第47期五番勝負第1局 Feed

2021年1月17日 (日)

後手ペースに

20210117d対局再開と同時に手が進みました。1図から△4六角▲同歩△同飛▲5七銀△4九飛成(2図)となって、後手がペースをつかんだようです。先手も▲2三飛成と飛車を成り込むことができても、後手玉が美濃囲いの堅陣のため有効な攻めが見込めないと言われています。加藤女流三段にとって正念場を迎えています。

20210117e

Dsc_7499(鈴木環那女流三段)

Dsc_7505(室谷由紀女流三段)

Dsc_7514(佐藤康光会長が検討を見守る)

(琵琶)

対局再開

Dsc_7437(早めに対局室に戻ってきた加藤女流三段)

Dsc_7449(その後、しばらくして里見女流名人も戻ってきた)

Dsc_7466(座るとともに盤上を見つめる)

Dsc_7479(再開後、すぐに△4六角を決行した里見女流名人)

Dsc_7487(加藤女流三段もノータイムで▲4六同歩と応じる)

Dsc_7492(午後の戦いが始まった)

(琵琶)

昼食休憩中の対局室

Dsc_7412(両対局者が退出し、静まりかえっている対局室)

Dsc_7415(昼食休憩時の局面。手前が先手の加藤女流三段)

Dsc_7417(先手玉の周辺)

Dsc_7420(後手玉の周辺。駒は大竹竹風師作の巻菱湖)

Dsc_7426(本局で使用されている盤駒は将棋連盟所有のもの)

Dsc_7434(対局室・開化亭の玄関)

(琵琶)

昼食休憩に入る

20210117c

12時、この局面で里見女流名人が25分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲加藤1時間18分、△里見54分。昼食のメニューは両者とも豆アジ天うどん(温)です。おやつは里見が季節(紅玉りんごとあずき)のパイ、あずきのどらやき、カフェオレ。加藤が季節のパイ、烏龍茶でした。いずれも開化亭のメニューです。対局は13時から再開されます。

Dsc_7403(開化亭の豆アジ天うどん)

Dsc_6926(里見女流名人が注文したおやつ)

Dsc_6946(加藤女流三段が注文したおやつ)

(琵琶)

午前の検討風景

Dsc_7408(立会人の飯野健二八段と佐藤康光日本将棋連盟会長が継ぎ盤を挟む)

Dsc_7410(アクリル板越しでも鋭い視線が印象的な佐藤康会長)

(琵琶)

ゴキゲン中飛車の銀対抗に

20210117a戦型は里見女流名人のゴキゲン中飛車に対して、加藤女流三段が超速3七銀戦法で応戦しています。1図は後手が△4四銀と上がる銀対抗と呼ばれる形です。

20210117b10時30分現在、2図まで進みました。類似局面はあるものの、同一局面は指されていないようです。

なお、午前のおやつは昼食時にとの希望でした。

(琵琶)

対局開始前の様子

Dsc_7212

(9時15分、挑戦者の加藤女流三段が対局室に入室)

Dsc_7220(女流名人戦五番勝負に初登場の加藤女流三段)

Dsc_7233(窓の外に視線を移す)

Dsc_7241(里見女流名人の入室は9時19分)

Dsc_7271(駒を並べる里見女流名人)

Dsc_7257_2(駒を並べる加藤女流三段)

Dsc_7289(険しい表情で盤上に視線を落とす里見女流名人)

Dsc_7305(岡田美術館の小林忠館長による振り駒が行われた)

Dsc_7307(と金が3枚出て、加藤挑戦者の先手番に)

対局開始

9時30分、対局が始まりました。

Dsc_7326(振り駒で先手を得た加藤女流三段の初手は▲2六歩)

Dsc_7331(里見女流名人の2手目は△3四歩だった)

Dsc_7349(今期も五番勝負が静かに始まった)

(琵琶)

本日のスケジュール

おはようございます。本日のスケジュールです。

09:30 対局開始
12:00 昼食休憩
13:00 対局開始
13:30 YouTube配信開始
14:30 午後のおやつ

本日は現地大盤解説会がございません。ご注意ください。

【日本将棋連盟YouTubeチャンネル】

JapanShogiAssociation - YouTube

Dsc_7204

(本日の箱根は朝から日が出ているものの肌寒さを感じる)

(琵琶)

2021年1月16日 (土)

賀詞会

18時過ぎから箱根仙石原プリンスホテルで関係者のみの賀詞会が行われました。

Dsc_7030(会場の様子。コロナ対策のため最少人数で行われた)

Dsc_7043(丸山伸一・報知新聞社代表取締役社長)

「お正月の風物詩、箱根駅伝は例年よりも静かなレースになりましたが、テレビ視聴率は過去最高だったそうです。コロナ禍であっても、注目される国民的行事だったと感じます。同じく注目度が高まる一方の将棋界、なかでも歴史と伝統のある女流名人戦が今年も岡田美術館で第1局が行われます。熱い戦いを繰り広げていくのを期待しています」

Dsc_7075(佐藤康光・日本将棋連盟会長)

「里見女流名人は12連覇がかかっています。普段から高い勝率を挙げられていますが、女流名人戦は顕著です。加藤女流三段はリーグ戦全勝で、ここ10年では3回目です。過酷なリーグでなかなかできないことですので、充実ぶりがうかがえます。ふたりだと居飛車対振り飛車、アマチュアの方々にとって関心のある戦型が予想されます。女流棋士の皆さんも、実力向上がめざましいので、レベルの高い五番勝負が期待されます」

Dsc_7103(里見香奈女流名人)

「コロナ禍で開催されるかが分からないなか、今日ここにくることができて本当にありがたいことです。コロナ禍のなかで開催にご尽力いただきました皆様、本当に大変だったと思いますが、感謝申し上げます。明日は自分の持っている力をすべてぶつけられるように努めたいと思います」

Dsc_7111(抱負を語る里見女流名人)

Dsc_7143(挑戦者の加藤桃子女流三段)

「箱根に来るのは昨年、女流名人戦の聞き手以来です。今日は観光や温泉を楽しませていただいて、対局前の少しの間に羽を伸ばさせていただきました。コロナ禍のなかでタイトル戦を開催していただいて本当に大変だったと思いますが、ご尽力いただいた皆様、ありがとうございます。対局できる喜びを盤上に表現できたらいいなと思っております」

Dsc_7138(期待を胸に加藤挑戦者)

Dsc_7163(小林忠・岡田美術館館長と記念撮影)

Dsc_7175(エアーグータッチのポーズで記念撮影に応じる両対局者)

Dsc_7184(中締めのあいさつをする清水市代・日本将棋連盟常務理事)

「対局者の情報収集にいちばんよいのは、報知新聞の王手報知です。報知新聞のインタビューを拝見しますと、里見女流名人は『自分の力を出し切るだけ』、加藤女流三段は『正々堂々と戦いたい』と、強い思いの伝わってくる文章を拝読しました。このふたりのシリーズです。熱戦にならないはずがありません」

本日の中継は以上です。明日の第1局をお楽しみに!

(撮影=琵琶、書き起こし=紋蛇)

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