図の53手目▲4五歩の局面で永瀬王座が1時間4分使ったところで12時30分となり昼食休憩に入りました。消費時間は▲渡辺1時間2分、△永瀬1時間58分。対局は13時30分再開です。
2021年1月
1日目午前の控室
激しい戦い
1日目午前のおやつ
歴代王将2
クラウンドファンディング(王将戦記念誌「70年のあゆみ」を出版するプロジェクト=終了)のリターン品や今期七番勝負の記念扇子を紹介します。
【王将戦記念誌「70年のあゆみ」を出版するプロジェクト(終了)】
https://camp-fire.jp/projects/view/301815
(「王将戦70年のあゆみ」と「王将戦オリジナルフォトブック」)
歴代王将1
戦型は角換わり
対戦成績は渡辺王将10勝、永瀬王座3勝。渡辺王将が3連勝中です。番勝負としては、第28期竜王戦挑戦者決定三番勝負と第43期棋王戦五番勝負があり、いずれも渡辺王将が制しています。
先後別では、渡辺王将は先手で7勝1敗、永瀬王座は先手で2勝3敗1千日手。今期の永瀬王座は先手番での勝率が高く「後手番は課題」と話しています。奇数局は番勝負のポイントになりそうです。渡辺王将は、永瀬王座がタイトルを獲り始めたここ2年ほどはあまり対戦していないことを踏まえて「王将戦は新しい七番勝負になる」と気を引き締めていました。
2015/01/19 渡辺勝ち 第8回朝日杯本戦 99手 角換わり・腰掛け銀
2015/04/23 千日手 第63期王座戦本戦 51手 角換わり・後手棒銀
2015/04/23 渡辺勝ち 第63期王座戦本戦 113手 横歩取り
2015/08/11 渡辺勝ち 第28期竜王戦挑決第1局 126手 矢倉
2015/08/31 永瀬勝ち 第28期竜王戦挑決第2局 104手 矢倉
2015/09/14 渡辺勝ち 第28期竜王戦挑決第3局 121手 角換わり・腰掛け銀
2017/01/16 渡辺勝ち 第58期王位戦予選 87手 横歩取り
2018/02/12 渡辺勝ち 第43期棋王戦第1局 189手 先手矢倉・後手雁木
2018/02/24 永瀬勝ち 第43期棋王戦第2局 123手 角換わり・先手棒銀
2018/03/11 渡辺勝ち 第43期棋王戦第3局 103手 角換わり・後手棒銀
2018/03/20 永瀬勝ち 第43期棋王戦第4局 161手 相掛かり
2018/03/30 渡辺勝ち 第43期棋王戦第5局 109手 相居飛車力戦
2018/07/05 渡辺勝ち 第66期王座戦本戦 114手 先手雁木
2019/05/29 渡辺勝ち 第32期竜王戦1組決勝 122手 角換わり・腰掛け銀
※上記は対戦成績。左から、日付、勝敗、棋戦名、総手数、戦型。
第1局は角換わりになりました。過去の対戦でもよく指されている戦型ですが、腰掛け銀ばかりではありません。双方の作戦に注目です。
1日目対局開始
1日目のスケジュール
開幕セレモニー3
(対局者抱負 渡辺明王将)
掛川での対局は私にとって6回目になります。ここは好きな場所の一つです。何より相性がいいんですね(過去5戦全勝)。あと、おみやげをたくさんいただけます。名産の掛川茶やフルーツですね。おみやげの量と質は日本一ではないかと思います。いつも非常に楽しみにしております。掛川城をのぞむ茶室で新年早々に対局できるのは棋士冥利に尽きますし、素晴らしい対局場を用意してくださりありがたく思います。
思い返しますと、昨年もこの場所で前夜祭や打ち上げがあり、来年は第70期ですねという話から1年たちます。まさか1年でこういう状況になると想像できませんでした。節目の70期で盛大にパーティーが開かれていたはずで、こういう状況になったのは残念ですが、こうした中で掛川対局を実施いただけることで、明日からの2日間でタイトル戦にふさわしい将棋を発信できるように頑張ります。
(対局者抱負 永瀬拓矢王座)
このような状況の中でも、将棋界を支えてくださる皆さまに厚く御礼申し上げます。こうした状況だからこそ、ファンの皆さんに楽しんでいただけるよう、自分なりに全力を尽くしたいと思います。明日からどうぞよろしくお願いいたします。
以上で対局前日のブログ更新を終わります。明日もよろしくお願いします。(牛蒡)