*第68期王将戦七番勝負第4局 Feed

2019年2月25日 (月)

Img_1909 終局直後の様子。

Img_1916 主催者のインタビューに答える渡辺新王将。

【渡辺新王将の談話】
―― 本局の序盤戦はいかがでしたか。
「予想していた戦法の一つではありました」

―― △7三桂(36手目)は控室では予想されていませんでしたが、予定の作戦だったのですか。
「はい。あのあたりまでは予定していました」

―― 封じ手の局面はどのように見ていましたか。
「攻め自体はうまくいっていると思っていましたが、その後、本譜のように反撃されますので。1筋と3筋の反撃がどれぐらいかな、という感じて見ていました」

―― 2日目の進行についてはいかがでしたか。
「▲1五歩(57手目)△同歩▲3五歩の攻め筋は、あまり読んでいなかった手だったので。本譜△5五銀(60手目)は長考になりましたが、自玉が案外危ないので、そこはあまり成算がなかったです」

―― 終盤は追い上げもあったように思いますが、どこでよくなったと思いましたか。
「(80手目△1三金で)銀が入って先に詰めろがかかったので、そのあたりはよくなったと思いました」

―― 一4連勝で王将を奪取されました。
「挑戦者になってからは(タイトルを奪取することを)目標にしてましたので、それが達成できたのは大変うれしく思います」

―― シリーズ全体を振り返っていかがですか。
「中終盤をまずまずうまく指せた気がしますので、それが結果につながったのかなと思います」

Img_1976 久保前王将はさばさばとした表情でインタビューに応じた。

【久保前王将の談話】
―― 三間飛車から右四間に振り直す展開でしたが、これは予定の作戦でしたか。
「変化としては、想定内の一つではありました」

―― 1日目の展開はどう見られていましたか。
「評価が難しい局面が続いていたので、先に進まないとわからない局面が多かった気がします」

―― 今日の午前中の流れはいかがでしたか。
「1筋と3筋の反撃がどれほどの効果があるのか、先に進まないとわからなかったので、なんとも言えないなと思いながらやっていました」

―― 終盤は追い上げたようにも見えましたが、いかがでしたか。
「組み合わせがいろいろあるので、一つぐらい何か、こちらにいい変化があるのではないかと考えていたのですが……。いろいろと読んでみると、全部こちらにうまくいかない変化で、いい組み合わせがなかったように思います」

―― 形勢が思わしくないと判断されたのはどのあたりでしたか。
「▲1三銀(77手目)に△2二金と寄る変化が出てきて。(持ち駒の)金を温存されてしまう変化にどうしてもなってしまうので、それで苦しくなったと思いました」

―― 一局を振り返っていかがでしたか。
「変化自体は何十年も前からあるもので、その時のことを思い出しながらやっていたんですが。ちょっと精査してみないと、先手番で使える戦法なのかどうかはわかりませんが、自分のやりたい将棋を指せたとは思います」

―― 今シリーズを振り返っていかがでしたか。
「全体的にチャンスの少ない将棋が多かったように思いますので、今後の課題にしていきたいと思います」

―― 今後の抱負をお願いいたします。
「これまでも順風満帆の棋士人生ではありませんでしたので。また1から階段を登って、しっかり研究をして、この場所に戻れるように頑張りたいと思います」

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王将戦七番勝負第4局は渡辺棋王が勝ちました。投了図以下は▲8六玉なら△8五金、▲6五玉なら△6四金までの詰みです。終局時刻は17時53分。消費時間は▲久保王将7時間58分、△渡辺棋王7時間1分。渡辺棋王が4勝0敗で七番勝負を制し、王将位を奪取。自身3期目の獲得とともに、二冠に復帰しました。

201902248217時25分頃、渡辺棋王は平凡に△8六同飛と走りました。△6九金までの詰めろで、▲8七歩には△6六飛と角を取って▲同銀に△5六角や△6九銀から一手一手の寄りと見られています。
「うわあ、これが厳しいのか。先手が猛追していたけど届かないのか……」(中田功八段)

2019022478前図から▲1三銀△2二金と進み、中田功八段が予想していた順に進みつつあります。ここで▲5四歩に対しては△1三金と銀を外す手が予想されています。ただ、以下▲6九金と先手も頑張ってくるため、まだ大変と見られています。

Img_1901 大盤解説会の休憩時間に控室に戻った佐々木勇七段。真剣な表情で中田功八段と検討し、現状を確認すると慌ただしく解説会場に戻っていった。

2019022476図は16時40分頃の局面。
△8六歩で先手玉は受けが難しくなっていますが、中田功八段が▲1三銀を指摘。▲1二銀打までの詰めろで、△2二銀は▲4一飛成にどう応じても▲1二銀打で詰み。従って△2二金が受けの筋ですが、そこで▲5四歩と金を取る手が絶妙手。以下△8七歩成には▲1一金△同玉▲1二歩△2一玉(△同金は▲3三角成)▲2二銀成から、手順は長いですが後手玉が詰むようです。
正確に指せば後手が残していると見られていますが、ここまで危なげなくリードしてきた後手にとっては嫌みな筋。最後の最後に勝負のアヤがありました。

Img_1805_2 琉球新報本社ビルの向かいにある那覇市役所。とても立派な建物だ。

2019022472図は15時50分頃の局面。
すでに大優勢と見られている渡辺棋王ですが、図の△4七歩成には時間を使いました。勝利への道筋が見えてきそうな状況だけに、しっかり読みを入れてきたようです。
図から▲4七同飛には△5九角成が詰めろ。以下▲6九歩は△5八歩成、▲6六角は△8六歩で厳しい攻めが続きます。

Img_1799 牧志公設市場では沖縄の伝統的な楽器の三線(サンシン)も売られていた。

Img_1774_2 通りを進むと市場の入り口が見えてくる。

Img_1781 すぐに目につくのは、南国ならではの色とりどりの魚。

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Img_1786 夜光貝。人間の頭ぐらいの大きさがある。

Img_1790 セミエビ。

Img_1784 チラガー(豚の顔の皮)と足テビチ(豚足)など。

Img_1794 スーチガー。スーは塩、チガーは漬けるで豚の塩漬けを意味するそうだ。

Img_1793 しまんちゅ(島人)のお母さんが持つのは海ブドウ。常温で7日間保存可能で、寒さに弱いので冷蔵庫には入れちゃダメとのこと。

国際通りの県庁側入り口から徒歩15分ほどのところにある、那覇市第一牧志公設市場を紹介します。

Img_1760まずは市場に続く市場本通りの様子から。

Img_1765_2 沖縄の庶民的な菓子、さーたーあんだぎー。

Img_1776 パイナップル。渡辺棋王はおやつにパイナップルジュースを連投している。

Img_1777 スターフルーツ。

Img_1778 島ラッキョウ。

Img_1768 島とうがらし。