2018年2月 3日 (土)

前夜祭(1)

18時からクリアビューホテル「ふじ」の間で、第3局の前夜祭が開催された。

Dsc_0206(主催者あいさつは要浩一郎・報知新聞社ビジネス局次長。「女流名人8連覇中の里見女流名人と女流名人戦リーグを9連勝で勝ち抜いた女流二段の対戦で、女流のかたのファンもすごく多く、注目を集めている棋戦です」と話す)

Dsc_0221(森内俊之・日本将棋連盟専務理事があいさつ。「今期は女流棋界では、絶対的な強さを誇る里見名人に、ノリに乗っている伊藤女流二段の対戦で、注目を集めるシリーズになっています。ふたりは棋風が好対照でして、攻めが得意な里見女流名人。伊藤女流二段のほうは、攻めを呼び込んで受けて勝つという、女流棋士の中では珍しい棋風だと思います。違った持ち味で、どちらが自分のよさを出せるのか、そのあたりも注目していただければと思います」と述べた)

Dsc_0228(「女流名人戦が野田市で10年連続で開催されることを、非常に喜ばしいことだと思っています」と鈴木有・野田市市長)

Dsc_0232(特別協賛者代表あいさつは、後藤英樹・株式会社ユニバーサルエンターテインメント経営企画室次長(兼)広報・IR課課長。「将棋と醤油(野田市の名産)は一文字違いでして、豊川(孝弘)七段のお言葉で、対局が非常に白熱して拮抗している状態をキッコーマンというそうです。私どもとしても見ごたえのある、キッコーマンの将棋を期待しております」とユニークなあいさつ)

(吟)

対局検分

Dsc_0167(「関根名人記念館」で両対局者は検分を行った)

Dsc_0175(里見女流名人)

Dsc_0181(挑戦者の伊藤女流二段)

Dsc_0186(検分は問題なく終了した)

 (吟)




記念撮影

対局検分前、「グリコピア CHIBA」に立ち寄った両対局者は、館内で記念撮影を行った。

Dsc_0129(五番勝負は、どちらが先にゴールインするか)

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Dsc_0158(papicoの風船を手に撮影)

(吟)

 

明日 第3局

里見香奈女流名人に伊藤沙恵女流二段が挑む第44期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負(主催:スポーツ報知、特別協賛:株式会社ユニバーサルエンターテイメント)。
第1局、第2局を里見香女流名人が連勝。注目の第3局は2月4日(日)千葉県野田市「関根名人記念館」で行われる。里見女流名人が3連勝で防衛か。伊藤女流二段が巻き返すか。
持ち時間は各3時間。第3局の先手番は伊藤女流二段。
立会人は富岡英作八段、記録係は相川春香女流初段、現地大盤解説は長岡裕也五段、聞き手は鈴木環那女流二段が務める。

中継は棋譜コメント入力が睡蓮、ブログを吟が担当する。どうぞよろしくお願いいたします。

Dsc_0164(千葉県野田市「グリコピア CHIBA」前での両対局者)

【スポーツ報知】
http://www.hochi.co.jp/hobby/shogi/joryumeijin/

【株式会社ユニバーサルエンターテイメント】
http://www.universal-777.com/corporate/culture/shogi/

 

2018年1月28日 (日)

ご観戦ありがとうございました

以上で、第44期女流名人戦第2局の中継を終了いたします。

第3局は2月4日(日)に、千葉県野田市「関根名人記念館」で行われます。引き続き、当サイトでお楽しみください。本日はご観戦ありがとうございました。

Img_7264_2(朝のJR出雲市駅。雪がちらついていた)


(武蔵)

感想戦の様子

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(感想戦終了の一礼)

(武蔵)

両対局者が大盤解説会会場に

インタビューが終わったあと、両対局者が大盤解説会の会場に移動しました。

Img_7233(両対局者の見解に、大勢のファンが耳を傾けていた)

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Img_7251(最後は対局者のあいさつで締めくくられた)

(武蔵)

終局直後

Img_7170(里見女流名人が2連勝。タイトル防衛まであと1勝)

◆里見香奈女流名人へのインタビュー◆
――ノーマル三間飛車は少し珍しい印象でしたが用意の作戦でしたか。
居飛車でこられたら振り飛車でいこうと思っていたぐらいでした。

――27手目▲7六銀の構えが珍しかったように思います。
端歩が入っている関係で上がりました。考えてやってみようと思ったんですが、気になる変化が多く難しかったです。

――34手目の△8六歩を放置して、決戦になったが形勢はいかがでしたか?
本譜は8七の金は少し離れていますが、まずまずの展開だと思っていました。

――昼食休憩明けの局面をどう見ていましたか。
調子よく攻めれたらいいかなと。本譜の攻めは少し難しいかと思っていました。

――形勢を引き寄せた局面はどこでしょうか。
(少考後)、▲5四同角成(63手目)から▲6三歩成△同竜▲6四歩とできたので、攻めに専念できるようになり、いいかなと思いました。

――▲3一角は控室も沸いた一着でしたが、感触はどうだったでしょうか。
後手玉が上に逃げれそうになかったので、攻めが調子よく続くかなと。ほかの手では上に逃がしてしまいますしわからなかったので、いちばんいいかなと思って指しました。

――地元でいい結果を残せましたが、いかがでしょうか。

ほっとする場所なので、あまり気持ちが寄り道できないように気を引き締めていました。今回の対局では力を出しきれたのでよかったと思います。小さい頃から応援してくださる方がいつもいらしてくださるので、それを励みにしてこれからも頑張りたいと思っています。

――9連覇へ向けて意気込みをお願いします。
次は後手番なので、しっかり準備をして今回のような状態で挑みたいと思います。

Img_7177(敗れた伊藤沙恵女流二段。後がなくなった)

◆伊藤沙恵女流二段へのインタビュー◆
――両対局者の過去の実戦でも珍しい序盤の進行になりましたが、どのように思われていましたか。
確実に振り飛車で来るかどうかわかっていなかったです。27手目に▲7六銀と上がられる発想があまりなくて、慎重に時間を使いながら戦ったのですが、最善が指せていないと思います。何かもっといい手があったかと思うのですが、よくわかりませんでした。

――動いていったあたりは指しやすさを意識されていましたか。
指しやすさはそんなになかったです。こちらが歩切れですし、3四の歩を取られてしまうので。ただ、思っていた以上によくなかったかもしれません。34手目に△8六歩を突いてしまうと、本譜のような順しかないような気がします。あれで指しにくいのなら、その前にもう少し違う手があったかもしれません。

――第3局、後がない形での対局となりますが、抱負をうかがえますか。
いつも一生懸命精一杯指すだけなので、集中して頑張りたいと思います。

Img_7186(終局直後の様子)

(武蔵)

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