2021年3月 1日 (月)

勝負どころ

2021030147控室では小林健九段が検討しており、「勝負どころ」と話しました。後手は▲1四歩と取り込まれるとじわじわ苦しくなるため、動いていくことが予想されています。一例として上図から、△1五歩▲1二歩△同香▲1三歩△同香▲1四歩△同香▲2五角△7七歩成(変化図)の進行が挙げられました。
2021030156先手は香を取ってからの▲2三角成や▲8七香を狙っています。しかし、▲2五角と打った瞬間は大駒の働きが鈍く歩切れ。後手はそこで攻勢をかける狙いがあります。
実戦は△1五歩と手を戻さず、△3五歩と別角度からの攻めを目指しました。先手玉の斜めのラインを開ける突き出しで、▲同歩△同銀は飛車を狙いながら銀を進出できて好調子です。
Img_9639(1日目の夕刻。勝負どころを迎えている)