2013年3月 7日 (木)

封じ手は△5六歩

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立会人の佐藤義則八段が開封し読み上げた封じ手は▲5六歩。
前日の予想になかった一手に対局室の緊張感は一気に高まりました。

――棋譜コメントより抜粋――
封じ手は△5六歩。△5四歩という予想はあったが、△5六歩は耳にした記憶がない。この手は佐藤も読み筋になかったかもしれない。控室では「再開早々、長考になりそうだ」との声が出ている。
「誰も言ってなかったですよね。こんなことがあるんですか。△5六歩は攻撃的な手で、△5二飛と回る手を見せています」(真田圭一七段)
▲5六同金は金が囲いから離れるうえ、△9六歩▲同歩△9八歩▲同香△9七歩▲同香△同角成▲同桂△9六飛が桂と金の両取り。そう進んでは先手まずいだろう。
対局室にいた記者の一人は「△5六歩の瞬間、佐藤王将の顔が『うっ』となったように見えました」と語る。今日の蒲郡も快晴だが、盤上の雲行きはきわめてあやしくなってきた。

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(封じ手が着手された直後の様子)