がたくさんあります。そのうちのいくつかを自転車でまわってみました。

くろばねの句碑めぐりMAP(PDF)

【明王寺句碑】
「今日も又 朝日を拝む 石の上」

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Dsc_0449 (明王寺

【常念寺句碑】
「野を横に 馬牽むけよ ほととぎす」

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Dsc_0453 (常念寺)

松本佳介六段がニコニコ生放送に電話出演。スタジオと現地で情報交換が活発に行われています。今回の関係者は神谷八段をはじめとして軽妙洒脱な棋士が多い印象です。

Dsc_0509 (明日は雪が降るかもしれない、と松本六段)

那珂川は那須岳山麓から太平洋にそそぐ一級河川。鮎釣りが楽しめる川としても知られています。本日は撮影できませんでしたが、白鳥が飛来して羽を休める姿も例年見られるそうです。

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Dsc_0217 (橋の上からでも川底が透けて見える)

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