2025年2月

2025年2月14日 (金)

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脇謙二・日本将棋連盟専務理事
「昨年、関西将棋会館が高槻市に移った。12月から対局も道場も販売も始まり、たくさんの将棋ファンの方に足をお運びいただいた。ここまで、成績上では少し偏っているが、内容を見るとどちらが勝ってもおかしくない、すごく中身の濃い戦いが続いている」

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鈴木基久・総合警備保障株式会社取締役常務執行役員
「新しい関西将棋会館は非常に立派で、その隣には現在『駒音公園』が作られている。高槻市では将棋を普及するための推進条例を作っておられ、将棋に対する市の情熱に感動した」

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濱田剛史・高槻市長「昨年の12月に関西将棋会館がリニューアルオープンして、高槻市は将棋のまちとして盛り上がっている。その中で、今年もこの歴史と伝統のある王将戦を開催いただき、将棋のまちとしての機運がますます高まっていくものと期待している」

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平田裕也・高槻市議会議長
「王将戦の高槻対局は2019年より開催していただき、市民の皆様にも大変楽しんでいただける高槻市にとっても一大イベントとなった」

(書き起こし=武蔵)

18時からホテルアベストグランデ高槻で前夜祭が行われました。

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(対局者が入場)

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(壇上に両対局者がそろう)

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亀井正明・毎日新聞社執行役員大阪本社代表

「1対1の研究会を通じて研鑽を積まれ、その実力を認め合う間柄。4連覇に王手をかけた藤井王将が貫禄を示すのか、永瀬九段の反撃がここから始まるのか。ファンだけでなく、全国多くの人たちが注目する対局となった」

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樋口徹・スポーツニッポン新聞社取締役大阪本社代表
「スポニチでは、1980年の第29期王将戦で初めて『勝負めし』を掲載した。高槻市にもこれからますます人気店が出てきて、将棋の経済効果ははかりしれない」
(手にしているのは当時の紙面)

(書き起こし=武蔵)

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(照明を見る永瀬拓矢九段)

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(藤井聡太王将も照明に視線を送る)

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(照明をもう少し暗くしてほしいとの要望が永瀬九段からあった。藤井王将も同意して調整されている)

みなさんこんにちは。藤井聡太王将に永瀬拓矢九段が挑戦するALSOK杯第74期王将戦七番勝負第4局は、2月15日(土)・16日(日)に大阪府高槻市「摂津峡花の里温泉 山水館」で指されます。ここまでの七番勝負の成績は藤井王将が3勝、永瀬九段0勝。藤井王将が勝てば防衛(4連覇)となります。

持ち時間は各8時間。1日目の封じ手時刻は18時。昼食休憩は12時30分~13時30分。おやつは10時30分と15時に出されます。

立会人は谷川浩司十七世名人、副立会人は山崎隆之九段、記録係は上野裕寿四段。スポーツニッポンの観戦記は関口武史指導棋士五段が担当します。

徳田拳士四段と川又咲紀女流初段による現地大盤解説会は2日間行われますが、現在1日目(15日)の追加募集を行っています(定員になり次第締め切り)。参加ご希望の方はパスマーケットからお申し込みください。

【追加募集】王将戦第4局(大盤解説会1日目)令和7年2月15日(土)

開催日時:2月15日(土)13:00~封じ手(開場12:00)
会場:高槻城公園芸術文化劇場 北館3階 レセプションルーム ※山水館ではありません。
対象者:小学生以上
内容:プロ棋士による解説、大型スクリーンでの観戦、次の一手クイズなど
参加費:2,000円
※参加費は事前支払いです。(クレジットカード決済またはPayPay残高支払い)
※お一人様につき、最大2名様までの申し込みが可能です。

前夜祭と大盤解説会2日目の参加申し込みは締め切られています。

本局の中継は棋譜・コメント入力を武蔵、ブログを翔が担当してお届けいたします。よろしくお願いいたします。

○主催
第74期王将戦 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/oshosen2025
王将戦-スポニチ Sponichi Annex
https://www.sponichi.co.jp/society/tokusyu/osho2018/
【日本将棋連盟】
https://www.shogi.or.jp/


○特別協賛
ALSOK杯第74期王将戦|ALSOK
https://www.alsok.co.jp/info/alsokhai-oushousen/

○協賛
【囲碁・将棋チャンネル】
https://www.igoshogi.net/shogi/oushou/74th/74oushou_seven_battle.html
【立飛ホールディングス】
https://www.tachihi.co.jp/social/art-culture/
【inゼリー】
https://www.morinaga.co.jp/in/jelly/
【名古屋鉄道】
https://top.meitetsu.co.jp/

○対局場「摂津峡花の里温泉 山水館」
https://www.sansuikan.com/

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(高槻市に到着した藤井聡太王将=中央=と永瀬拓矢九段=左=)

2025年2月 6日 (木)

終局後、両対局者にインタビューが行われました。

Dsc_2964

Dsc_2951 (インタビューを受ける藤井王将)

――2勝0敗で迎えた本局は角換わりになりました。後手でしたが、この戦型選択の印象はいかがでしたか。
藤井 角換わりになれば、本譜の形になると思いました。

――1日目の進行についてはいかがでしたか。
藤井 馬を作る展開になりましたが、8五桂が負担になる駒でどういう風にまとめればいいかがわかりませんでした。本譜は少し自信がないだろうと思いながら指していました。

――92手目に金桂両取りの2八ではなく、△2九飛と打ちました。
藤井 △2八飛は▲1七角△4八飛成▲2六角打のときに飛車を取られてしまいそうな形で、形勢が悪いと思ったので△2九飛で手を渡しました。自信はないですがどれくらい頑張れるかという進行だと思いました。

――98手目△3六歩では△5五歩で千日手もあるのではといわれていました。
藤井 千日手もあると思いましたが、▲3六桂と攻められてもどう受ければいいかわからなかったので、本譜は△6六桂(108手目)に期待しました。ただ、進んでみると薄い形だったかなと思います。

――▲4四桂△同玉(114手目)と進みました。玉が上がるのは危険という見方もあったと思います。
藤井 ▲4六馬△4八歩成▲4五飛△3四玉のときに後手玉が寄っていてもおかしくないと思いましたが、具体的にはわかりませんでした。
(注:ブログ記事「先手よしの見解」
https://kifulog.shogi.or.jp/ousho/2025/02/post-a03f.html
「検討が進んで…」
https://kifulog.shogi.or.jp/ousho/2025/02/post-77e5.html
で紹介したように、114手目△4四同玉に▲4六馬とする変化は、当初控室で先手よしとみられていたが、のちに後手玉への寄せが難しいと判明した)

――手応えがあったのでしょうか。
藤井 わからなかったのですが、簡単に寄る感じではないと思っていました。

――形勢が好転したとどこで感じましたか。
藤井 こちらの玉は危ない形が続いて最後までわかりませんでしたが、△3七歩成(126手目)と成ったときにこちらの玉が寄らなければと思っていました。

――3勝0敗になりました。
藤井 スコアのことは意識せずに臨みたいと思います。

Dsc_2978 (永瀬九段は藤井王将のインタビュー中に考え込む時間が長かった)

――1日目に角換わりを採用されました。進行の判断はいかがでしたか。
永瀬 難しいかなと思っていました。

――封じ手開封以降はいかがでしたか。
永瀬 封じ手は考えた選択肢に入っておらず改めて考える感じになりました。

――昼食休憩あたりの判断はいかがでしょうか。
永瀬 ▲6五歩(93手目)の局面は少し指せていてもおかしくないと思いました。

――午後の戦いはいかがでしたか。
永瀬 (97手目▲3七角に)△5五歩とされない気が…。本譜でどうかなという感じがしていました。

――本局を一局通しての感想についてお聞かせください。
永瀬 終盤でちぎれてしまったのと経験値が足りていない部分があるなと感じるところがありました。

――0勝3敗となり、あとがなくなりましたが、第4局への抱負をお願いします。
永瀬 一局一局勉強になっていますので、精いっぱい準備したいと思います。

Dsc_2981

Dsc_3013 (終局時の盤面。134手目△3四歩に永瀬九段は投了した)

20250205134

第3局は藤井王将が勝ちました。終局時刻は19時3分。消費時間は▲永瀬7時間56分、△藤井7時間51分。
藤井王将はシリーズ3連勝を決めて、4連覇まであと1勝に迫りました。第4局は2月15・16日(土・日)に大阪府高槻市「摂津峡花の里温泉 山水館」で行われます。