「まずは関係各位に御礼申し上げます。ありがとうございます。私自身は王将戦に出場するのは5回目になりますが、掛川対局は非常に相性がよく、実は全勝中です(笑)。掛川城において地元のお茶をいただきながら将棋を指すというのは棋士冥利に尽きるといいますか、非常にリラックスできる対局環境を提供していただいております。対局は始まってしまえば厳しいものですので、そういった楽しみを混ぜながら明日の対局の臨めればと思います。また、本日も対局場の下見後に衣装を着て写真を撮りましたが、大阪王将杯王将戦のひとつの名物でありますし、明日から七番勝負が始まるなと実感した次第です。来年は70期を迎える本棋戦の歴史と伝統にふさわしい将棋が指せるよう頑張りますので、明日からの七番勝負にご注目いただければと思います」
「本日は前夜祭にお越しいただき、ありがとうございます。タイトル戦はそれぞれに特色がありますが、先ほど検分のあとに甲冑姿になって写真撮影をし、早速大阪王将杯王将戦のカラーを前面に押し出していただきました。今回は自分が挑戦することよりも藤井聡太七段の新記録を阻止するということに頭が一杯だったのですが、おかげさまで身が引き締まる思いです。渡辺さんは王将位と併せて三冠を保持している強敵ですが、明日からの対局は自分の持てる力を発揮して、この七番勝負が大いに盛り上がるものにしたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします」
(書き起こし=康太)