2025年1月

2025年1月26日 (日)

20250125_42封じ手前の上図、△1四歩は永瀬九段の自己最長となる2時間32分の長考で指されました。じっと端歩を突いて終盤の寄せ合いの際、玉の広さとなって働くことが期待されます。手を渡された先手は何か攻めたいところ。控室では▲2四歩、▲6六角、▲9三歩成、▲9六香などさまざまな候補手が挙がりましたが、藤井王将が「長考の半分返し」ともいえる1時間15分使った封じ手は▲5六角でした。

20250125_43対して永瀬九段は30分の考慮で△7四角と合わせ、盤上から角を消しにいきます。藤井王将は1時間6分の長考で▲6五桂と跳ね、角交換を拒否しました。

20250125_45次に▲2四歩△同歩▲同飛と進めば角が2筋をにらみ、後手の角よりも働きがよいとの主張があります。跳んだ桂も後手陣をにらむ一方、跳ねたら戻れないため狙われるリスクもあり、もう局面は収まらないでしょう。

Fujii04(藤井王将は積極的な指し回しで局面のリードを図る)

10時30分、両対局者に午前のおやつが出されました。藤井王将は抹茶「千寿」と生菓子「茶の実」。永瀬九段はフルーツ盛り合わせと献上宇治抹茶。永瀬九段のメニューはいずれも1日目午後にも頼んでいました。

Oyatsu08 (藤井王将のおやつ)

Oyatsu09 (藤井王将は抹茶関連の食べ物で攻める)

Oyatsu10 (永瀬九段のおやつ)

Oyatsu11 (1日目とは器が違う)

Fuu21(1日目の指し手を再現すると久保九段が立ち上がる)

Fuu22_2 (手にはハサミと封じ手の封筒2通)

Fuu23 (封筒にハサミを入れ、中の封じ手を取り出す)

Fuu24 (封じ手を示し、藤井王将が着手)

Fuu25_2 (対局再開の一礼)

Fuu26 (永瀬九段は▲5六角を見て前傾した)

Fuu27 (2日目の戦いが始まる)

20250125_44

永瀬九段は30分考え、△7四角と合わせました。

Fuu28 (開封された封じ手)

Fuu29 (朱書きで指し手を示す)

Fuu13(藤井王将が盤に駒を散らし……)

Fuu14 (まずは互いに初形に)

Fuu15(それぞれ並べていく)

Fuu16 (立会人の久保九段の発言で1日目の指し手の再現を始める)

Fuu17 (棋譜を読み上げるのは記録係の横山友四段)

Fuu18 (指し手を一手一手再現する藤井王将)

Fuu19 (桂頭の追われにくい位置に飛車をかわす41手目▲3四飛)

Fuu20 (永瀬九段の2時間30分を超す長考の42手目△1四歩で封じ手の局面に)

おはようございます。本日のスケジュールは以下のとおりです。

9:00 封じ手開封、対局再開
10:30 午前のおやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開、現地大盤解説会開始(※)
(※)事前申し込み制ですでに締め切られている点は要注意
15:00 午後のおやつ
??:?? 終局

Asa11 (朝はハッキリしない空だが、次第に晴れてくるようだ)

2025年1月25日 (土)

本局は現地大盤解説会が2日目午後から行われます。事前申し込み制で、申し込みはすでに締め切られている点はご注意ください。

日程:1月26日(日)13時30分から終局まで
場所:伏見稲荷大社 社務所内「豊穣殿」
解説:久保利明九段、高見泰地七段
聞き手:室谷由紀女流三段

Ooban00

以上で本日のブログの更新を終了します。いよいよ2日目は本局が決着します。引き続き、お楽しみに。

藤井王将は18時27分まで考えて封じ手の意思を示しました。18時27分の着手の扱いで持ち時間を消費し、明日に引き継がれます。

Fuu01(永瀬九段に両立会人、記録係の一同は藤井王将の封じ手の記入を待つ)

Fuu02(横山友四段は自身初の封じ手に緊張の面持ち)

Fuu03 (赤ペンと封じ手の封筒を手に藤井王将が戻ってきた)

Fuu04 (永瀬九段が赤ペンで封筒にサインを入れる)

Fuu05 (サイン入りの封筒が藤井王将に返され、立会人の久保九段が回り込む)

Fuu06 (封じ手を立会人に預け、1日目の手続きが終了した)

Fuu07 (駒を片づけ、一礼)