2015年3月28日 (土)

終局後、記念撮影が行われました。その模様を紹介します。

【郷田、最スロー新王将 44歳0カ月 V報告はまず母に ― スポニチ Sponichi Annex 社会】 http://www.sponichi.co.jp/society/news/2015/03/28/kiji/K20150328010062920.html 【勝利から一夜明け…郷田新王将 まだ実感が湧いてこない ― スポニチ Sponichi Annex 社会】 http://www.sponichi.co.jp/society/news/2015/03/29/kiji/K20150329010070790.html

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2015年3月27日 (金)

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―― 先手になったら相掛かりにするのは予定でしたか。1日目のあたりは。
郷田 早めに角交換したのは工夫したところですね。
―― 封じ手についてはいかがですか。
郷田 どう指されるのかわからなかったですね。流れで、しょうがないかなと。
―― 封じ手は意外でしたか。
郷田 あまり考えてなかったので、なるほどなと。
―― その後端攻めに出ました。このあたりはある程度成算を持っていたのでしょうか。
郷田 難しいので、しょうがないと思いながら指していました。
―― ▲1一歩成のところで長考されました。これはその後の展開をかなり読まれていたのでしょうか。
郷田 ▲8七角と打つか▲7九金と引くか、どれがいいのかわからなかったので……。▲7九金はまずいんでしょうね。▲9八角もよくわからなかったのですが、決断しました。
―― その後の攻め合いについては。
郷田 やれそうと思っていたんですが、具体的な順が見つからなかったですね。
―― よいと思った局面は。
郷田 ▲5五桂と打って、勝ちになったと思いました。

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―― 相掛かりになりましたけれども、対応としては1日目はどのようなところでしたか。
渡辺 角を早めに換えるのは珍しい展開だったのかなと思ったんですけど、通常だと桂(で取る)なんでしょうけど、あのタイミングだと桂頭が負担になりそうだったので、銀で取ったんですが。
―― 封じ手は自陣に手を入れる手でしたが、攻める手については考えられたりしたのでしょうか。
渡辺 そうですね。でも攻めるといってもすぐに切れちゃうので、そうですね、一回手を入れて、どこかで△4四銀とかぶつけていく形を狙っていたんですが。
―― 休憩再開後に角切りから迫っていきましたが、このあたりはいかがだったのでしょうか。
渡辺 ちょっとほかに手がないので……。一手ずつ遅れている、と金が来ているので、そういう感じは思っていました。
―― そのあとこうすれば、というのは現段階ではありますか。
渡辺 やっぱり駒損が、2一のと金も含めて駒損が大きいのでちょっとまずいのでしょうね。

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―― 今期七番勝負が終わりましたので、その点でうかがいます。今期は2連敗の出だしでしたけど、第3局以降巻き返すことができたというのは、自分としては何か要因はありますか。
郷田 (言葉に詰まる)自分なりにベストを尽くしていただけで。
―― 内容的にはベストを尽くせたという感じでしょうか。
郷田 そうですね、いろいろ言えばきりがないんですが、自分なりには一生懸命対局できたとは思います。
―― これで初の王将獲得となったんですけれども、王将を獲得したことについてはいかがでしょうか。
郷田 全然、実感がまったくない、ずっと星のうえでリードされていたので。
―― これで無冠を返上ということになりました。40代半ばでタイトルをつかむということは素晴らしいことだと思うのですが、ご自身としてはいかがですか。
郷田 自分の場合タイトル獲得もそんな多くないですし、大きなことは何も言えないんですけども、頑張っていればチャンスがあるかなという気持ちで。
―― 先ほどと重複しますが、内容面では今期ご自分の100パーセントが出せたという感じはありますか。
郷田 そうですね、一生懸命指したな、という感じはします。
―― 2年ぶりのタイトルですけども、この勝利を誰に一番報告したいですか。
郷田 一番は母に。ずっと応援してくれていたので。

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―― 開幕2連勝でスタートダッシュはよかったのですが、その後残念な結果に終わってしまったのですが、シリーズを振り返ってはいかがでしょうか。
渡辺 そうですね、うーん。第2局もちゃんとした勝ち方ではなかったですし、全体的に後手番のときに多くチャンスが作れなかった。それだとやっぱり番勝負は厳しいかなという。
―― 内容面では後手番が課題だったと。
渡辺 やっぱりどの将棋も、今日の将棋も、1回くらいは返せないと、ちゃんとした内容で……ということは考えていたので。結果的にしょうがないかなという感じですね。
―― これで2期守った王将から離れることになってしまったのですが、その点についてはいかがでしょうか。
渡辺 そうですね、7局一生懸命やったので……。また期待に応えられるようにがんばりたいと思います。

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渡辺王将は△6七馬(図)と前に進みました。▲同金なら△8七飛成と角を取って先手玉に迫れます。しかしこの手自体はそれほど厳しくはありません。「後手は普通の手が指せない。苦しんでいますね」と真田七段。図では▲5五桂が強烈な攻めで、後手玉は手の入れようがない形です。

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郷田九段は▲5六金(図)と出て馬に働きかけました。真田七段が「こう出たいから、▲4七金と上がったのではないか」と言っていた筋です。△7五馬と引くなら先手玉へのプレッシャーが弱まるので大きな得。ただ、△同馬▲同銀△6六桂が相当な迫力です。控室ではすぐに先手玉が大丈夫かどうか、検討が始まりました。しばらくの後、「▲6七銀(参考図)で先手余せていそう」との見解に。

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ゆっくりしていると、後手玉には▲5五桂など厳しい攻めがいくつもあります。さらに金を渡せば▲3一金の詰みがあるので、金を使って先手玉に迫れません。「金を渡せない制約が大きすぎます」と真田七段は話しています。