2017年2月

2017年2月14日 (火)

Photo_85 図は久保九段が▲4九金と打って、美濃囲いを再生させた局面。このあと、△2八銀不成▲同玉となれば、さらに美濃囲いに玉が戻る形となります。今シリーズ、久保九段の玉に耐久力がある展開が続いていますが、控室では「本局もそうなりそう」と話されています。

Photo_81 図は17時前の局面。郷田王将が金を交換したあと、△3五馬とさらに馬交換を求めたところです。控室では予想されておらず、△3五金のような堅実な手が示されていただけに「これは(先手の)やる気が出てもおかしくないです。何かないですか」と話され始めています。

Photo_82 (17時前、検討する井上九段、菅井七段、室田女流二段、村田3級)

 

Photo_84 (予想になかった手が指され、口元に手を当てて考える菅井七段と室田女流二段。図から菅井七段は「これしかないと思います」と、▲3五同馬△同歩▲2八角の粘りを示す。いかにも雰囲気の出た受けだ)

時刻は16時30分を回りました。控室での評価は変わらず後手持ちながら、久保九段の表情に活気がみなぎりつつあると話されています。

Photo_80 (古作アマがモニターを見て「久保先生の目に活気が出てきたように思います」と、話した)

Photo_77 久保九段は▲5三桂△3一金の交換を入れたあと、▲3八金と投入。身上である粘りの顔を見せ始めています。

Photo_78 (大盤解説会場から控室に向かう途中に立ち寄った観音寺)

Photo_79 (境内で1匹の猫がこちらを見ていた)

Photo_75 図は15時40分すぎの局面。久保九段が48分の長考で▲5三桂と金取りに打ったところです。控室では代えて▲3八金や、▲3六歩、また▲7七飛成を検討していましたが、先手にとって思わしい変化はえられませんでした。この▲5三桂を見た今泉四段は「少し思ったんですけどね。でも▲4一桂成としても詰めろでないですし、△3一金と逃げられてもよく分からないので、ダメと即断しました」と述べました。果たして、劣勢の見解を覆す勝負手となるでしょうか。

Photo_76 (15時30分ごろ、モニターに映る両対局者は、ともに両手を座布団について考えていた)

2日目午後のおやつは郷田王将がホットコーヒーのみ、久保九段は「チーズタルトと林檎チーズタルト」、飲み物にホットコーヒーを頼んでいます。

Oyatsu1 (郷田王将のおやつ、ホットコーヒー)

Oyatsu2 (久保九段のおやつ、「チーズタルトと林檎チーズタルト」とホットコーヒー)

Oyatsu3 (左がリンゴのチーズタルト、右がプレーンのチーズタルト)

Photo_69 図は15時前の局面。大盤解説会場から菅井七段、今泉四段が戻り、検討を始めました。菅井七段は「現局面はかなり後手持ちになりました。ここで▲3八金くらいだと思いますけど、それでは先手、自信がないです」と見解を示すと、今泉四段も「50手目の△4二金寄が味のいい一着に見え、後手を持ちたいですね」と同意しました。郷田王将の攻めが好調のようです。

Photo_71 (有森七段と今泉四段の検討を、取材を受けていた菅井七段が遠目に見ていた)

 

Photo_55(12時20分、西田三段が記録机を前に座っていた)

Photo_56 (数分して、井上立会人が入室)

Photo_57 (13時24分、郷田王将が入室した)

Photo_59 (久保九段は13時29分に入室した)

Photo_61 (再開前、眼鏡を眼鏡拭きで拭く郷田王将)

Photo_65 (13時30分になって対局が再開された)