第44期女流名人戦五番勝負第2局は、91手で里見女流名人が勝ちました。終局時刻は15時49分。消費時間は▲里見女流名人2時間8分、△伊藤女流二段2時間57分。この結果、シリーズ成績は里見女流名人の2連勝になりました。
(夏芽)
図は△5四同銀と馬を取った局面です。4五にいた銀をバックさせ、▲3四桂を作りましたが、里見女流名人はより厳しく▲3一角と放り込みました。衝撃の一手に控室の関係者も驚きを隠せません。△3一同玉には▲3四桂としばれます。以下、△3三角なら▲4二銀△同角▲5一竜以下の詰みとなります。伊藤女流二段は△2三玉と立ち、▲4六桂に△4五銀と粘りを見せています。
(武蔵)
あいにくの天候にもかかわらず、大盤解説会の会場には多くの人が訪れており、外の寒さを吹き飛ばすほどの熱気に満ちています。
(熱戦を期待して多くのファンが来場している)
(聞き手は長谷川女流二段にバトンタッチ)
(終盤の難解な変化を解説する東立会人)
控室でも最有力とされていた手で△5二金左と逃げると、(1)▲6三歩成△同竜▲7二角や、単に(2)▲7二角が厳しい一着になります。里見女流名人がこのまま押しきるのか、伊藤女流二段が粘り腰を見せるのか、注目が集まります。
(しっかりと時間を使い、読み進める里見女流名人)
昨日、検分終了後に出雲大社に足を運びました。
(一行が向かったのは神楽殿)
(大注連縄は長さ約13メートル、重さ約4.5トンという巨大な縄)
(伊藤女流二段は何か買い物をしたようです)
(おみくじを読んで喜ぶ長谷川女流二段と北村女流初段)
(神楽殿の前で記念撮影を行いました)
14時過ぎ、両対局者におやつが出されました。出雲市にある「パティスリーシュブスタンス」のフランス菓子です。
(ミニャルディーズというケーキのセット。左上から下に木苺ケーキ、ヨーグルトとピスタチオのケーキ、ショコラ・フランボワーズ。右上から下にタルトモンブラン、ミルフィーユ、いちごタルト)
(チョコレートのセット。すべて味が違っており、左上から下に出雲産そばの実ナッツクリーム、フランボワーズ、ミルク紅茶。右上から下にレモン、コーヒー、キャラメルとなっている)
(大盤解説会に向けて準備をする東立会人、長谷川女流二段)
(里見女流名人の妹である里見咲紀女流初段が来訪)
(そのまま、サプライズゲストとして大盤解説に登壇しました)
(ちらほら雪が残る対局場付近。午後からも雨や雪がちらつくとの予報が出ている)
(少し離れたところに見えるのは出雲ドーム。屋根を支えるアーチは集成材で構成されており、日本最大級の木造建築となっている)
(出雲地方の農業偉人のパネル展示や出雲の伝統工芸を紹介している)
(出雲文化工房)
(13時30分から大盤解説が行われる縁結び交流館)