2月21日(金)8時45分~12時、13時30分~19時32分
※対局終了まで延長放送
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封じ手は▲5四歩。控室で予想されていたのは6五桂を目標に反発する▲6四歩でした。違う路線に進んだ広瀬八段の読みと狙いに注目です。
副立会人の中田宏八段は「▲6六銀(39手目)と▲5五歩(41手目)の広瀬八段の連続長考は自然な手ですが、しっかり指そうという本局に懸ける思いを感じました。珍しく雁木を指した渡辺王将の△8八歩(42手目)は、いつもよりも激しめな指し方だと思います」と1日目の印象を話します。
図は封じ手の局面。1日目の控室では▲6四歩が有力視されていました。△同飛と飛車を近づけてから▲5六金と出れば後手は桂取りが受かりません。
▲6四歩に後手はいくつかの手段が考えられます。
(1)△3四歩だと▲2四角△同角▲同飛△2三歩▲2八飛△6四銀に▲5四歩(参考1図)と取り込む味がよく、先手十分です。
(2)△4四銀右は歩を温存しつつ駒を出していますが、▲2四角△同角▲同飛△2三歩▲2八飛(参考2図)で6五桂取りが残って後手大変です。
そこで、図では強く(3)△6四同飛として、▲5六金△4四銀右▲3四歩△2二角▲4四角△同角▲6五銀(参考3図)はどうか。参考3図で△6五同飛は▲同金△4九角▲6八歩△2七銀▲同飛△同角成▲8一飛と反撃して先手よし。
深浦九段は「少し先手が押していそう。後手は直線的に指すと大変そうなので、工夫がいりそうです」と話していました。
図の48手目△6二飛の局面で18時になり、広瀬八段はすぐに封じ手の意思表示をしました。1日目の消費時間は▲広瀬4時間3分、△渡辺3時間30分。
2日目は21日9時に対局再開予定です。
17時、局面は勝負どころを迎えていると言われています。深浦九段は「互いに突っ張った指し方だと思います」と現局面を見て語りました。後手がやや無理をしているとの見方もあり、今後の指し手に注目が集まります。封じ手時刻まであと1時間です。「勝負どころですから、このまま封じ手になってもおかしくないですし、もしかしたらパタパタと進むかもしれません」と中田宏八段は話しています。