2017年2月

2017年2月 2日 (木)

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時刻は17時30分を回りました。
前図から△6六銀▲6三と以下直線的に進んで、手数は100手を超えました。図で先手からは次に▲6三歩成があるため、後手は受けなければいけません。△5四角や△7二金打などの受けが考えられるところで、まだまだ難しいようです。

Img_2399大田原の街は夜のとばりが降りてきた。夜戦に突入だ。

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時刻はまもなく17時を回りました。図の局面で残り時間は▲郷田40分、△久保1時間15分。
互いに踏み込んで、勝負はそろそろ終盤戦に入ります。後手は銀冠で懐が深く、「玉を早逃げする筋がまた出そうじゃない?」と田丸九段。ただ、第1局と第2局では決め手になった早逃げの変化ですが、本局では早逃げがあることを加味しても先手持ちと検討陣は見ています。とはいえ、形勢は微差で、まだまだわかりません。

Img_2347形勢よしと見られている郷田王将だが、持ち時間は少なくなってきた。

87図は16時10分頃の局面。
郷田王将は▲3五とと引きました。貴重なと金ですが△3五同金と取らせることで金をそっぽにやり、▲5五銀と中央に進出する狙いだといわれています。この手に対して久保九段は△5六金と応じています。非常に思い切った踏み込みで、尋常な手ではまずいてみて勝負に出たと見られています。

Img_2395大盤解説会には松本六段がゲスト出演。

Img_2388「先手のと金の使い方がポイントです」と解説していた。

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図は15時30分頃の局面。控室には現地近くに在住の松本佳介六段が来訪しました。
「現状は互角の争いだと思います。陣形は後手がいいと思いますが、先手はと金が主張でバランスがつりあっていますね」(松本六段)

Img_2383松本六段はスポーツニッポンを読みながらコーヒーブレイク中。このあと大盤解説会に特別出演する予定だ。

15時を回り、対局者におやつが運ばれました。

Img_2368_2郷田王将は「各種フルーツ盛り合わせ」と「コーヒー」。フルーツの内訳は、ブドウ、メロン、カキ、パイナップル、キウイ、イチゴ(とちおとめ)。

Img_2379久保九段は1日目と同じ「苺のショートケーキ」と「コーヒー」。

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大盤解説会場では図の局面で次の一手が出題されました。飯野七段の予想は▲4六同飛、▲4六同銀、その他の3種類でした。Twitter解説の平藤七段は▲4六同歩も候補に挙げています。

Img_2365次の一手を出題する飯野七段。

■Twitter解説
平藤眞吾七段>銀で取る手は違和感ありますが飛と歩、どちらで取るのもあると思います。それで展開がかなり変わるので深い読みが必要なわけです。

Img_232713時28分に久保九段、23分に郷田王将の順に入室した。

Img_2344久保九段は棋譜を確認した。

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Img_2357再開が告げられたが、久保九段は動かず。4分ほどしてカメラマンが退出してから△6五飛を着手した。

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12時30分、図の局面で久保九段が8分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲郷田5時間31分、△久保5時間23分。対局は13時30分に再開します。

Img_2322昼食は両者ともに「特製ビーフカレー(サラダ・スープ付き)」を注文した。

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図は11時50分頃の局面。
郷田王将は▲5五歩と中央から動きました。△5五同歩なら▲8六角と銀取りに出て、△5一飛や△6二角なら▲5四歩とたたく狙いがあります。この動きで、どうやら本格的な戦いが始まりそうです。

対局場のホテル花月は、大田原市の黒羽で140年以上続く老舗旅館です。那珂川を見下ろす絶好のロケーションで、松尾芭蕉の足跡を訪ねる観光の拠点にも最適の場所に位置しています。

Img_2090国道294号線沿いで、車のアクセスも便利な立地条件だ。

Img_2307ロビーからはもちろん、各部屋から那珂川の雄大な景色を楽しめる。

Img_2303玄関を入ると過去の王将戦にまつわる展示が行われている。

Img_2302大田原市での王将戦開催は今期で12年連続、12回目。ホテル花月では、2回目の第56期から11年連続で開催されている。

Img_1967久保九段は57期と59期~61期までホテル花月で戦っている。

Img_196960期と61期は王将として戦った。

Img_1971郷田王将は64期からホテル花月で戦っている。

Img_1973今期ついに二人がホテル花月で相まみえた。