（郷田王将の昼食は海鮮丼定食）

（羽生名人の昼食はとろろ付き割子そば）

12時30分、図の34手目△７三桂の局面で、羽生名人が28分考えて昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲羽生名人２時間５分、△郷田王将１時間５分。昼食の注文は、郷田王将が海鮮丼定食、羽生名人がとろろ付き割子そば。対局再開は13時30分です。

12時過ぎ、指導対局を終えた３棋士が控室に戻りました。森下九段と飯野女流１級はモンテローネの「イチゴトルテ」でおやつタイム。

（飯野女流１級の笑顔で美味しさが伝わってきます）

時刻は11時30分を回り、30手目△５二金まで進みました。

両者が３日前に対戦した第９回朝日杯将棋オープン戦では、郷田王将が先手、羽生名人が後手で同じ局面になりました（参考１図）。

朝日杯の将棋は、以下▲９六歩△１四歩▲２五歩△３三銀▲３七桂△７三桂▲４五歩（参考２図）で、郷田王将が仕掛けています。本局はどうなるでしょうか。

（外は吹雪の勢いが増してきました）

（さぎの湯荘の隣にある安来節演芸館）

（指導対局）

（森下卓九段）

（阿久津主税八段）

（飯野愛女流１級）

10時30分になり、午前のおやつの時間です。注文は両者ともにホットコーヒーでした。

10時20分現在、駒組みは腰掛け銀の形に進んでいます。

（控室では立会人の森下卓九段が色紙に「一手入魂」と揮毫している）

島根県安来市にある「さぎの湯荘」。昨年、新安来市発足10周年記念事業の一環として、この地で初めてタイトル戦を行いました。

（中央の廊下を渡る途中で……）

（前期の王将戦で揮毫した和紙が、額に入れて飾られている）

（当時の封じ手用紙）

（外は微かに雪が降っており、現在の気温はマイナス４度）

（助からないと思っても助かっている。安来市名誉市民である故・河井寛次郎の書）

対局開始から20分、戦型は角換わりになりました。

◆郷田 真隆（ごうだ まさたか）王将◆

・棋士番号195
・1971年３月17日生まれ（44歳）
・東京都出身
・（故）大友昇九段門下
・1990年、四段（プロ入り）
・2001年、九段
・タイトル戦登場は17回。獲得は王将１期、王位１期、棋王１期、棋聖２期の計５期
・棋戦優勝は７回

◆羽生 善治（はぶ よしはる）名人（王位・王座・棋聖）◆

・棋士番号175
・1970年９月27日生まれ（45歳）
・埼玉県所沢市出身
・二上達也九段門下
・1985年、四段（プロ入り）
・1994年、九段
・ タイトル戦登場は125回。獲得は王将12期（永世王将）、竜王６期、名人９期（十九世名人）、王位17期（永世王位）、王座23期（名誉王座）、棋王13期（永世棋王）、棋聖14期（永世棋聖）の計94期
・棋戦優勝は43回

（９時になり、対局が始まりました。先手は羽生名人です）