終局後インタビュー(2)
―― 終盤に1時間くらい詰むや詰まざるやの局面が続きました。
「途中、明確に切らされている局面もあったように思います。1手違いだったので、1手稼がれると負けになる局面が続きました。何度か読みにない手を指されて、何か手があったような気はしますが見つかりませんでした」
―― 序盤はいかがでしたか。
「四間飛車穴熊は愛着のある戦型なので、居飛車にされたら最終局はこれで戦うつもりでした。銀冠は意外でした」
―― 途中リードしている局面もあったのように思いますが。
「そんな気はしていたんですが、2枚の穴熊でそんなに堅くないので具体的にどうよくするかは難しかったです。▲6八角(61手目)の辺りで間違えている気がしますが、具体的にはわかりません」
―― 五番勝負で初めてのフルセットになりましたが、5局を振り返っていかがですか。
「非常に濃密な時間を過ごさせていただいたと思います。これが生きるかどうかはこれから次第だと思いますので、生かせるようにがんばりたいです」
―― 里見女流名人とこの舞台で戦って感じたことはありますか?
「なかなか対戦することが少ないので、開幕前に自分をどれくらい高めることができるかわからなかったですし、これだけ大きな舞台で指せたのは自分にとって大きなことでした」
―― マイナビ女子オープンの防衛戦も控えています。今後の抱負をお願いします。
「あと1ヶ月ちょっとでそんなに時間はありませんが、気持ちを切り換えてがんばりたいと思います」
(若葉)