第68期王将戦七番勝負第4局
2019年2月25日 (月)
那覇市国際通り商店街(3)
後手優勢
図は13時50分頃の局面。
昼食休憩明け、久保王将は▲8八角と引きました。辛抱した手ですが、検討陣は△5六歩からの攻めが厳しく、辛抱しきれないのではないかと見ています。14時から始まる大盤解説会で解説する佐々木勇気七段に話を聞きました。
「渡辺棋王が△5六歩を決断すれば、あとは流れるような手順が続くため変化の余地が少ないです。早い終局になるかもしれません」(佐々木勇七段)
対局再開
2日目昼食休憩
首里城
2日目午前のおやつ
先手に厳しい局面
図は10時11分頃の局面。
Twitter解説2日目を担当する阿部隆八段のここまでの解説を抜粋します。
■Twitter解説■
阿部隆八段>封じ手は△6五桂でした。渡辺陣としてはこれで全軍躍動。久保王将としては攻め合いに活路を見いだすしかない局面です。▲1四歩を入れて▲3五歩。あるいは単に▲3五歩。
渡辺棋王の△7五歩(38手目)からの先制攻撃が機敏でペース握った展開になっています。現局面は直線的な流れで、王の固さ、駒の効率に勝る後手持ちです。久保王将としては平凡には指せない局面なので予想外という手段に訴えるかもしれません。
▲1四歩(53手目)〜▲1三歩はひねりましたね。歩を連打せずに香を吊り上げたのは大きいということでしょう。
ただ、考えれば考えるほど久保王将に厳しい局面に思えます。▲3五歩には△5五銀で、以下一例として▲同角△同金▲3四歩には△5六歩(下図)が鬼筋。▲同歩は△2四角が痛い王手で終了形です。(後手有利)