第64期王将戦七番勝負第1局
封じ手開封・対局再開
2日目対局準備
封じ手は△5五同銀
封じ手はこの一手と言える△5五同銀でした。以下▲4七銀△3七角成▲同角△5四歩まですぐに進みました。郷田九段は角と銀桂の2枚換えの順を選びました。
2日目は9時開始予定
おはようございます。
第64期王将戦七番勝負第1局2日目は9時前から前日の指し手が再現され、9時前後に封じ手開封~対局開始となります。
【棋譜中継】
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2日目の展望や1日目の感想
立会人の青野九段と記録係の吉田五段に1日目の感想、副立会人の中座七段に2日目の展望を聞きました。
青野九段「▲5五銀左から▲4七銀を用意してきたというのは意外な感じもします。もちろん、この手順は知っていて、途中からこうなると思ったでしょうけど、実戦は生き物で、気が変わることもありますから。郷田さんの直球に、渡辺さんが曲線で狙いをかわしてペースをつかもうとしていますね」
中座七段「封じ手以降で形勢が一気に傾いてもおかしくないですね。双方の角がどうなるか。△5五同銀▲4七銀の次の手が注目です。そこが勝敗にも影響を与えそうです。それにしても、▲5五銀左は驚きました」
吉田五段「先後同型になった昼食休憩の局面で、私の本(『これからの角換わり腰掛け銀』)では▲4五歩は先手大変ということで▲9八香の変化で千日手模様と解説しました。渡辺王将がどこで変化するのかなと思って見ていましたが、▲5五銀左は気付きませんでした。郷田九段が長考されたので、何を出してくるか注目したいです」
封じ手
郷田九段が60手目を封じる
このまま封じ手か
郷田九段が動かないまま、刻々と時間が過ぎています。控室ではこのまま封じ手の可能性が高いと言われています。
封じ手までで終了する1日目の大盤解説会は立会人と副立会人がそろい踏み。
中座七段「青野先生はどちら持ちですか」
青野九段「△5五同銀▲4七銀の局面で後手が大変だ、とは言ってましたが、悪い……とまでは言えないですよね」
中座七段「そうですよね。悪いという感じはしませんよね。ところで、このまま封じると、次の一手は間違いなく△5五同銀ですよね。封じ手予想クイズが全員正解になってしまいますがどうしましょう」
青野九段「ここまで来たらもう指さないでしょう。封じ手予想クイズは全員正解で大抽選会ということでいいじゃないですか笑」
17時30分頃の対局室の様子。このまま封じるのか。
控室に戻ってきた青野九段は「もうこれは指さないです」と断言しました。「△5五同銀を指してしまうと▲4七銀と指されて、次の手を決めなければいけない。郷田さんは▲4七銀の局面でヘタな手を指したら負けだと思っているのでしょう。だから現局面で封じて▲4七銀の局面でどうするかを一晩考えるつもりですよ」とのことだ。