2023年1月15日 (日)

感想戦

オンライン解説会に出演後、対局室に戻って感想戦を行いました。

Dsc_1608

Dsc_1610

Dsc_1628(西山女王・女流王将は持ち味の豪快なさばきで快勝……したように見えたが、実際は押さえ込まれる不安を抱えながら戦っていた)

Dsc_1642

Dsc_1646(伊藤女流名人は押さえ込みの網を破られてしまった)

Dsc_1651
Dsc_1657(感想戦は18時過ぎまで続けられた)

(紋蛇)

オンライン解説会に出演

終局直後のインタビューを終えたあと、両者はYouTubeで中継されていたオンライン解説会に出演しました。映像は後日でも視聴が可能です。

Dsc_1592(対局の感想と次戦の抱負を順に述べた)

Dsc_1602(西山女王・女流王将)

Dsc_1597(伊藤女流名人)

(紋蛇)

終局直後

Dsc_1570(終局直後)

Dsc_1581(先勝した西山女王・女流王将)

Dsc_1587(伊藤女流名人は黒星スタート)

【西山女王・女流王将の談話】

――お疲れさまでした。本局は後手番でした。序盤はいかがでしたか。

西山 複雑な局面になって、昼食休憩のあたりは模様が悪いのかなと自信はなかったのです。

――伊藤女流名人に▲5六歩(39手目)から▲4五歩(43手目)と先攻されました。どういう感触でしたか。

西山 1回は収まるのかなと思っていたんですけど。やっぱり模様が悪いのかなと思っていました。

――(47手目)▲2六飛で昼食休憩に入り、盤の前でかなり考えていらっしゃいました。

西山 △5七歩成以外にもう少し手段があるのかなと思っていたんですけど、思っていたより思わしい手がなかったです。

――模様がよくなったと思った局面はどこですか。

西山 攻めが細くて、ずっと難解だと思っていました。△6五歩(72手目)と打ったところで、少し美濃の堅さが生きる展開になったかなと思いました。

――勝ちを確信したところは。

西山 △5四金打(104手目)で勝ちになっているかなと思いました。

――全体を振り返ってどうですか。

西山 押さえ込まれる展開で、網が破れるかなというところでした。ずっと難解だと思っていました。自信のない時間が長かったので、しっかり反省したいと思います。

――次戦以降の抱負をお願いします。

西山 次は手番が決まっています。すぐに次局があるので、しっかり準備して臨みたいと思います。

【伊藤沙恵女流名人の談話】

――序盤の作戦はいかがでしょうか。

伊藤 先手番だったら押さえ込みの予定でした。

――▲4六金左(55手目)のあたりはいかがでしょうか。

伊藤 △6二角(54手目)はあまり考えていなくて。▲4六金左は押さえ込みの方針なので、そういう感じにしたかったんですけど、ちょっと苦し紛れというか。もうちょっといい手段があったかもしれないです。角同士がぶつかる形になってしまったので、苦し紛れの感じです。

――どこで苦しくなったと思ったか?

伊藤 ちょこちょこ見落としがあって、角を成りこまれてからも受けがあるんじゃないかなと思ったんですけど、思わしい受けが見えなくて。やっぱり美濃囲いが堅いので、うまい具合に右辺に逃げられればと思ったんですけど、その順が見えなくて、思っていたより厳しいのかなという感じでしたかね。

――一局を振り返って。

伊藤 押さえ込めるかどうかが大きなポイントで、その網が破れてしまった形でした。何か手段があったんじゃないかと思ったんですけど、どこかで▲2四歩を突き捨てるとか。タイミングが難しいですが、そういう手をもっと掘り下げて考えなくてはいけなかったかなと思いますね。

――西山女王・女流王将とタイトル戦の舞台で1局戦ってみて、改めてどういう印象ですか。

伊藤 攻めに特徴があって武器とされているので、本局はそれを封じ込めたかったんですけど、うまくいかなかったので反省点の多い一局となりました。

――次戦以降の抱負をお願いします。

伊藤 気持ちを切り替えて、一生懸命頑張りたいと思います。

(紋蛇)

西山女王・女流王将が先勝

Joryumeijin202301150101110第1局は17時16分、110手で西山女王・女流王将が勝ちました。消費時間は、▲伊藤2時間59分、△西山2時間38分(持ち時間は各3時間)。第2局は1月22日(日)に島根県出雲市「出雲文化伝承館 松籟亭」で行われます。

(牛蒡)

手堅い金上がり

2023011594

西山女王・女流王将戦が順調に優位を拡大しています。図は5二の金を6三に上がったところで、後の▲7四桂を受けて手堅いです。

(紋蛇)

残り10分を切る

2023011578△5五銀打に伊藤女流名人が7分使い、残り時間が9分になりました。形勢も時間も苦しい立場に追い込まれています。対して西山女王・女流王将の持ち時間は38分と余裕があります。

Dsc_1551(再開後の伊藤女流名人。粘れるか)


(紋蛇)

開化亭

岡田美術館「開化亭」では、第42期から連続して女流名人戦が開催されています。同施設の名は、
明治半ばにあった外国人向けホテルに由来します。
日本家屋を改装した屋内から外をながめると、庭園と滝が流れ込む池を鯉が回遊する姿が目に飛び込んできます。
同地では午前中から雨が降り続けています。対局室に入ると、静寂のなかに雨音が響いていました。

Dsc_1560

(開化亭の入り口)

Dsc_1561
(「わらぼっこ」。ボタンの苗木をワラで覆い、積雪や霜の被害から守る)

Dsc_1565
(奥の建物が「開化亭」。箱根は霧で覆われている)

Dsc_1558
(屋内から見える庭園)

(紋蛇)

豪快なさばき

2023011553

図は▲4四歩と取り込んだところ。ここから西山女王がうまくさばきます。まずは△6二角▲4六金左△4一飛です。2023011556▲3五金と歩を守ると、△5三金から△4四金で突破されます。実戦は▲3五歩としましたが、△4四角▲同角△同飛と角交換に成功しました。以下▲2二角△3三角▲3一角成の進行です。

2023011563▲3一角成は角交換を避けながら△7五銀を防いだ手ですが、西山女王・女流王将は△4六飛!と豪快に飛車を切っています。▲4六同飛は△5五銀、▲4六同金は△9九角成で攻めをつなぐのでしょう。
西山女王・女流王将の攻め、伊藤女流名人の受けと構図がはっきりしてきました。西山女王・女流王将の踏み込みは、自信を感じさせます。

Dsc_1538(対局再開後の西山女王・女流王将。一気に襲いかかった)

(紋蛇)

カテゴリ