【里見香奈女流名人の挨拶】
「皆さんこんばんは、女流名人の里見香奈です。今日は、前夜祭がものすごく楽しいです。伊原木・岡山県知事の話を聞いて本当に将棋がお好きなんだなと思いました。私も将棋が好きなのでうれしくて元気になりました。ありがとうございます。私は高校3年生のときに女流名人を獲得しました。そのときは自分が勝つこと、とにかく『女流名人を獲るんだ』という気持ちだけで、周りがまったく見えていない状態で戦っていました。ただ今はこうした場で周りの方のお話をちゃんと聞けているので、少しだけ成長できたかなと思っています。今日ご挨拶していただいた皆様の言葉は、心に残るものばかりでした。特にユニバーサルエンターテインメントの小笠原様からいただいた言葉は本当に励みになりました。私は『一生懸命頑張る』とよく言うのですが、自分一人で頑張ろうとせず、こうして皆様のお言葉を原動力にして対局に挑めたら、と思います。第3局の開催にあたりまして、ご尽力いただいた関係者の皆様には本当に感謝しております。今日は楽しい前夜祭をありがとうございました」
【清水市代女流六段の挨拶】
「改めまして皆様こんばんは、挑戦者の清水市代でございます。今日は楽しい前夜祭にお招きいただきありがとうございます。初めの開会のご挨拶をいただいた池田様から、先ほどの里見女流名人まで、本当に皆様のお言葉の数々が、面白くて、楽しくて、胸が温かくなったり、時にグサッと刺さったり……、どれも励みになってエネルギーが湧いてきています。前回、湯原温泉に来たときは一面真っ白の銀世界でした。大雪の中、里見女流名人とふたりで『寒い寒い』と呟きながら真っ赤な傘を差して写真撮影したことをよく覚えています。その中でも嬉しかったのは湯原温泉、関係者、実行委員の皆様がずっと温かく迎えてくださり、励ましてくださったおかげで、対局中も、その後も、寒いと感じずに過ごすことができました。明日は感謝の思いを込め、新たな気持ちで自分らしい将棋をご覧いただけるよう、しっかり努めて参りたいと思います。ご声援よろしくお願いいたします」
(翔)
(来賓代表 岡山県 伊原木隆太知事。将棋ファンとしての熱い想いを語った)
「知事になって2年になり、いろいろな公務を経験してきましたが、2週間前から楽しみだった公務は初めてです。明日はもう、最初の30分で公務であることを忘れて、対局を楽しもうと思います。里見さんは『出雲のイナズマ』と呼ばれていて、これまでたくさんのタイトルを獲っていますが、今は体調が少し良くないとのことです。是非この湯原の地で体を癒し、明日の対局も頑張ってほしいと思います。清水さんはNHK杯の司会をされていますが、私はあれを見るのが大好きです。毎週録画しています。先日も行方(尚史八段)-佐々木(勇気五段)戦を見ていて、解説の棋士の先生から話を引き出すのがうまく、大変楽しく拝見いたしました。将棋は子どもの教育にも繋がり、歳を取ってもボケ防止になります。この先も将棋の普及を続けていければと考えています」
(真庭市 須田実副市長)
(ユニバーサルエンターテインメント 小笠原明子 広報・IR室課長)
(実行委員の皆さんが紹介された)
(真庭市 柿本健治市議会議員)
(柿本市議会議員の発声で乾杯した)
(翔)
MIT将棋大会の会場である久世エスパスランドは「旧遷喬尋常小学校」が隣接しています。旧遷喬尋常小学校は1907(明治40)年に建てられた木造校舎で、国指定の重要文化財に指定されています。教室棟は幅広く分厚い松材が使用されていて、2階にある講堂は洋風格天井の造りです。
朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」や、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」(続編も)などで撮影に使われました。
(校舎前にて。校舎は当時の久世町予算の3倍の額を投じて建てられた)
(長い廊下)
(教室は1990年に84年の歴史を閉じた当時の雰囲気を残している)
(講堂。独特の「二重折り上げ格(ごう)天井」が印象深い)
(教室にて)
(現在もエスパスランドの付属施設として使われており、全ての教室の黒板には今日の日付が入っていた)
(教室の後ろにはランドセルがかけられていた)
(大正時代の時計。今はもう動かない)
(翔)
関係者は岡山駅に集合した後、バスに乗って真庭市に向かいました。
(バスが立ち寄った高梁サービスエリア)
(今年は雪が全くない)
(真庭市内で行われている「MIT将棋大会」の会場に立ち寄った)
(有段者の部決勝を前に、記念撮影)
(清水市代女流六段と里見香奈女流名人)
(翔)
みなさんこんにちは。
里見香奈女流名人に清水市代女流六段が挑戦する第41期女流名人戦、第3局は2月8日(日)に岡山県真庭市「湯原国際観光ホテル 菊之湯」にて行われます。ここまで里見女流名人が2連勝しており、本局に勝てば防衛です。
立会人は福崎文吾九段、記録係は長谷川優貴女流二段。現地大盤解説会の聞き手を村田智穂女流二段が務めます。
両対局者を初めとする一行は先ほど現地に到着しました。
本局の模様は棋譜・コメントを夏芽記者、ブログを翔が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
(翔)