2017年2月
前夜祭(6)
前夜祭(5)
花束贈呈のあと、両対局者による挨拶が行われました。
私も矢掛には初めて来ました。今回、第66期王将戦、町を上げて大変歓迎していたいていると感じております。町並みを見ていますと先ほどから話があるとおり、昔のものを残していこうという流れが感じられました。今日、子どもの大会で子どもと触れ合いまして、古いものを大事にしていくという気持ち、精神といったものに共通しているところがあるように思います。それを大事にしていこうと思います。矢掛は囲碁が盛んだそうですが、将棋のほうがより日本の文化と思いますので、今後も矢掛の皆さん方、碁を打つ方にも将棋のほうもよろしくお願いを申し上げたいと思います。明日から第66期王将戦第4局が始まります。あとがない状況ではありますが、自分のできることをやるだけと思っております。自分なりのベストを尽くしたいと思っておりますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
私も矢掛町には初めて来させていただきました。ですが、この前夜祭に来ていただいている皆様の中には知った顔の方が結構いらっしゃいます。矢掛に来たのは初めてですが、前夜祭では知っている方が結構多いという印象です。こちらで去年は囲碁の王座戦があったというのは聞いていました。明日、第4局の1日目が始まりますが、歴史に残るような将棋を指して、将棋もその中の1ページに加えていただきたいなと思います。私は兵庫県の加古川出身ですが、そちらのほうから岡田市長、樽本前市長、ならびにファンの何人かの方で来ていただきました。本当に自分には心強いと思っていますし、皆さんに期待を持たせるような、丁寧な将棋を指していければと思っております。皆様、たぶんここまで予想外の結果になっているのですが、自分の中では一局一局のつもりでやっています。明日、明後日の第4局、どういう結果になるか分かりませんが、一手一手最善を尽くして、自分のできることだけを考えて臨みたいと思います。甚だ簡単ではありますが、ご挨拶とさせていただきます。
前夜祭(4)
前夜祭(3)
次に、開催地代表挨拶と、来賓挨拶が行われました。
先ほどまで町主催で「こども王将戦」を実施いたしました。非常に盛大に行われたところ、郷田王将と久保九段も来てくださいまして、子どもに向けての挨拶され、そして集合写真を撮られました。子どもは大拍手で喜んで帰りました。皆さん方に矢掛町は初めてという方が多いのですが、なぜ矢掛町で将棋なのか。将棋の関係は非常に薄いですが、長い間、囲碁に親しんだ町でありまして、昨年の王座戦を実施しました。そのために施設を整備いたしました。(江戸時代から続く宿場町の町並みの中で)旧本陣、旧脇本陣が国の重要文化財として健全に残されているのが矢掛町だけだといわれております。それを活用した街づくりを2、3年前から進めております。将来の子どもや孫が住みたい町、がひとつの柱。もうひとつはまだまだ知名度がないので、イベントを打って矢掛を知っていただく。理解と承認をいただいて王将戦や囲碁の王座戦といった全国版のイベントをいま打っているところでございます。囲碁のときには前夜祭や子どもの対局はありませんでした。すばらしい企画だと思っています。何はともあれ、すべての人に感謝申し上げ、歓迎のご挨拶といたします。今日は大変ありがとうございました。
※書き起こし(一部抜粋):飛龍記者、写真撮影:潤
前夜祭(2)
前夜祭開始後、主催者挨拶が行われました。
皆さんご承知のとおり、今期王将戦は郷田真隆王将に元王将の久保利明九段が挑戦するという、新旧王将対決になりました。これまで久保九段が第1局から3連勝して、6期ぶりのタイトル奪還にもうすでに王手をかけたという状況でございます。久保九段は皆さんご承知のとおり、最近では珍しくなりました振り飛車を得意としている棋士でございます。第1局は中飛車、第2局は初手にいきなり三間飛車に振って驚きました。そして第3局は四間飛車。対して3連覇を狙っています郷田王将。鋭い攻めは見せるのですが、なかなか攻めきれない。しかし、実力者同士の対局です。ほんのちょっとしたきっかけで勝敗は分かれますし、流れも変わります。第5局、第6局を首を長くして待っている人もたくさんいらっしゃいますので、ここは王将の踏ん張りどころだと思います。
実は私もここではありませんが宿場町に住んでいまして、とても似た趣があるのでびっくりしました。スマホで矢掛町の、見事に作っていらっしゃるホームページを見せていただきました。その中にこの王将戦をしっかり紹介していただきまして、本当にありがとうございます。すごい方というのは、見るほうが勝手に人格まで期待してしまいますが、郷田王将も久保九段も本当に気さくで、すばらしい人格を持っていらっしゃいます。明日、明後日とこちらで第4局を戦うのですが、当然、スポーツニッポンでも毎日新聞でも報じます。囲碁将棋チャンネルや前夜祭司会のアナウンサーの矢掛放送のほうでもいろいろ取り上げてくださるそうなので、よろしくお願いいたします。
ただいま紹介にありました、日本将棋連盟の井上です。矢掛町は初めてなのですが、前夜祭には岡山・倉敷からもたくさん来られていますし、私の地元であり、久保九段の地元でもあります加古川市からも樽本前市長、岡田現市長もいらっしゃっております。顔なじみが多く、リラックスさせていただいております。先ほど、毎日新聞の渡会文化代表からもお話がありましたが、久保さんが安定しているので郷田王将がピンチではありますが、第1局、第2局、第3局と非常に接戦の内容と思います。やや久保さんのほうが指運、勝運があるという感じを受けております。第4局は郷田王将も開き直って持てる力を発揮していただけるのでないかと期待しております。対局は明日、明後日ですが、明後日は2月14日でバレンタインデーです。いつも対局の勝者が翌日、スポーツニッポンの紙上に写真が出るわけですが、今回、私は「ヤカッピー」と勝者がチョコレートを食べるような写真が出るのではないかと勝手に予想しております。そういうことでよろしくお願いしたいと思います。今日、新幹線が遅れまして、「こども王将戦」のほうに寄させていただいたとき、まだ参加した子どもたちが残って、非常に歓迎していただきました。皆さんと写真撮影をできたのが非常によかったなあと思います。矢掛文化センターも非常に立派なホールで、明日から大盤解説があります。ぜひとも皆さんに来ていただきたいと思います。最後になりますけども、この伝統のある王将戦を長きにわたって主催していただいています毎日新聞社様、ならびにスポーツニッポン新聞社様、協賛いただいております囲碁将棋チャンネル、またこの第4局を開催していただいております矢掛町の皆様に厚くお礼を申し上げまして、将棋連盟の挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。
※書き起こし(一部抜粋):飛龍記者、写真撮影:潤