両対局者が会場を退出すると、明日の対局の見所などが立会人で大盤解説会解説の福崎文吾九段、聞き手の藤井奈々女流1級、記録係の相川春香女流初段によって話されました。
(登壇した福崎文吾九段、藤井奈々女流1級、相川春香女流初段)
福崎「まず自己紹介からね、はい」
藤井「明日の大盤解説聞き手を務めさせていただきます、女流1級の藤井奈々と申します」
相川「記録係を務めます、女流棋士の相川春香です」
福崎「明日の大盤解説に乱入する福崎文吾です」
福崎「明日の戦いには、どのようなイメージを持ってますか。見どころとか」
藤井「里見さんは、序盤・中盤・終盤、隙のない将棋で、谷口さんもリーグ戦を8勝1敗で通過されました。トップ棋士同士の激しい戦いになることは間違いないと思います」
福崎「もう完璧なまとめじゃないの。もっとしどろもどろに言わな。では相川さん」
相川「谷口さんとは研究会でご一緒させていただいています。でも明日は里見さんが先手なので、戦型はどうなるか」
福崎「第1局は相振り飛車でしたね。男性のタイトル戦だと、飛車が2八に接着剤でくっついてるからね。女性のトップは飛車が横にいきますね。明日もそうかな」
藤井「と予想します」
(川上幸博・出雲市議会議長が中締めを行い、前夜祭は終了した)
(書き起こし:牛蒡記者。写真:潤)
本日のブログ掲載は以上となります。第2局は明日26日(日)の9時開始です。明日の対局をお楽しみに。
(潤)
(里見女流名人)
「今年も出雲市で女流名人戦を開催していただきまして、ありがとうございます。またこの場に対局者として来られることができて幸せに思いますし、地元の皆さまの声援は励みになります。明日は自分の力を出しきれるように一手一手考えて、集中して指したいと思います」
(続いて、谷口女流三段が挨拶した)
「皆さまから温かい声をかけていただいて、前夜祭を楽しく過ごさせていただいております。私が出雲に最後に来たのは確か7年前の女流名人戦。解説会の聞き手だったのですが、いつか対局者として来たいと思いました。今回実現して感慨深く思います。女流名人戦を盛り上げるためにも、私にとって明日は大事な一局となります。平常心で、これまでやってきたことを盤上に出すだけだと思っております。精いっぱい頑張ります」
(地元の小学生から花束を受け取る里見女流名人。このあと、谷口女流三段にも手渡された)
(花束のお礼として揮毫色紙を贈る谷口女流三段。里見女流名人からも贈られた)
(両対局者と主催者代表による記念撮影。両対局者には長岡市長から、島根県ふるさと伝統工芸に指定されている出雲市の「出西釜(しゅっさいがま)」のモーニングカップが贈られた)
(ニューウェルシティ出雲のグループ企業であるLPCグループ・白神文樹会長からは、フルーツトマトの「出雲のきらめき」が両対局者に贈られた)
(書き起こし:牛蒡記者。写真:潤)
(潤)
(長岡秀人・出雲市長による挨拶)
「里見さんが初めて女流名人になった就位式で「里見さんが女流名人を防衛し続ける限り、出雲市で防衛戦を開催いたします」と公言して、今年で10年目になりました。谷口さんは、出雲はアウェイと感じられているかもしれませんが、我々は皆さまに「出雲に来てよかったな」と感じていただくことを目標にしています。里見さんの元気な顔を見られるのがうれしく、また、里見さんのおかげで、将棋を介して皆さまと出雲とのご縁ができる。このご縁をしっかりと守り続けていきたいというのが我々の思いであります」
(乾杯の発声を行う、原成充・日本将棋連盟島根県支部連合会会長)
「ぜんざい」は出雲が発祥と言われています。 出雲地方の「神在(じんざい)餅」に起因しています。出雲地方では旧暦の10月に全国から神々が集まり、このとき出雲では「神在祭(かみありさい)」と呼ばれる神事が執り行われています。そのお祭りの折に振る舞われたのが「神在(じんざい)餅」です。その「じんざい」が、出雲弁で訛って「ずんざい」、さらには「ぜんざい」となって、京都に伝わったと言われています。(出雲ぜんざい学会のウェブページから引用)
【出雲ぜんざい学会】 http://www.1031-zenzai.com/
(歓談の半ばに、渡部稔・出雲ぜんざい学会による出雲ぜんざいについての解説が行われた)
(書き起こし:牛蒡記者。写真:潤)
(潤)