終局後インタビュー(1)
―― 最初に勝ちを意識したのはどの辺りですか?
「▲6三角(111手目)と打って、そこでやれるかと思いました。本譜の順なら勝ちかなと思いました」
―― そこまで形勢がかなり二転三転していたように見えましたが?
「そうですね、決められてもおかしくない局面があったので自信はなかったですが、はっきりした負けが見えていたわけでもなかったので、逆に幸いしたのかなと思います。
―― △6九銀(86手目)の局面は?
なんとかしのげるんじゃないかと思っていました。
―― 本局全体を振り返ってください。居飛車を採用しましたが。
やってみたいと思っていた、ほぼ想定内の形になりましたが、昼食休憩辺りで指し手がちぐはぐしてしまいました。もう少し考えたらよかったと思います。
―― シリーズ全体を振り返っていかがですか。
接戦の将棋も大差の将棋もあったので、1局1局終わった後に感じることがすごく多かったです。対局に向けては自分なりにはしっかり準備できたのではと思います。
―― 収穫はありましたか?
成長したかどうかはわかりませんが、いろんな戦型もあったし、よかったところも悪かったところも見えたので、そういうところはよかったと思います。
―― 4連覇は史上3人目の偉業です。
とりあえず無事終えられたことをほっとしています。光栄な記録に並ぶことができて嬉しく思います。
―― 今後の抱負をお願いします。
いまは一日一日を大事にしてがんばっていくだけです。
(若葉)