【主催者挨拶】
伊藤直孝・毎日新聞社 さいたま支局長。
「深谷市は渋沢栄一の生まれ故郷です。将棋がお好きだったとのことですので、生家がトップ棋士の対局場になり、喜ばれていることでしょう。埼玉県の直近の王将戦開催は、2015年の第64期までさかのぼります。この間、ほかのタイトル戦も開催がなかったそうで、10年ぶりの大一番になります。埼玉の将棋史に残る熱戦を期待しています」
西尾明・日本将棋連盟 常務理事。
「大隈重信邸で渋沢栄一と福沢諭吉と将棋を指し、渋沢が勝ったというエピソードがあるそうです。将棋界においては、明治時代に家元制度が終焉した後、政財界のバックアップを受け、新聞社が棋譜を発信するという形でプロ制度が作られたという歴史があります。明日の対局は、さまざまな媒体で情報が発信されます。ご注目いただければと思います」
小野誠司・綜合警備保障株式会社 常務執行役員。
「ALSOKといえば警備会社であります。深谷市においても、多くの企業さま、ご家庭の警備に携わっておりまして、深谷市民の皆さまの暮らしを守るべく、日々努めているところでございます。藤井王将と永瀬九段も、その点(警備・安全面)には安心していただき、明日の対局に集中していただければと思います」
小島進・深谷市長。
「深谷といえばネギ、そして渋沢栄一翁です。渋沢翁の新1万円札が出るということで、さまざまなイベントを開催してきましたが、今回の王将戦開催が実現して深谷市民も天国の渋沢翁も喜んでいると思います。心から歓迎いたします」
小島市長の装いの、燕尾服、シルクハット、ステッキは、渋沢栄一翁を象徴する有名なスタイルです。前夜祭会場には、小島市長の他、数名の方がこのスタイルで来場していました。
関係棋士紹介。
左から、金井恒太六段(大盤解説)、藤井猛九段(立会人)、藤井聡太王将、永瀬拓矢九段、佐々木慎七段(副立会人)、圓谷晴揮二段(記録係)。
(書き起こし=牛蒡)