△4六成銀としたところで谷口女流三段の残り時間が20分を切り、19分となりました。里見女流名人の残り時間は53分で、残り時間の差がそのまま形勢の差とも言える展開となっているようです。第1局は途中から差がついてしまいましたが、本局では谷口女流三段に粘りの順は見られるでしょうか。
(朝の谷口女流三段。粘りを見せられるか)
(潤)
図は15時15分ごろの局面。控室では福崎九段が「里見女流名人が優勢を保っていますね」との見解を示し、「こういった角打ちの絡め手もそうですが、居飛車穴熊の指し方というかツボを心得ていますよね」と、里見香奈女流名人の指し回しのうまさを褒め称えました。
(控室で主催紙の記者に解説する福崎九段)
(解説にも熱がこもっていた)
13時50分、大盤解説会場では次の一手が出されており、その再開時に井上九段がゲスト出演しました。
(大盤解説会にゲスト出演した井上九段)
(次の一手の当選者を発表。いきなり連続で女性が当選した)
(解説会場は人だかりだった)
(受け付けで販売されていた今期女流名人戦の記念扇子)
(解説会が行われている「縁結び交流館」。出雲文化伝承館の敷地内にある)
午後になって、谷口女流三段がうまく指しているの評判があった本局ですが、図からの△6四角を井上九段は疑問視しており、代えて△4六銀▲同銀と捨ててから△6四角なら後手が面白かったのではないかと解説しました。進んで下図の▲4四歩が絶好の一手と井上九段は述べ、里見女流名人が優勢になったとの見解を示しました。
(継ぎ盤の検討。本譜も同様に進んだ)
(本局のスポーツ報知新聞観戦記を担当する内田晶さんに解説を行う井上九段)
(「ちょっと差がついてきましたかね」と、里見女流名人優勢の見解を示した)
13時30分、現地では福崎文吾九段と藤井女流1級による大盤解説会が始まりました。
(解説会はまず、福崎九段からの注文で藤井女流1級の自己紹介で幕を開けた)
(福崎九段)
(藤井女流1級)
(解説会場は大入り。開始時ですでに150人を超える方が詰め掛けていた)
14時になって両対局者に午後のおやつが運ばれました。おやつはともに「ルビーのいちごDAIFUKU」で、飲み物もともに紅茶です。
(ルビーのいちごDAIFUKUと紅茶)
(ルビーのいちごDAIFUKUは吉岡製菓の一品)
(出雲大社をあとにして向かった先は……)
(おふく焼き屋さんだった)
(「すごくおいしいです~」と声をそろえた)
(その後、大社駅に寄り道。大社駅は1990年に廃止。2004年に国の重要文化財に指定されると、2009年には近代化産業遺産に認定された)
(大社駅を携帯で撮影する相川女流初段)
(撮れ具合を確認しながら歩き出した)
(藤井女流1級はホームから線路に下りて散策。見つめる先には……)
(SL機関車、D51がホームに止まっていた)
(12時50分、谷口女流三段が対局室に戻る。里見女流名人はすでに対局室に戻っていた)
(13時、対局が再開された)
(再開後の一手は▲2九飛だった)
(着手を見た谷口女流三段はより前かがみになった)