2021年1月 9日 (土)

開幕セレモニー2

Dsc_1964 (開催地挨拶 伊藤勝英・島田掛川信用金庫理事長)

島田掛川信用金庫は明治12年に二宮尊徳の弟子により、報徳の理念に基づいて設立された日本最古の信用金庫です。今年11月で創業142年目を迎えます。
報徳の理念の一つに長期的視点で物事を考える重要性が説かれています。将棋も先を読んで指すことから、長期的視点の大切さがあると思いますし、報徳と将棋の精神性に相通じるものを感じます。
今年で掛川の対局は12回目になります。いつも、棋士の先生を拝見していますと、品格と落ち着きにあふれ、勝敗に一喜一憂しない姿に毎年魅了されています。コロナ禍の状況でも、将棋の文化や精神性は大事になると思います。

Dsc_2064(御礼 朝比奈豊・毎日新聞社相談役)

掛川城で王将戦の対局をしたらどうか、と構想が浮かんだのは2009年でした。この年は私の母校である掛川西高校が選抜高等学校野球大会の全国大会に出ました。また、熊本城で名人戦が行われた年でもあります。熊本城でできるなら掛川城でも、とゼロの会に話をしたら大いに賛同くださり、そのうち、官と民が自然に一体化して協賛体制になりました。
翌年の2010年には第3局でさっそく実現しました。12年からは第1局で行われるようになり、今年で10年です。王将戦が行われるようになってから掛川支部ができ、すべての小学校に将棋セットが寄付されて、子どもが楽しんでいるとのことです。
全世界がコロナ禍という状況の中ですが、渡辺王将、永瀬王座にはこうした状況だからこそ、乗り切っていくぞという願いを込めて、名勝負を期待しています。

Dsc_1969(棋士登壇)

Dsc_2086(対局者に贈られた記念品。直接は手渡さずに品目だけ読み上げられた)
・掛川深蒸し茶(大井製茶
・平松商店「あられ菓子セット」(掛川商工会議所
・よこすかしろ等のセット(掛川みなみ商工会
・夢咲紅茶ティーバックセット(JA遠州夢咲
・掛川産キウイ(掛川観光協会

※「よこすかしろ」は掛川産サトウキビから作られた地砂糖。
 【掛川伝統「よこすかしろ」製糖始まる 2020/11/27|静岡新聞SBS】
  https://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/835340.html